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札幌サウンドデモ逮捕について個人的経緯
札幌で行われた「7・5チャレンジ・ザ・G8サミット1万人のピースウォーク」のサウンドデモでDJ2人とサウンドトラックのドライバーと報道の人が逮捕された。現場に居て分かることを記したい。
まずこの動画を見て欲しい。
それからオフィシャルな救対本部の経緯説明はこちら
おいらは、ここに居て、スピーカーを積んだトラックの真後ろで、機動隊(ジュラルミンの盾の裏はヒョウタンマークの大阪府警)に押しつぶされてボコボコにされた。ダンボールのプラカード持ってる黒い帽子を写真で確認できるかな?(写真は、フリージャーナリスト志葉玲さんブログのこれを無断転載。他にもなまなましい現場がわかるかな)
自分の分かりうる簡単な経緯。
いつも通りサウンドトラックはデモ申請でDJ用に荷台乗車許可を取っていたので、逮捕される心配はないと安心してました。
渋谷イラク反戦のサウンドデモ最盛期以来の厳重な警備の中を、いつもの高円寺のサウンドデモや[自由と生存/反戦と抵抗]系のサウンドデモ同様の楽しくワイワイと踊り歩く、つまり逮捕される様なデモ隊の動きはない、新世代の〈文化=政治〉な表現を楽しんでたのね。
けど、警備はおそろしく厳重で、普通のサウンドデモ慣れしていない人がみたら異様に見えただろうね。札幌の街並みも街頭の人々もジュラルミンの盾の間からしか見えないような、機動隊の壁の間を歩く感じで。それでも札幌の道は広くて、黒赤旗を持つブラックブロックやタイコや鳴り物で音を鳴らすシルバーブロックやG8を揶揄したパペットやクラウンアーミーやきのもブロックがそこらじゅうで楽しくピースウォークしてきた。
コースはすすきのを通り過ぎ最後半の中島公園に近くなったところで、公安の号令で機動隊がいきなりトラックと参加者を分断して、トラックは機動隊のジュラルミン盾に囲まれた。参加者が機動隊に阻まれ混乱する中、荷台にポリスが駆け上がりDJは逮捕され、
運転手は運転席のガラスを叩き割られ引きずり出されたたよう(それは、ここからは見えなかったがうわさで伝わってきた)。よく考えると公安はDJを最初からパクるつもりで様子をみはからい、某DJが次のDJと交代したタイミングを狙っていたのだと気がついたけど、そのときはポリスがなぜ駆け上がったのか理解できなかった。だってそのDJは交代したばかりで何もしていないし、降りた前のDJだって従来通り何一つ違反していない。でっち上げの違法逮捕だってのは現場に居たら分かりきっていて、乗車許可をとっていたので「道路交通法違反」では当然なくその他の「札幌市公安条例違反」や「公務執行妨害」もDJをしていたら何も出来ないはずだし、とりあえずパクってから罪状をでっち上げる算段なのは明らかだった。
もっぱら自分ら参加者は、タックルしてくる機動隊と押し合い怒号の中で「公務執行妨害で逮捕するぞ!」と脅され盾でどつかれて、最前線で腕や首を機動隊につかまれて捕獲されそうになるのを(そこで手を出したら公妨でしょっぴかれる)デモ隊の中で人間の鎖を作って防衛してるので精一杯だった。
一方的に暴力的にどつかれ肩を掴まれ機動隊に引っ張られ逮捕される恐怖を味わい、後の人にサポートされなかったら見せしめ逮捕はもっと多かったのかもしれない。ある友人なんかは機動隊に歩道側まで引っ張られたので着ていたTシャツの首が伸びヨレヨレになってた。
正直恐怖だったが、頭に血が上り「不当逮捕!不当逮捕!」「何してんだよ!やめろよ!」「暴力!暴力!」と断罪し、目の前のヘルメットを被った若い機動隊員は命令でしか善し悪しを判断できない様で「うるせぇ!うるせぇ!」としか騒げず、お互い膠着して怒号の応酬をしていた。その間に逮捕されたDJ2人とドライバー1人は札幌中央警察署に拉致されたようだった。トラックは警察が占拠し無理やりサウンドシステムを押収していった。何でスピーカーやアンプやヘッドホンが「道交法」「公安条例」「公妨」の物証になるってんだ!
その後ピースウォーク主催者のアナウンスに従い、中島公園までとぼとぼ歩き、それから皆で状況を意見交換した後、素人の乱の松本くんの即席オーガナイズで拉致された道警札幌中央署まで歩き100人ほどで抗議行動をして大通り公園に帰った。身体は機動隊の暴力でギシギシしていた。
http://www.flickr.com/photos/powless/2638822015/in/set-72157605985394658/
過剰警備と暴力機動隊
http://d.hatena.ne.jp/madashan/20080705
同様の体験をした証言
http://j5solidarity.blog116.fc2.com/blog-entry-1.html
札幌サウンドデモ7・5救援会【カンパ振込先】
郵便振替口座:00200-5-38572 名義:S-16
※札幌救援カンパとご明記ください
http://j5solidarity.blog116.fc2.com/blog-entry-20.html
これから札幌で3人を返せ!というデモをします。
- Intellipunk
- By intellipunk / Jul 10, 2008 1:39 pm
日本後進国化運動
いま、まさに刃物を持った男が少女に襲いかかろうとしている!一刻を争う緊急事態だ!
http://media.sanpal.co.jp/g8media/?q=ja/node/301
という映像ではまったくなく、無事にデモのトラックを運転しようとしている男に、いきなりテンぱった暴力集団が襲いかかった、というように見える。
だからさっきから、いろいろ考えることがあって頭がパンパンなのだ。
いろいろ考えた結果、日本は後進国の仲間入りをしたほうがいいという結論に至った。こんな映像が世界に流れたら(↓実際に流れてる)、日本は先進国ではいられなくなるだろう。
AP通信
英国BBC
ロイター通信
今出てる『図書新聞』で小倉利丸さんも「日本はもう先進国であるということを止めるべきだ」と言っている。グローバルな権力の頂点である先進国のステータスとそれがもたらす利益はなかなか手放せないだろうが。
どのくらい後ろに進むかは昭和三十年代(浅羽通明『昭和三年代主義』)ではぜんぜん物足りないので、いっそのことバックビートに乗かって江戸時代まで後進したほうがいい。
江戸を生きるために再び落語を聴き始める。
- HarpoBucho
- By harpobucho / Jul 09, 2008 3:45 am
頭の中の十冊
ここ数日は、いろいろ考えることが多くて頭がパンパンだ。楽しいことと悲しいことを同時に考えたり、悪いことと良いことを同時に考えたり。そんなわけで読む本もめちゃくちゃ。
毎回、図書館で本を十冊、そのときの気分で一気に借りるのだが、そのセレクトが自分の興味の文字通りブックマークとして機能している。実際、ほとんど読まないで返すはめになる本も多く、内容よりも、それをセレクトしたという行為が重要になってくる。下記のリストは3週間前に借りて今日返した本たち十冊。また次のフィーリングに合う本をセレクトし直す。そのリストはまた返却するタイミングでご紹介。
●世界の成功哲学50の名著 : エッセンスを解く / T.バトラー=ボードン [著] ; 宮原育子, 牧野千賀子訳. — ディスカヴァー・トゥエンティワン,
●例外状態 / ジョルジョ・アガンベン著 ; 上村忠男, 中村勝己訳. — 未來社, 2007.10.
●アーカイブズへの眼 : 記録の管理と保存の哲学 / 大濱徹也著. — 刀水書房, 2007.12.
●メディオロジー宣言 / レジス・ドブレ著 ; 嶋崎正樹訳. — NTT出版, 1999.10. — (レジス・ドブレ著作選 / レジス・ドブレ著 ; 1).
●一般メディオロジー講義 / レジス・ドブレ著 ; 嶋崎正樹訳. — NTT出版, 2001.3. — (レジス・ドブレ著作選 / レジス・ドブレ著 ; 3).
●薬物依存者の生と死 : 無頼派作家のパトグラフィ / 米倉育男著. — 有斐閣, 1982.12. — (有斐閣選書).
●戦後文壇畸人列伝 / 石田健夫著. — 藤原書店, 2002.1.
●金儲けが日本一上手かった男安田善次郎の生き方 / 砂川幸雄著. — ブックマン社, 2008.4.
●茶の湯空間とはなにか : 成立ちと構成 / 福良宗弘著. — 彰国社, 1995.10.
●こんばんわ小沢です : へへへ / 小沢昭一著. — 晶文社, 2007.10. — (小沢昭一座談 / 小沢昭一著 ; 4).
- HarpoBucho
- By harpobucho / Jul 09, 2008 2:40 am
札幌で高円寺一揆!?
★松本哉氏(素人の乱)、警官とのやり取り
7月6日明け方。
前日のデモでの逮捕者との面会を求め、松本哉氏が酔った勢いで警察署へ向かった。
★不当逮捕を訴える通信社カメラマン
今日7月5日、チャレンジ・ザG8・市民ピースウォーク取材中、大手海外通信社のカメラマンが現行犯逮捕された。警察が背中を殴る瞬間から、連行されるまでの一部始終を、香港の市民記者が捉えた。カメラマンは、手を出してきたのは警察だとして、不当逮捕を訴えている。
マスメディアでは絶対に見られないエンターテイメントがここにある。
G8MediaNetwork TV
- HarpoBucho
- By harpobucho / Jul 08, 2008 3:48 am
逮捕は犯罪
デモの写真が見られます。知り合いの顔もチラホラ。
http://mainichi.jp/select/seiji/graph/summit2008/photo/1.html
フリージャーナリストのシバレイさんののblogの写真が生々しい。
http://reishiva.exblog.jp/
以下動画。映像を読み取る力を養おう。
以下転送!転送!転送!
札幌サウンドデモ7・5救援会設立とカンパのお願い
2008年7月5日、札幌市大通公園で開催されたチャレンジ・ザG8
サミットのピースウォークで、「サウンドデモ」部分に対して
不当な弾圧がくわえられました。荷台に音響機材を積んだ「サ
ウンドトラック」を公安警察が襲った経緯などで、マスコミ記
者も含め最終的に4人の方々が逮捕されました。
すでに様々なマスコミの報道がありますが、この弾圧は機動隊
の過剰警備と公安警察の暴力的な介入によって引き起こされた
ものです。札幌中央署は被疑事実を「道交法違反」「公安条例
違反」「公務執行妨害」としていますが、もちろんピースウォ
ークは事前に申請され、北海道公安委員会に許可されたもので
す。「サウンドデモ」スタイルによる荷台乗車も、許可された
行進形態に含まれていました。
DJをしていただけで逮捕、あるいは運転席の窓ガラス割った上
で運転手を引きずり出して逮捕、などという暴力的なふるまい
に対して、現在、有志による救援活動が続けられています。救
援活動に際しては、差入など様々な出費が必要になるため、多
くの皆さんに衷心よりカンパを呼びかけます。よろしくお願い
申し上げます。
札幌サウンドデモ7・5救援会
【連絡先】
080-3538-7596
j5sapporo(at)yahoo.co.jp
【カンパ振込先】
郵便振替口座:00200-5-38572 名義:S-16
※札幌救援カンパとご明記ください
●広告 ハキム・ベイの「TAZ」Tシャツ
<
RLLのTシャツは不当逮捕から身を守る。
ARREST IS CRIME!
- HarpoBucho
- By harpobucho / Jul 07, 2008 11:45 am
フリーマン・シンポジウム
来週、ボクらと一緒にキャンプする遊牧仲間が、シンポジウムやコンサートに出演します。これは貴重な機会だ! モデレーターは毛利嘉孝さん。
ボディーペインティング&ダンス・ワークショップ
フリーマン(自由人)・シンポジウム
<ロビーコンサート>アマゾンを知ろう。カラジャと遊ぼう。
<ワークショップ>
アマゾンのインディオ、カラジャ族による
ボディーペインティング&ダンス・ワークショップ
7月14日(月)15:00 アサヒ・アートスクエア
自生する果実や種子を身にまとい、色とりどりの荘厳な羽飾りを身につけて儀式を行うカラジャ族。歌や踊りは生きる幸せや、祖先から受け継がれた知恵を表現する。カラジャの文化を体験する貴重な機会
参加費(実費):\1,000・事前申込み要
[申込方法]ホームページにて受付
[定員]50名 ※定員になり次第、締め切らせていただきます
◎主催:アサヒビールロビーコンサート実行委員会
——————————————————————————–
<シンポジウム>
森と遊ぶ、砂漠にうたう
フリーマン(自由人)・シンポジウム
7月14日(月)19:00 アサヒ・アートスクエア
命ざわめく森と、沈黙の砂漠とのつながりを、水や環境、そして心の自由をキーワードに語り合うシンポジウム。広大なサハラ砂漠を移動しながら暮らす自由の民、トゥアレグ族による音楽デモンストレーションあり。
■ パネリスト
伊沢紘生(人類学)、伊藤キム(振付家、ダンサー)
ズビダ・ララブ(トゥアレグ文化研究、アルジェリアより来日)
■ モデレーター
毛利嘉孝(社会学)
無料・事前申込優先
[申込方法]ホームページにて受付
[定員]150名 ※定員になり次第、締め切らせていただきます
◎主催:アサヒビールロビーコンサート実行委員会
- HarpoBucho
- By harpobucho / Jul 06, 2008 7:48 pm
カオティックな日々々々
あーもう飽きた!
オチだけ書く。
二日間に渡るG8対抗国際フォーラム の催し物がすべて終わった火曜日の夜の酒場がカオスだったのだ。宴会とはカオスの別名である。
知識人、アクティヴィスト、編集者、学生、フリーター・・・いろんな人間がゴチャまぜになって、まったくわけがわからない。顔つきや身のこなしで、あ、この人は学者さんだな、とか、あの人はアクティヴィストだな、とか勝手に判断して、見切りで話してみる。昨日ラッツァラートにあげたはずのネグリ来日(しなかった)記念Tシャツを着た外国人は瞬時に後者だと判断できた。。
スキンヘッドに後髪ドレッドといういイルな落ち武者スタイル。ひとりパンキー・レゲエ・パーティ? 確かにラッツァラート自身が着るよりも、彼のような現場のファンキーなアクティヴィストが着てくれて、知識人の顔を権力と対峙させる構図の方が愉快に思えてくる。ラッツァラートの判断は間違っていなかったのだ。
覚悟を決めて彼に尋ねてみる。「そのTシャツ、どこで手にいれたの?」
「モサクシャ!」
模索舎かよ!
ラッツァラートさん、疑ってごめん!
そして、オーストラリアから来た愉快なアクティヴィストの方、買ってくれてありがとう!
- HarpoBucho
- By harpobucho / Jul 05, 2008 12:37 am
カオティックな日々々
午前中に書いた前日記「カオティックな日々」を読み返してみたら、全然カオス感がないな。ボクの中では物凄くカオスだったのだが、文章にまとめるという時点ですでにカオスは消滅してしまう。カオスはその体験の最中にしかない。カオスはそのつど滅びてしまうのか。
月曜日 有給休暇取得。
カオスの教科書、ハキム・ベイの『TAZ』Tシャツを以前プレゼントしたニューヨークの独立出版社Autonomediaのジム・フレミングのパネルを覗きに中央大学駿河台記念館へ。「自律メディアは増殖する!」というお題で日本人のパネラーが三人並んでいる。Irregular Rhythm Asylumの成田圭祐さん、気流舎の加藤賢一さん、 トランジスター・プレスの佐藤由美子さん。司会は酒井隆史さん。みんな知った顔だ。特に気流舎はハーポ・プロダクションでレギュラーイベント(今月はG8のためお休みです)を持っているくらい馴染み深い場/メディアである。 加藤さんや成田さんみたいな同世代の仲間がこういう場所に出ていることが誇らしい。
ジムとパネラーの対話が時間オーバーな感じで残念だったが、もう次のパネラーである高祖軍団が続々教室に入ってくる。「戦術家」を名乗るアクティヴィスト、リサ・フィシアン、「ザ・パペット・ガイ」として有名な、人形劇を通じて主張を行うアーチスト、デヴィッド・ソルニット、アルゼンチンの”Horizontalidad” (horizontalism) 運動を調査しているマリーナ・シトリン、他にもグラフィティをやってる若者や、学園闘争を組織したレヴォっ娘(キュート!)が集結して「戦術の多様性をめぐって」というパネルに流れ込む。とてもタメになり、楽しい時間だったのだが、ボクにはやらねばならない大事の仕事が待っていた。後ろ髪を引かれる思いで教室を去る。
そのミッションとは、「プレカリティは創造する」というパネルの出演者の一人、マウリツィオ・ラッツァラートにネグリ来日記念Tシャツを渡すことであった。「盗みの品格」を重んじるRLLは、勝手にネット上で拾った写真をTシャツの根多にしてしまったことを詫び、同時に感謝したいわけだ。これをしてはじめてTシャツが完成するというものだ。マイケル・ハートは喜んでくれた。はたしてラッツァラートの反応は?
パネルが終わると同時にラッツァラートに即アプローチ。喜んでもらえる自信はあった。1週間ほど前に京都のラジオ・カフェ という場で、彼を囲んで酒を飲みながら交流する贅沢なイベントがあり、そこにネグリ来日Tシャツを着て参加した方から報告があった。ラッツァラートはそのTシャツに非常に驚き、「このTシャツはどこで手に入るのか!?」と尋ねてきたという。世界的なベストセラー『<帝国>』の著者がTシャツになっているのは、まあ想定内だが、まさか自分の顔がそのTシャツに刻まれているとは思ってもいなかったのであろう。なんでも商品化されてしまう。まったくもって資本主義は恐ろしい。ラッツァラートはそう思ったかもしれない。
グルーチョ・マルクスのような大袈裟な身振りで驚いてくれると思い込んでいたボクは、実際の彼のリアクションに拍子抜けした。ボクの手からTシャツを受け取ると、それを急いでカバンにしまおうとしたのだ! え~グレーバーのようにその場で着てくれないの~。ノリ悪いネ~。
彼は言った。「ドゥルーズやガタリと自分は同じレベルにいないから、なんだか恥ずかしいんだ。でも、ありがとう。」
イタリア人の謙遜。ガブリエル・タルドの研究者でもあるラッツァラートは、本当にD&Gを尊敬しているのだろう。握手をしてミッション完了。
翌日、明治大学のパネルで見かけたスキンヘッドに後ろ髪ドレッドの落ち武者スタイルなアクティヴィストが、ラッツァラートにあげたはずのXLサイズの「ネグリと愉快な仲間たち」を着ているのを目撃。ちょっと悲しい気持ちになる。
カオスはまだまだ続く!
- HarpoBucho
- By harpobucho / Jul 03, 2008 11:36 pm
カオティックな日々
カオティックな日々に身を投じるために、職場の有給休暇をとりまくり。周囲からはもうすぐやめる人に思われているかもしれない・・・面白いからそう思わせておこう。
先週の金曜日は、法政大学に高祖岩三郎さん通訳でインディー・メディア系ビデオグファーのブランドン・ジョーダン氏と認知科学者で情報学の側面からアクティヴィズムにアプローチしているハリー・ハルピン氏の話を聴きに行く。
両者は反G8アクションの一環で来日したわけだが、今回のイベントは反G8色は隠し気味。中核派との関係がこじれまくり、被害妄想といえるほどの過剰な警備体制を布いて疑心暗鬼になっている大学当局を刺激しないためだろう。学生向けのイベントなのに学内の広報もほとんどなし。当然、大きなホールの客席はガラガラだ。
ボクが会場に着いたとき、関係者以外はボクだけ。関係者の中にデイヴィッド・グレイバーを発見し、アントナン・アルトーTシャツをプレゼントする。前回の来日時に「アルトーのTシャツが欲しい」といわれ、アメリカの住所まで教えてくれたのに、面倒くさくて送り忘れていたら、イギリスの大学に行ってしまったので、次回来日した際に渡そうと企んでいたのだ。
「お、アルトーのTシャツじゃん、これ、オレにくれるの?」なんて、これまでの経緯なんてたぶん覚えていないようなリアクションだったが、まあ、そんなものだろう。でも、その場ですぐに着て喜んでくれる彼のサービス精神はすばらしい。酔っぱらった子供のような無邪気な笑顔もキュート。そのころ、外大では、インテリパンクがマイケル・ハートにネグリTシャツをプレゼントするという同時多発贈与が勃発していたことも付け加えておこう。
日曜日はホー娘。のストリート活動に同行。ゴミをまとって高円寺の街を徘徊する彼女らをストーカーのような距離感で追っかける。今回の拠点として場を提供してくれたASOKOでCHANOMAD主催のインスタントお茶会。今回の活動を区切りに北海道に行ってしまうホー娘。メンバーのバンブーのために、竹の和菓子とほうじ茶で作ったチャイ、名づけてホーじチャイ。を振舞う。素敵な和菓子を作ってくれたCHANOMAD御用達お菓子職人もりもりさんもホー娘。の一員として見事に溶け込んでいたのが面白かった。
海外からの知識人、アクティヴィスト、ゴミと女の子とお茶。
カオスはさらにつづく。
- HarpoBucho
- By harpobucho / Jul 03, 2008 11:24 am
うんこG8と友愛フェス
素人の乱13号店がいよいよ開店しますね〜
その名も「素人の乱 はやとちり」!!!!!
このまぬけ素敵なセンス、古着屋さんのようなんですが期待できますね。
オープンは、7/5(土)です!
しかし残念ながらオープン時には高円寺には自分はいないのです。
噂のビッグフェス、アンチジーエイトに行ってきます!
今日北海道行きの航空チケット買っちゃいましたよー
まぁ簡単にいうとサミット体制に世界は気が付いたのが最近だったと。
詳しくは『G8 サミット体制とはなにか』栗原康(以文社)に書いてます。
ホントわかりやすいいい本ですオススメ
サミットはテロの対象にされると被害妄想を警備側はもっているらしいが、グローバル・ジャスティス・ムーブメントは直接民主主義的なダイレクトアクションをするのみ。テロリズムとははっきりと峻別されるべき「もう一つの世界は可能だ」という未来を作るグローバル・ジャスティス・ムーブメント。
なにゆえG8が「うんこ–shit!!!!–」なのか。
G8の成り立ちは、ニクソンショック(ドル基軸通貨の為に変動相場制に移行した米国のわがまま)とオイルショック(産油国の先進国に対する反発)を乗越えるべく招集された、先進国の経済支配体制強化をテーマにした会議。
その過程で、世界銀行・IMF・WTOという非国連の反民主的御用組織を従えて、明確に南北問題を助長させる新自由主義・新植民地主義を推進するために、毎年会議は重ねられてきた。
実際、先進国の経済支配体制強化は、スティグリッツ曰く「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」である。アフリカの貧困と食糧難の根本にある債務問題やアジア・ラテンアメリカの通貨危機を見ればよくわかる。ひも付きの援助金は完全にトイチのボロい金貸し、出資法違反的な闇金商売だ。通貨危機すら、ギャンブルマネーであり賭場の胴元丸儲け。環境問題もその意味を炭素商売へと変容させた。世界中が新自由主義ネオリベのおかげで闇金ウシジマくんになっちまった。そのルールは、サミットの密室談合で決められ、汚職された御用組織が施行させる。
まさに萱野稔人がいうところの「金と暴力の資本主義」国際版がそこにはあった。冷戦が終わるまで、残念ながら金に汚いギャング国家にヨロシクされてたってわけだが、94年のNAFTA(北米版WTO)に対抗した体制を転覆しない革命サパティスタ、99年の反WTOバトル・オブ・シアトル、2000年反IMF/世銀で集結したプラハのアナキスト、01年のG8血塗られたジェノバ、03WTO決裂させたカンクンでの韓国農民、金持ち談合ダボス会議に対抗して01年から始まった世界社会フォーラム、05年エディンバラG8で裏切られたライブ8とホワイトバンド、07年ドイツロクストックG8のキャンプ、もうだまされねーよ「もう一つの世界は可能だ」でゆくのだ。
RLLが「シャブリベ」と侮蔑して呼ぶ新自由主義ウシジマくんサミット体制に、グローバル・ジャスティス・ムーブメントのオルタナティブな価値をぶち当てよう。
新自由主義は資本主義の最先端である。社会主義の「平等」を突き崩すために、70年代サミット体制とともに資本主義は新「自由」主義へ進化した。その「自由」は「平等」を時代遅れのモードに変えた。しかしネオリベは徹底しすぎたため「友愛」を置き忘れた。ネオリベは、合理的経済人という友人もいない「愛」の無い人間を基本にすえた概念である。グローバル・ジャスティス・ムーブメントには「友愛」がある。金だけのネオリベには買えない我々の価値は、世界とつながって今大きな動きになっている。北海道のキャンプではその「友愛」がオルタナティブな空間として立ち上がる。
キャンプやクラブやフェスや路上でダチと笑って踊れるこっちか、シャブ中みたく世界は騙し合いで金勘定ばかり上手な愛のないそっちか。
答えは決まってるんで、さっそく北海道に「友愛」フェスともいえるNO G8 ACTIONしてきます。
- Intellipunk
- By intellipunk / Jul 02, 2008 11:16 pm
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2010.2.27 反新宿署!高円寺路上大パーティざまあみろデモ 【予告編】-
覚せい剤撲滅プロパガンダ 東映編 -
2006/9/16 家賃をタダにしろ!中野→高円寺一揆!予告編
家賃廃止要求デモ!
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