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異能の男:平岡正明追悼

平岡さんの語り映像が元席亭であるボクのウチにかなり眠っているので、それで追悼映像作ります、と言ったらなぜか出演することになってしまった。しかも、ボクだけ名前も肩書きもおかしいでしょ!

平岡さんとは本名で付き合っていたので、「ハーポ部長」という虚名はおかしいし、肩書きも狂っている。なんか冗談みたいだけど、これで冗談好きだった平岡さんの追悼ができればいいか、と。

CHANOMADのホリム・ベイの協力のもと愛情こめて追悼映像を作った。Youtube世代のために尺は10分間。世に出ていない膨大な平岡さんの落語的アジテーション映像がまだまだウチに眠っているのでなんらかのかたちでロングヴァージョンも世に出したい。

http://www.loft-prj.co.jp/lofta/

8.17(月) 「異能の男:平岡正明追悼」
【出演】
平井玄(作家・評論家)
伊達政保(作家・評論家)
末井昭(作家・編集者)
高取英(月蝕歌劇団主宰)
ハーポ部長(見立て狂いの偏集者)
他各分野からゲスト交渉中!
【コメンテーター】
本橋信宏(作家・評論家)

7月9日に68歳で永眠した平岡正明さん。
阿佐ヶ谷ロフトAにも過去2回出演してもらいました。
その偉大なる足跡を再確認するため、平岡さんを偲ぶ追悼イベントをやりたいと思います。
(店長:奥野テツオ)

東京に生まれ、ブントの一員として60年安保闘争に参加したり、猥褻図画頒布の容疑で警視庁から指名手配を受けたこともあり、澁澤龍彦の後任者として『血と薔薇』を編集したり、「犯罪者同盟」以来のアナーキーな行動や著作で、新左翼系文化のカリスマ的存在となり、太田竜、竹中労らと窮民革命論を唱え、”新左翼三バカトリオ”と呼ばれたり、松田政男、足立正生、佐々木守、相倉久人と「批評戦線」を結成し、雑誌『第二次・映画批評』を創刊したり、大山倍達の極真空手にも入門し、有段者だったなど、日本のありとあらゆる分野で多大な影響を与えた平岡正明の功績を讃え、皆で語り尽くす夜となります。

OPEN18:30 / START19:30
前売¥1,500 / 当日¥2,000(共に飲食代別)
前売チケットは8月4日より店頭販売、ローソン{L:38506}、下記WEB予約、電話予約にて受付ます。
http://www.loft-prj.co.jp/lofta/reservation/reservation.php?show_number=187


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  • By harpobucho / Aug 14, 2009 6:05 pm

こんな気分さ

「貧すれば鈍する」とはよくいったもんで、やはりある程度、カネに余裕がないと生命力おちていくみたい。ハングリー精神がどうも性に合わない。今月から家賃支払いの資金工面が大変になってきた。レント・パーティでもやりたいぐらい。バイトもしなくちゃな。っつーか就職か。「なんとかフェス」への参加も後ろ向きになる今日この頃。

高円寺一揆一周年記念のフィラスティンのライヴ映像。ECDの唾が飛ぶ距離で観てた。音いいね。アジア的なムスリムムード、何度確かめても残高ゼロな危機感、ショッピングカートを叩きたい衝動、すべてが今の気分にぴったり。

Filastine (featuring Nova & ECD) live at Heavysick Zero, Nakano, Tokyo, April 26 2009


パーフェクト・ベビーカーの「オールナイト・ロング」って曲の「ホームレスと君の差額は家賃」「幻覚世界にホームステイ」というパンチラインもグッとくるなあ。今のボクの政治的課題は自分のホームを守ることだ。馴染みの公園とか街とかじゃなくて、切実に棲家を。SAVE MY HOME。もはや「労働」という運動しかないのか。

パーフェクト・ベビーカー「オールナイト・ロング」
ここで聴けます。
http://veryveryverytedious.seesaa.net/


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  • By harpobucho / Aug 14, 2009 5:21 pm

今夜、ラジオチャンゴJP講座@Café★Lavandería

ラジオチャンゴ.jpg

ラジオチャンゴJP講座 Músic y revolución #1 AMPARANOIA

http://orphee.jp/radiochango/spip.php?article108

8月14日(金)20:00〜/入場無料(ドリンク代別)
講師:浜 邦彦(早稲田大学)
映像:Seguiré caminando 他
DJ:Yo→Ske
場所:Café★Lavandería

反G8のステージに立つアンパロ・サンチェス。
サパティスタに連帯するアンパロ・サンチェス。
住宅価格高騰に抗議するアンパロ・サンチェス。
西サハラの難民キャンプを訪れるアンパロ・サンチェス。
常に権力と対局の位置に軸足をおく
アンパロサンチェス率いるアンパラノイア。
そんなアンパラノイアがめざす
「もう一つの世界」を探ってみたい。

SOMOS VIENTO


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  • By harpobucho / Aug 14, 2009 1:17 pm

オルタナティヴ

オルタナティブという言葉を廻っている。

一番知られているのは、ニルヴァーナがブレイクしたときの90年代の音楽シーンで使われたオルタナティブの使い方かな。

91年のSmells Like Teen Spiritの特大ヒットで、カート・コバーンは価値観の革命を起こしている。それまでの商業メタルやポップ化したロックの業界とそのルールに対して、代替的なやり方をつき通した。売るための積極的なプロモーションや各種売名行為への脱構築した態度。ステージ衣装や取材慣習や社交的態度、そして偶像崇拝をねつ造し続けるスターシステムへ、業界に拒否とともに新しいスタイルを提示した。全て芸術的感情を優先し、それを多くのグランジムーブメントの勢いとともに完逐しかけながら、彼は力尽きた。極論するなら、これらのスタイルを踏襲するのがオルタナティブ・ロックだろう。

もともとパンク以降に続いたポスト・パンク/ニューウェーブの広大なロックの脱構築後を指した言葉だった。それがアメリカンへ飛び火し、MTVとビルボードのメジャー世界の裏で、カレッジ・ラジオとZineと地元のネットワークの中でインディーシーンとして10年あまり熟成した。その一つの成果としてのニルヴァーナのブレイク、確かに音楽性ではなくその精神性とするならアメリカのパンクの表出だった。コミュニティーで繋がった音楽シーンを前提にして下から上まで、素人のファンから音楽業界のプレーヤーまでが有機的に繋がった世界観。インディーの世界からメジャーへ持ち込んだその姿勢は当時の相当な軋轢があったが、今ではそのルールも当然のようになっている。

(日本語ヒップホップにおける『MASS 対 CORE』やリアル問題、セカンド・サマー・オブ・ラブに影響されたThe Stone Rosesのジョン・スクワイアの「これからはオーディエンスの時代」発言など、同様の問題意識とルール改正がある地点で興った。「新しいアナキズム」と名指される価値観も同様の範疇を模索する。)

それそれ。時代の価値観を変えてしまうインパクトあるスタイル変革!



もうひとつ、有名な使い方は「もう一つの世界は可能だ!(Another world is possible!)」「もうたくさんだ!(iYA BASTA!)」と同じグローバル・ジャスティス・ムーブメントで使われる「オルタナティヴ」。世界社会フォーラムを紹介した『Another World Is Possible : Popular Alternatives to Globalization at the World Social Forum(邦題「もうひとつの世界は可能だ–世界社会フォーラムとグローバル化への民衆のオルタナティブ」)』でもタイトルにあるように、民衆のためのオルタナティヴ・グローバリズムを指す。そこでは、ダボス会議(世界財界会議)とG8(世界経済政府)とWTO(世界流通組織)とIMF/世界銀行(世界融資組織)の作っているメジャーの価値観への、代替価値観を提示して動いている。(そういや「もうひとつの世界は可能だ」の邦訳にはオザケンの『うさぎ!』で異議を呈されている→http://tu-ta.at.webry.info/200805/article_10.html
オルタ(結構好きな雑誌)』や『オルタナ(割と嫌いな雑誌)』の語源にもなってる。

まるで「そのやり方しかないわけないじゃん、こうじゃない世界もあるっしょ」ってオルタナティブの使い方が、カートのそれと同じである。しかもストレートな代案主義でもアンチな態度でもなく、その主流価値への見事な転倒を試みている、脱構築するアティテュードである。

どちらも新自由主義(市場価値を政治的に上位に置く経済合理主義)、消費商業主義、スペクタクル、管理と夜警、保険と私有、ベクトル階級の囲い込み、そして新保守主義に対抗する。「共有」と「友愛」と「創造」と「潜勢力」(共に固定化できない流動的で不可視で不安定な形態しかとれない価値)を人間の最大の価値として、オルタナティブは常に固定しない価値を創出する(それはデリダが差延と呼んだのに近い?)。


まとまらないが、とりあえず。
オルタナティブ・ライフスタイルは今ならどうだろう、と探しているんだ。もしオルタナティブ・ライフスタイルを具象化して目に見えるようにするなら、何なるだろうか? そこには、たくさんの文化を見つけるではないか。上野俊哉の「レイブ」に、今福龍太の「群島」に、酒井隆の「通天閣」に、平岡正明の「JAZZ」に、野田努の「デトロイト」に、いまここで再現出来ないだろうか?! 「可能なる」「明かしえぬ共同体」はどこに現れるのか?






とりあえすコレ行っときます!


TOKYOなんとか主催『なんとかフェス2009』
http://nantokafes.exblog.jp/
8月21日〜24日に長野で開催される野外イベント

8月21日(金)準備 + 前夜祭18:00ごろスタート!
8月22日(土)昼ごろから深夜まで、音楽、映像、遊戯!
8月23日(日)昼ごろから夕方まで、音楽、映像、遊戯! + 後夜祭
8月24日(月)シークレットイベント(片付け)
当日は1000円程度のカンパをお願いします!

会場 http://nantokafes.exblog.jp/10703796/
詳細 http://nantokafes.exblog.jp/10816960/


RLLとしてはー
ステンシルTシャツを出したいと思います、セルフのステンシル体験Tシャツコーナー作って。






オルタナティブ・ライフスタイルでいうと、四方田犬彦の「モロッコ」HarpoBuchoの「タンジェ」を具現化したTシャツをリリースしました。

「世界の都市」シリーズ第一弾!RLL46『タンジール』Tシャツ

こちらもよろしく。


  • Intellipunk
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  • By intellipunk / Aug 13, 2009 2:11 am

夏の新作は「世界の都市」シリーズ第一弾!

海外旅行する金がないので、「勝手に観光協会」みたいなノリで行きたい街のPR Tシャツを作ることにした。それで満足することにする。いや、実はその国の大使館から航空券が送られてくることを密かに願っているんだけど・・・

第一弾は思い出の地タンジール。タンジェって呼び名のほうがメジャーかもしれないけど、ビートニクの翻訳ものに倣ってやはりタンジールと呼びたい。

芸能界から麻薬を根絶させる、というシャブっぽい当局発言を今朝ワイドショーで聞いてわが耳を疑った。いったい歴史から何を学んでいるのか。「悪所」は秩序を維持する側にも必要でしょ。

悪所タンジールに思いを馳せる。
いい旅になりそうだけど、モロッコ大使館にとってはいい迷惑だろうな。

RLL46
http://www.rll.jp/hood/tee/rll46_tangier.php

「世界の都市」シリーズ第一弾!

タンジールはモロッコであってモロッコでない。スペインからジブラルタル海峡を隔てた、アフリカ大陸の北西の端に位置するこの街は、古代の昔から外国の侵入者たちから支配のたらい回しを受けてきた。モロッコに返還された1684年以降もスルタン(イスラム王侯)が代々支配を続け、第一次世界大戦の勃発直前には、西側帝国主義諸国の手により分割され、各国が共同で委員会を作り行政を運営する国際管理地帯となる。列強諸国の領事館や郵便局が次々と開設され、多数の外国人が暮らすコスモポリタンな街として名を馳せることとなる。税関や警察は多国籍の混成で、指揮系統はぐちゃぐちゃのカオス状態。関税はタダで、殺人や強盗などの深刻な犯罪以外は基本お咎めなしの自由度の高さを誇った。

第二次世界大戦後になると、好景気にあおられて、アウトローたちが大挙してタンジールに押し寄せる。自由港では、密輸業者や鉄砲・火薬類の密輸入者、海賊の末裔や、武器屋を営む元ナチス将校ら戦犯たちが我物顔に振る舞い、街中では本国からの送金で暮らす怠け者、法曹界から除名された弁護士、資格を持たない医師、聖職を追われた司祭など、ありとあらゆる「だめ人間」が男爵や貴婦人になりすまし、官能的な喜びに満ちた環境の中で過ごした。

1947年にその道の先駆者、作家のポール・ボウルズがこの地に外篭りを始めてから、多くの西洋の知識人が続々とやってくるようになる。トルーマン・カポティ、テネシー・ウィリアムズ、ウィリアム・バロウズ、ブライオン・ガイシン、アレン・ギンズバーグ、ジャック・ケルアック、ティモシー・リアリー、ジャン・ジュネ、サミュエル・ベケット、フランシス・ベーコンなど顔ぶれは多彩だった。

なかでも現地の悪童たちから「見えない男」と呼ばれていたバロウズの麻薬漬け生活は伝説で、男娼専門売春窟で一年間、風呂にも入らず服も着替えず、服を脱ぐのは一時間ごとに筋ばった身体に注射器をを刺す時だけという不摂生の極限を生き、後に『裸のランチ』を生み出すことになる(他に足のつま先だけを見つめて一年間とか、伝説は絶えない…)。

ボウルズの茶会(もちろんビートニクが隠語でいう「茶」のこと。モロッコでは「キフ」「マジューン」などと呼ばれる)でバロウズと意気投合し、彼のカットアップメソッドを共同開発したガイシンは、「千夜一夜」という名のレストランを開店、後にブライアン・ジョーンズがハマることになるジャジューカ出身の楽士をいち早くフィーチャリングし、呪術的な生演奏でタンジールのナイトライフを妖しく盛り上げた。

いかがわしい評判で鳴らした最高にフリーキーなこの港町も、1956年に独立国家となったモロッコに返還されてからは、とりとめのない観光地に衰退していく。売春婦や密輸業者、ぼろ儲けしていた銀行家などは蜘蛛の子を散らすよう消えていくなかで、ボウルズだけはその地に留まり続けた。ベッドの中でキフの影響下にある摩訶不思議な小説をタイプライターに打ち続けた。欧米から訪れる無粋な客を強烈なマジューンでもてなし、死にたくなるほどぞっとするような音楽をかけて愉しんだ(ボウルズは優れた音楽家でもあるのだ)。『タンジール通信』誌に自らを「ボランティア団体ヒューマニティーインターナショナル渉外部長」と名乗り、安心して自殺できる方法や、子猫料理のおいしいレシピなどナンセンスなジョークを読者に投げかけた。1999年に没するまでイルな異邦茶人としてタンジールに居続けたのだ。

背徳の街タンジールを胸に刻む。「安全・安心」の名のもとに不穏と不安を助長する街作りが進む東京でタンジールを着る。タンジールの元祖だめ連たちは、刑事訴追を受けることが実質上ないという国際統治都市の特権のなか、報復措置に脅えることなく「安全・安心」に本能の赴くままのびのびと生きていた。息苦しいバビロン暮らしのなか、タンジールというエキゾな響きに酔い、超現実的なノスタルジーに浸るのもいいだろう。あるいは、ジュネが「アメリカ人でない者は、それがどこであっても見つけ次第アメリカ人から物を盗まなければいけない」とモロッコ人作家に語ったように、金持ちの在留外国人に快楽として消費された側の心理と倫理に想像力をめぐらせ、バビロンを狡猾に生き抜く術を学ぶのもいいだろう。

2バージョンのTシャツをタンジールへ捧げよう。一つ目は、背に往年1938年の地図を配したデザイン、旧市街メディナの壁をイメージしたライトベージュのボディ。もう一つはモロッコタイルの模様を大胆にバックプリントしたデザイン、カラーはアッツァイ(ミントティー)をイメージしたグリーン。どちらもフロントはシンプルにTangier


  • HarpoBucho
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  • By harpobucho / Aug 12, 2009 2:49 am

海賊バイクで新宿二丁目を駆け抜ける!ひゃっほーい!

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 先週土曜日はジュクへ。二丁目へ。愛車をぶっ飛ばして滑るように、夜を抜けて。たどり着けば予定通り路上は人々で埋まってるCafe★Lavanderia前掻き分けてクリーニング屋の店名が書かれたガラス扉を開け放って、店内へ。音の洪水。イベントは一段落したらしく、DJタイム。黄色に黒に、白。ドレッドにつるっぱげに、アフロに、坊主。アイツ。あの子。ん?誰だろ?ダチの山やら雲の中。ヨッ、とか、オヒサ、とかとか。お決まりの人々。ビートに打ち震える巨大な心臓のような小部屋を一周、漂って、馴染みの顔に頷いて、新顔をチェックして、カウンターへ。大好きなサングリアを頼んでから、グラスの底に燦ざめく漆黒の闇と光を飲み干す。さあ、何に乾杯しようか? 夜は汲めども尽きぬ享楽の源泉。パーティーはふかふかのファーのように僕を包み込み、サイダーの泡みたいに甘く、囁きかける。耳元で海馬が揺れる。意識に、そっと、アルコールがリヴァーブをかけていく。カウンターにもたれ、プロジェクターが映し出す映像を見る。ボロボロの廃品を寄せ集めた筏の上で、天井桟敷か、黒テントみたいな格好の人たちが踊っている。目を閉じて透明な身体に注がれる残響のノイズをかき集め、一つ一つの音源をチェックしたり、解きほぐせない部分をなんとか再構成しようとしたりして一人遊びする。明滅するビートに切り刻まれた笑い声や嬌声、あーだ、こーだ、どうでもいい話、いや、ちょっとは、すげーマジな話、なのかも、そんなのが山ほど蜜蜂の羽音のように重なり合い、アルコールと煙に煽られた空気の中、むわーんとしたノイズとなる。それを体一杯に吸い込んで、目を開けば、夜は、生まれたての胎児のように羊水と血液に濡れて、臍の緒を引きずったまま、つやつやと輝いている。

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 この日のイベントは先日も紹介したように、廃材を使って船を作って航海したり、トールバイクと呼ばれる自転車を改造して二段に積み重ねた特殊自転車で日本をこれから旅しようって人たちのカンパパーティー 彼らはブルックリン最終出口で「自転車殺し」ってとんでもないイベントもやってて、これが道路を勝手に封鎖しちゃって、数百人が集まって改造自転車でバカ騒ぎするってスゲーイベントなのよ。もう、この動画を見ればわかると思うけど、ゲロまみれのちんこまんこバイクに股がって騎士の決闘ごっこやりながら巨大ドクロ人形をぶっ壊しつつ酒も飲むし、骨折もしなくちゃいけないし、クソポリ公はうるさいし、ってサイコーなお祭りだろ。これを何年もやってる奴等がやってきて、2丁目でバカ騒ぎしてたってわけ。





何より面白かったのはトールバイクに乗れたこと。これがぱっと見ヒョヒョイって乗れてるんで、チョロイチョロイと思いきや、グリップを握った途端ゾっとしたね。いや、高すぎるだろ、って。なんせ170センチあるオレの肩より高いんだぜ? おまけにハンドルだからクルクル動くし、足を最初に乗せる場所はわかるんだが、自転車を走らせながらそこに体重を載せて、サドル跨って、漕がなくちゃいけない。この時にうまく跨げなかったり、体を上に上げようとしたらバランスを崩したり、なんとか乗れたと思ったら自転車が止まってばたーんとかとかとかとか。みんなコケまくり、怪我人続出。ま、酒飲んでベロンベロンだからなあ。

BikeKill03.jpg
 それでも何度かコケてるうちに、なんとか、コツがわかってきて、崩壊の淵を舐めつつもよろめきながら立ち上がり、ふらふら進みだして、ツツーっと滑らかに漕ぎ出すと、「おおー!!」「やった!!」って30人くらいで路上で大騒ぎ。勢いに乗って2丁目の交差点に飛び出すとゲイやらクイアなねえちゃん?兄ちゃん?達から歓声が!いやあ、楽しい楽しい。眺めも最高、乗り心地も最高!なんと11日にはワークショップでこの自転車を廃車になった自転車から作るんだって。スゲーなそりゃ。この日も一台こけた拍子に変速機が外れて、ぶらーんってなって、みんな「ヤベー」って蒼くなったんだけど、持ち主のひげもじゃカウボーイみたいな人があっという間に素手で直してしまって、またまた大歓声!!いやあ、アガるね。ほんと、こんなイカれた自転車が街に溢れてたら、街はもっと楽しくなるよ。なんとかできねーかな。欲しい欲しい欲しい。ってやっぱ自作するしかないなあ。うんうん。ピストよりトールバイクだな。

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http://kayabana.exblog.jp/10851965/


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冷広告の歴史

いま、テレビはワイドショーを使ったつまらない覚醒剤(商品名ヒロポン)の広告ばかり。元麻薬Gメン、コメンテーターで荒稼ぎ。芸能レポーターはしらじらしくとぼけてギャラ泥棒。

ちょっと昔の表現豊かな広告も振り返ってみようよ。手放しに絶賛したかと思えば、ひたすら恐怖を煽ったり、となんとも刺激的なのだ。

絶賛売り出し中

ヒロポン広告1.jpg

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意識変革後












ブリコラージュ

渡瀬恒彦が熱演!



おまけ 

ヒロポンデモ!
ヒロポンデモ.jpg


  • HarpoBucho
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  • By harpobucho / Aug 10, 2009 11:35 am

マジメに遊ぶブロックパーティ

渋谷ブロックパーティ タイムテーブル
http://www.shibuyablockparty.jp/time.html

今日、窪塚くんのバンド、卍Line目当てで代々木公園に行きます。芸能界麻薬スペクタクル只中での彼の発言が気になります。もちろん音もね。レゲエダンスや、アナーキー、ニトロのパフォーマンスも楽しめそう。夏っぽい解放的な気分に浸りたい。行く人いたら合流しましょう。

こんな凄い解放感は代々木公園には求めてないけどね・・・


車や警察をブロックしての路上自転車パーティ。なんだこれは。スケーターやパンクスが都市ではじめちゃったジャンクなバーニングマンみたいなノリなのか。中二っぽいバカっぽさが「マジメに遊べ!!」という渋谷ブロックパーティのスローガンとは対照的。

渋谷を遊べ!!
  マジメに遊べ!!
http://www.shibuyablockparty.jp/aboutus.html

本気でマジメに遊ぶなら「ルールをちゃんと守ること」ではなく、ルールをいかに作る変えるかがポイント。

この動画を流したストリート・アーティストSWOONを囲んでの交流会、用があって途中で帰ってしまったのだが、トール・バイクに酔っ払いたちが乗り遊び、路上での転倒を楽しんだというような素敵な噂を耳にしました。


  • HarpoBucho
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  • By harpobucho / Aug 09, 2009 3:46 am

海賊がやってくる!?

海賊1.jpg

海賊3.jpg

kaizoku.jpg



どひゃー!!こりゃ気分はワンピースか?!かき集めた廃材(つまりゴミ)で作った幽霊船?!動く夢の島?!みたいな海賊船!?で旅してきた4人組が今度は改造トールバイクで旅に出るみたい。ってことでカンパカンパ。もちろん、これまでの旅のトークの御代ってことで。このイベントは陽光クンの日記で知ったんだけど、最近の Cafe★Lavanderiaはかなりいいイベントばかりやってるね。




Party! with the Crew of Swimming Cities of Serenissima
ブルックリンのストリート・アーティストSWOONは、廃品によって作られた「いかだ」で、
スロベニアからイタリアのヴェニスまでアドリア海を一ヶ月かけて旅するプロジェクト
「Swimming Cities of Serenissima」を成功させた。そのとてもジャンクで出来ているとは
信じ難い、手の込んだ装飾が施された、夢のような空間で暮らしていた乗組員のうちの4人が
来日するので、かれらを囲んでパーティーします。写真家Tod Seelieによる
「Swimming Cities of Serenissima」の写真展とDJ DirtyfingerのDJプレイを楽しみながら、
DIY海賊になる、あるいは水上自治区を建設する夢を一緒に膨らましましょう! 
かれらのトール・バイク(背を高く改造したチャリ)にも乗れるかも。二木信もDJします。



日時 * 8月8日(土) 19時~
会場 * Cafe★Lavanderia
地図 *http://planetica.net/cafe_lavanderia_address.htm

入場無料(ただし、ワンドリンク・オーダーお願いします。)
彼らのトール・バイクの旅をサポートするための投げ銭よろしく!



見事な贈与の一撃

ひかり祭りのステージ上でUAが市長にTシャツをプレゼントした。市長は観衆の前で喜んだ。そしてTシャツのメッセージに見て青ざめた。そこには「高尾山にトンネルをほらないで」 と書いてあったのだ! まさに「贈与の一撃」。痛快。

トンネル推進派の市長はそれでも懲りずにヒッピー的感性を逆撫でする発言を繰り返しブーイングを浴びまくっていた。バビロン側の感性の鈍さを見事に暴いてUAの完全勝利。

高尾山にトンネルをほらないで
http://www.shomei.tv/project-373.html

「茶略」と呼びたくなるようなUAの野蛮かつ品とユーモアのあるやり口、Tシャツによる贈与の一撃、見習いたい。


ひかり祭り08/UA ①[Official]


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  • By harpobucho / Aug 06, 2009 11:56 am

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