Text Archive

浅草サウダーヂ

5人衆.jpg

杉並タンジール庵からサンバカーニバルの町、浅草を想う。

網野宥俊『浅草寺史談抄』によると浅草の地名の由来には以下の説があるという。

1.茅芝草を起源とする説
2.アイヌ語を起源とする説
3.チベット語を起源とする説
4.麻草を起源とする説
5.アカザ草を語源とする説

個人的なロマンとしては「麻草」説を支持したいが、定説は1番の「茅芝草」説である。アイヌ語とチベット語起源説は信憑性の低さが逆に魅力的だ。アイヌ語のアツアクサ(アツは海、クサは越すという意味)とチベット語のアーシャー・クシャ(アーシャーは所在地、クシャは茅と聖の二重の意味)が浅草の起源だという説は、ぜひとも外国人観光客に力説したいものだ。

ちなみにボクのお気に入りの言葉のひとつ「旦那」の由来はサンスクリット語の「ダーナ」である。ダーナは「お布施」という意味。ボクの潜在意識は、お金持ちのアーシャー・クシャのダーナ様からのバクシーシを期待しており、日々下谷山崎町(後の万年町)から松葉町の間を彷徨っているのはこのせいである。この二つの町の地名はもうこの世から消えてないが江戸時代には「乞胸」と呼ばれた物乞い芸人たちが住んでいたとこ。「乞胸」の名前の由来は、先方の胸中(志)を乞うことからきているというディープ・ソウルな話。どうか浅草の旦那様よろしく頼みまする。

「勧進」の仕組みをビジネスモデルとして本気で考えたい今日この頃。これから家賃のための金策に走らねば。


  • HarpoBucho
  • Tag:
  • By harpobucho / Mar 11, 2010 12:12 pm

失業サウダーヂ

女と猫.jpg

今日は平日昼間だというのに浅草にいなくて、杉並のタンジール庵にいる。あまりに天気がいいので働いている場合じゃないと休みをとったわけだ。有休がまだもらえない時給労働者なので、完全一日失業者である。カネにはならないが、職場の汚染された空気(精神のエコロジー問題)が最近きついので本日は大変有意義な失業である。

ベランダから失業時代の師匠、黒猫りきゅうに挨拶し、澄み渡った青空を見上げながら太陽の光を全身に浴びていると、もうあの頃には戻れないのか、というサウダーヂ感にふと襲われ、思わず失業時代のブログを読み返してしまった。いかんいかんPCの前にいるとせっかくの休日を無駄に使ってしまう。小鳥の美しいさえずりが外から聞こえると余計にそう思ふ。善福寺川沿いを歩いていい空気を吸っておこう。


  • HarpoBucho
  • Tag:
  • By harpobucho / Mar 11, 2010 12:05 pm

何も言えなくて・・・・

昼休み、JAYWALKのボーカルの人を久しぶりにテレビで見ながらラーメンすすり、普段ならその後図書館まで散歩がてら歩いて、最近マイブームの古典ロックのCDを借りてくるのであるが、あまりに寒いので近くの喫茶店「待夢」に入ったら、そこのマスターがJAYWALKのボーカルにそっくり過ぎて、このことを誰かに呟きたいという衝動にかられたのだが、シャブの話題なんて職場の人に何も言えなくて・・・・

そしたら空から白い粉が降ってきたのだった。

ヒロポン広告4.jpg


  • HarpoBucho
  • Tag:
  • By harpobucho / Mar 09, 2010 8:41 am

模索舎イベント二発開催!

僕らRLLがお世話になっている模索舎関連のイベントで興味深いのが連続開催。




フランコ・ベラルディ(ビフォ)の 『プレカリアートの詩』を今読んでますが、かなり面白いです。
ベルナール・スティグレール、ミーツ、パオロ・ヴィルノって感じで、認知資本主義
説明1 説明2 の基本文献ですね、マストです!
「抑鬱、パニック、不安、孤独感、そして実存的な苦難。しかし、こうした個人の症候を無期限に隔離したままではいられない。精神病理学はこれまでそうしてきたのであり、経済権力もそうしておきたいと望むのだが「疲れ果てたなら地中海クラブに行ってヴァケーションをとりたまえ、薬を飲んで癒やされて、地獄からすっかり離れた精神科で治してもらって、自殺すればいい」などと言うことはできない。そんなことはもう無理なのだ。問題は成長しつつある実存的苦難の塊である。
これが社会システムのど真ん中で爆発しようとしているという決定的な事実を忘れてはならない。今日、資本に必要なのは精神的エネルギー、心理的エネルギーなのである。まさにそこにこそ吸い取るべき能力があるのだ。だからこそ精神病が社会的シーンの中心で爆発しようとしている。」

「左派政党は二〇世紀を通じて労働者階級の理想と期待とを裏切り霧散させて、階級もろとも消滅することを避けたのだったが、今日また同じ途を新世代とともに歩もうと死にものぐるいで試みている。しかしレーニン主義と社会民主主義の後継者たちにはもはや新しい社会的現実の兆候を分析する能力もなく、リベラルなハイパー資本主義に服従する「改良主義」と古いイデオロギーを防衛的かつ残余的な形で再提起しようとする「抵抗勢力」の立場を振り子のように揺れている。」




そこにタイムリーにこんなイベントが!
当時イタリアのビフォらのやっていた自由ラジオを紹介し、80年代に自由ラジオラジオホームランらを広めた粉川さんがトークするよ!


〈座談会〉フランコ・ベラルディ(ビフォ) 『プレカリアートの詩』をめぐって
とき: 3月14日(日)
開場18:00 スタート18:30

【座談会】
フランコ・ベラルディ(ビフォ)『プレカリアートの詩』をめぐって

スピーカー
粉川哲夫(批評家)
藤井光(美術家/remo*TOKYO)


場所:素人の乱12号店
参加費:500円
当日は模索舎から多数書籍の出張販売あり。

フランコ・ベラルディ(ビフォ)
一九四九年ボローニャで生まれる。七〇年代イタリア・アウトノミア運動の中心で活動。
七七年、パリへ逃走し、以降、ガタリと協働する。メディアと労働をめぐるラディカルな
思考と実践を展開しつづける。
http://www.mosakusha.com/voice_of_the_staff/2010/02/3-3.html




☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


模索舎は40周年なんですね!僕らもずいぶんお世話になってます。
で、ブラックパンサーも率先した黒人の店で買おうムーブメント「バイ・ブラックhttp://www.buyitblack.com/」の様に、僕らも模索舎で本を買おう!ムーブメントを興したいものです。

RLLはこの日、新作『ニーチェ』Tシャツリリースいたします!!!!



もちろんこのイベント外せません。
『原子力都市』(以文社)を献上したばかりの矢部史郎さんやいつも饒舌な廣瀬純さん、最近始めたブログが超ヤバい五所純子さんなど、多数参加!!!!





模索舎40周年記念イベント
とき: 3月22日(月・祝)
12:30開場 13:00開始

第1部 13:20〜14:50
模索舎の時空間をめぐって
<出演者>
五味正彦(模索舎元代表) 
平井玄(音楽批評家) 
矢部史郎(模索舎元舎員)

第2部 15:20〜16:50
勝手に生きよ/人生!
<出演者>
廣瀬純(映画批評家)
1971年生まれ。パリ第3大学映画視聴覚研究科博士課程中退。現在、映画批評家、龍谷大学経営学部教員、仏映画批評誌『Vertigo』編集委員。著書に『シネキャピタル』(洛北出版)、『闘争のアサンブレア』(月曜社)、『闘争の最小回路』(人文書院)、『美味しい料理の哲学』(河出書房新社)。訳書にパオロ・ヴィルノ『マルチチュードの文法』、トニ・ネグリ『芸術とマルチチュード』(月曜社)、『未来派左翼』(NHK出版)などがある。

五所純子(文筆業)
1979年生まれ。文筆業。初の自著『スカトロジー・フルーツ』をbccks「天然文庫の100冊」より発売中。
http://bunko.bccks.jp/

アサダワタル(日常編集家)
1979年大阪出身。アートを軸にメディア、地域政策、福祉、教育など領域横断的な表現活動を行う。02年〜09年まで「大和川レコード」名義で活動、10年にソーシャルクリエイティブユニット「事編 -kotoami-」を立ち上げ。異なる背景を持つコミュニティを繋ぐための「文化的装置」をプロジェクト形式で発案実行。「住み開きアートPJ」主宰。「築港ARC」ディレクター。「NPO法人cocoroom」副代表理事。
http://yrecord.exblog.jp/

ところ:大久保地域センター 
東京都新宿区大久保2丁目12−7
JR新大久保駅徒歩8分 地下鉄副都心線東新宿徒歩5分 地下鉄大江戸線東新宿徒歩8分

資料代:500円/カンパ歓迎!
主催:模索舎/模索舎再建実行委員会


<40周年イベントに際して> 

 模索舎は今年で創立40周年を迎えました。 1970年に「情報センターへのシコシコ・模索舎」として設立され、これまで存続してこられたのも、皆様の温かいご支援の賜物です。謹んで感謝申し上げます。

  しかしながら現在、模索舎の経営は逼迫しています。 オンライン通販や大型書店による寡占化、未曾有の出版不況が加速度的に進むなか、売り上げの落ち込みは深刻であり、40年にあたる今年の10月に果たして存続できているか、確約できない状況です。

 3人の舎員で話し合いを重ねましたが、もはや舎員だけの経営努力では存続は困難であり、抜本的な改革が必要だ、という結論にいたりました。そこで舎外にも協力を求め、有志により再建実行委員会を結成し、組織運営や活動のあり方に関して何度も協議を重ねて参りました。

 模索舎は通常の書店とは異なり、取次(卸業者)を経由せず、出版社や制作者の方々と直接取引し、一般書店では置かれない少部数の出版物やミニコミを、原則無審査で店頭に置いています。小流通と無審査にこだわるのは、商業的な流通システムから弾かれる出版物も貴重な民衆の財産であり、表現の自由を保障する場であることを、その理念に掲げているからです。

 出版の世界は激動期にあり、創立40周年は模索舎にとって非常に厳しい試練の年となると思われます。そこで、まずは40周年を乗り切り、再出発を図るため、当イベントを開催することとしました。第一部では、世の中や暮らしのあり方を捉え返す場としての模索舎の実践を振り返り、第二部では現下の時代・社会状況のなか、模索舎がいかなる場=メディアであり得るのか、率直に討議できる場にできればと思います。

 またイベント開催後も、運営のあり方を見直し、より多くの方々の参加を得ながら、再生のための動きを作り出していく所存ですが、そのためにも皆様の後押しがどうしても欠かせません。カンパのお願い、サポーターズクラブの開設、イベントの開催など、追ってブログ等でご案内させていただきたいと思います。

 改めてこれまでのご愛顧に感謝申し上げますとともに、いま一度のご支援をお願いいたします。
http://www.mosakusha.com/mosakusha40/




今夜22時の素人の乱ラジオ「かくめい生活研究所」も夜露死苦!!!!!!!
ラジオ→ http://trio4.nobody.jp/keita/
UST→ http://www.ustream.tv/channel/rll-revolutionary-lifestyle-laboratory


  • Intellipunk
  • Tag:
  • By intellipunk / Mar 07, 2010 1:23 am

今夜、パレスチナぐるぐるナイト@素人の乱

パレスチナぐるぐるナイト

日時:3月5日(金曜日) 場所:高円寺・素人の乱12号店 
オープン:19時30分から

1948年、パレスチナの地にイスラエルが建国されて60年以上が過ぎました。そして1967年に始まったイスラエルによるパレスチナ占領は、今も様々なものをパレスチナから奪い続けています。でも、なんだか遠くの問題で、新聞やテレビを見ても、ややこしかったり、よくわからなかったり。そんな遠くの問題をわかりやすく、みんなで話したり、わからないことは聞いたり、パレスチナ料理を食べたり、素敵な音楽を聴いたり、素人の乱12号店存続に連帯してガバガバ酒を飲んだり、まったり過ごす一晩カフェ。飲んで、食っての交流会!!

①ざっくりな説明 「パレスチナ問題」とは?(大月啓介)
②スライドトーク 「ビリン村の日常・分離壁と対峙させられた村の小話」 (高橋美香)
③ガザ映像報告 「ガザの中心でラップで吼える / 封鎖とトンネル貿易事情 / 撃たれる子供たち 」 (大月啓介)
④LIVE (BARON & JORDON)
⑤ゲスト+会場を巻き込んでトーク&交流会

司会:志賀直輝(アナキスタ)
パレスチナ料理:NOEKO★西成バーテン:12号店・オークラさん
カンパ300円から(場所代)、お金のない人はいりません。できたら1ドリンクでお願いします。参加者にはゲスト二人の撮影したパレスチナのポストカードをプレゼント!

大月啓介
1973年東京都生まれ。早稲田大学卒業後、報道・ドキュメンタリー番組の制作会社を経てフリー。国内外の取材をTV,雑誌、新聞などで発表。『オルタ』(PARC)に在日外国人のルポ「隣のガイコク人」を連載中。パレスチナは2004年に現地の大学に留学後、取材を始める。ただ今ガザ本を執筆中。ブログ「つつがある日々」http://.sawa.exblog.jp

高橋美香
1974年広島生まれ。専門学校在学中に写真家、長倉洋海氏の作品に出会い、フォトジャーナリストを志す。大学では中東政治を学び、卒業後エジプトでアラビア語を学ぶ。パレスチナ問題に関心を抱き、エジプト留学中よりパレスチナに通い、現地の撮影を続けている。『未来』(未来社発行・月刊)に「そこにある日常《パレスチナ報告2009.06-07》」を連載中。ブログ「世界の笑顔に出会いたい」http://blogs.yahoo.co.jp/mikairvmest

BARON&JORDONバロンとジョーダンは高円寺のバー「アイツの噂」で出会いました。二人で歌い、ウクレレ、トランペット、パーカッションを使ってオールドジャズ、ルーツミュージック、オリジナルを演奏します。タップダンス、パントマイムなどもこなす、高円寺スタイルのエンターテイメント。
(バロンなかざわHP http://baronkzw.com/default.aspx


  • HarpoBucho
  • Tag:
  • By harpobucho / Mar 05, 2010 8:07 am

畳の上のアフォーダンス

アディダスジャージ.jpg

dream baby dream!

今夜もまたまたごちそうさまでした。後半がすごくよかった!
終わるとなんだか切なくなりますな。

http://www.ustream.tv/channel/dommune

昨晩興奮して「なにか大きな波がジワジワきているようです」なんて預言者めいたこと書いちゃってなんだか恥ずかしいな、と今夜の放送前まで思ってたわけですが、やはり平日の夜にこんな気分を味わえるのは革命的だと言ってしまっても過言ではないでしょう(そして明日がくるとまた過言だと思ってしまうループなんだけど)。部屋の安堵感とクラブの高揚感のミックス加減がいいんです。

ツイッターを思わず読んでしまうのですが、仕事している人たちが何も手がつけられない状態になっているのがとても愉快で、もっと日本全体の生産性がさがればいいなーと願ってます。

その一方でボクはこの音楽を利用して楽しく部屋の片付けをできないものかと卑しくも生産的なことを考えてしまうわけで、いざやってみると知らずのうちに部屋の中にダンスフロアとチルアウトスペースを作っていたのでした。

畳の上のダンスは下の階の人を気遣って自然とすり足に。能や盆踊りなどのような日本のダンスの伝統に回帰しているかのようです。


  • HarpoBucho
  • Tag:
  • By harpobucho / Mar 05, 2010 12:49 am

今夜もごちそうさま

B2B.jpg

mixi過疎化するのもわかります。
現実はかなりの速度で動いているもようです。

昨晩は思わず「サード・サマー・オブ・ラブ」なんてハズかし興奮ワードを書いてしまい、大げさにいいすぎたかなと今夜の放送まで思ってたわけですが、やはりなにか大きな波がジワジワきているようです。そのあたりはあまり冷静に見れないので、早く勝間や新しもの好きの特ダネ小倉さんの意見を聞きたいです。

昨晩の日記で訂正することがあるとすれば、部屋に篭っていたいというよりも、外に踊りに行きたくなるってこと。明日のBROADJはDJ CRYSTAL! 楽しみです。

http://smash.music.yahoo.co.jp/top/20100228-00000007-natalie-musi/

「DOMMUNE」3月前半番組ラインナップ


3月1日(月)・19:00-21:00「ele-king TV 」第1回 MC:野田努 / GUEST:田中宗一郎・21:00-24:00「BROADJ ♯01」DJ MOODMAN3月2日(火)・19:00-21:00「実写版/ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘」水木悦子、手塚るみ子、赤塚りえ子 / MC:三田格・21:00-24:00「BROADJ ♯02」DJ TASAKA3月3日(水)・19:00-21:00「LOSAPSON? presents DAMAGE EXPRESS」第1回 MC:ヤマベケイジ / GUEST:DJ Shhhhh他・21:00-24:00「BROADJ ♯03」DJ Shhhhh3月4日(木)・19:00-21:00 未定・21:00-24:00「BROADJ ♯04」DJ CRYSTAL3月7日(日)・16:00-19:00「20 Years of STRICTLY RHYTHM on TV」・19:00-24:00「BROADJ♯05」DJ 高橋透 他3月8日(月)・19:00-21:00「タイトル未定」MC:吉田豪・21:00-24:00 未定3月9日(火)・19:00-21:00 未定・21:00-24:00 未定3月10日(水)・19:00-21:00「NU / UN PLUGGED LIVE SHOWCASE」第1回 MC:磯辺涼 / LIVE:七尾旅人・21:00-24:00「BROADJ♯08」DJ やけのはら3月11日(木)・19:00-21:00「特集・90年代(仮)」MC ばるぼら・21:00-24:00「BROADJ♯07」DJ 瀧見憲司(予定)3月14日(日)・19:00-21:00「レーザーカラオケウォーズ」第1回 MC:都築響一・21:00-24:00「BROADJ♯09」DJ 川辺ヒロシ(予定)


  • HarpoBucho
  • Tag:
  • By harpobucho / Mar 04, 2010 12:37 am

最終メディア?

DJ.jpg

こんなメディアができたら、部屋に篭っちゃうよ~

DOMMUNE
http://www.dommune.com/

在宅クラブ遊び(ハウスハウス?)が流行りそう。連歌会のような親しい少数グループによる同時多発的なお部屋遊びが実は待ちわびたサード・サマー・オブ・ラブの正体だったりしてね。

最終メディアは結局自分の身体の古代感覚だ。現代人もやっと古代人に追いついてきたか。

大鏡.jpg


  • HarpoBucho
  • Tag:
  • By harpobucho / Mar 03, 2010 12:28 am

アバクロの遊び方

アフロX.jpg

「もう、最悪!でした」うつみ宮土理がアバクロ銀座店に怒り爆発。
http://www.narinari.com/Nd/20100313158.html

ケロンパのブログ
http://utsumimidori.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-4408.html

ボクは資本主義をバカにしたその接客態度が大変気にいっていて、無駄に銀座で途中下車してはアバクロ遊びをしています。

まずとっても入りにくい店作りに感心します。入口はまるでイケてるディスコのような雰囲気。中が全く見えない巨大な建物からは爆音のハウスミュージックが流れています。そこには客のコンプレックスを刺激するような端整なモデル男子がたむろしていて、店に入る瞬間に「いったいダサ坊がウチの店に何の用だよ」といったような目つきで見られます。

ドキドキしながらも勇気を出して中に入ると、金髪マッチョの男性モデルが半裸でポーズをとっていて笑わせてくれます。緊張と弛緩。桂枝雀の笑いの理論が意外なところで活かされています。

店内は11階まであるのですが、あえてエレベーターを使わずに死亡遊戯のブルース・リー気分であがっていきます。店内の壁画はマッチョな男達のファイトクラブな世界で埋め尽くされ、ゲイ・ディスコっぽい選曲のハウスがガンガン鳴っています。それにあわせてストアモデルと呼ばれるイケてる店員たちが客を無視して踊りまくっています。初めてこの光景を見たときには資本主義もついにここまで来たのか!と感動したものです。

ただ注意深く見ていると主にガン踊りをしているのはガイジンやハーフ系のかわいい女の子たちで、ちょっと見た目のランクが下がる女の子たちは地味に働いていたりします。掃除をしている女性店員の顔を見たときに、ここは美の階級社会であることを確信しました。

最上階には高尾太夫クラスの美人がいるんじゃないかと、ほとんど吉原をひやかしている江戸町人のような気分でせっせと階段をあがっていきます。クラブのような暗い店内ですが一応洋服屋なので商品には光りがあたっています。せっかくなのでジャケットなどを手にとってみるのですが、そこには「非売品 チーム所有品」みたいな文言が書かれていて、あの踊っているイケてる人たちのモノのようなのです。

ボクのようなダサダサ坊やには着る資格がないのか、と落ち込むわけですがすぐ近くに同じ商品が1万円前後の比較的手頃な値段で売られていて、「あ、食費を切り詰めればボクの給料でも買える!これでボクも彼らの仲間入りだ!」と思うのですが、それは罠です。気をつけてください。

最上階まで昇りきったら、7階まで降りながら(エレベーターの乗り口は1Fと7Fにしかない)、一番お気に入りの娘を見つけて「洗面所はどこですか?」と話しかけます。これがこの遊びのシメです。便所などという穢れなき世界がアバクロなのです。彼女たちの回答を聞くとボクは満足してエレベーターで1階まで一気に降ります。同じ質問をしたケロンパはブログに「本当に面倒くさそうにワタシに答えながら、『なンだ、このオバハン』と上から目線でチラ見されてしまいました」と不満を書いているようですが、アバクロ遊びを知らない無粋なオバサンなのでしょう。

花見の季節になったら大勢で踊りにいきましょう。店員が踊っているのに客が踊ってはいけないという道理はありません。むしろ踊るべきなのです。せっかくお店をディスコ見立てにしてくれているのに雰囲気にのまれて萎縮しているのはもったいない。ハメをハズし過ぎると恐い黒人のセキュリティが出て来るかもしれませんが・・・


  • HarpoBucho
  • Tag:
  • By harpobucho / Mar 01, 2010 11:20 pm

ガーナ、ベニン、パナマ

雨の音で目が覚めて、テレビをつけると南米チリでマグニチュード8.8の大地震のニュース。その影響で北海道から沖縄にかけての広い範囲に津波警報が発令されたとテレビは言う。

日本から最も遠い場所で起きたことが、迫り来る危機として多大なる影響を受けるということに不謹慎ながらも妙な感動を覚えてしまい、遠い国の音楽をむしょーに聴きたくなったのだった。

ガーナの黒光りするディープ・ファンク、ベニンの呪術的なアフロ・サイケ・グルーヴ、パナマのトロピカル・カリプソ・ファンクを通しで聴く。素晴らしい。なぜこんな贅沢な体験ができるかというと、レア・グルーヴ・ハンターと呼ばれる発掘師たちが奮闘してくれたおかげ。ほとんど狂気に近い情熱を持った欧米の数寄者たちが珍しきものを求めてちまなこで探してくれるので、ボクらはこうして植民地主義の残り香を嗅ぎながらもラクして世界中の音楽が楽しめるのであります。

Ghana Special: Modern Highlife, Afro-Sounds & Ghanaian Blues 1968-81

basabasaband.jpg
この写真を観るだけでファンキーな音が聴こえてくる。黒豹がかっこいい。

ガーナ.jpg
アフロ女性のとろけた顔芸が素敵。

これの発掘者はアフロビートの伝道師、フェラ・クティ研究家でもあるマイルス・クラレットさん。イギリスの発掘屋「サウンドウェイ・レコーズ」からのブツ。


Legends Of Benin

ベニンの伝説たち.jpg
この絵から音を想像してください。

これをゾマホンの母国ベニン(ベナン)から掘ってきたのはサミー・ベン・レジェブさん。ドイツの発掘屋「アナログ・アフリカ」からのブツ。


Panama! Latin, Calypso & Funk On The Isthmus 1965-75
Panama! 2: Latin, Calypso & Funk On The Isthmus 1967-77

panama!.jpg

panama!2.jpg

ボクの生活の中でパナマという国の存在のことをすっかり忘れていたんだけど、興味の対象として急浮上。植民地時代にアフリカから連行された黒人とパナマ運河建設大工事のために移住したカリブ海の移民のミクスチャー感にやられる。パナマでしか自主流通してないレアものをラテン音楽研究家に掘りに行かせ、それをコンパイルしたのがまたまたサウンドウェイのマイルス・クラレットさん。いい仕事してる。


  • HarpoBucho
  • Tag:
  • By harpobucho / Feb 28, 2010 12:58 pm

Search
Follow us
CJharpo Movie


  • 2010.2.27 反新宿署!高円寺路上大パーティざまあみろデモ 【予告編】


  • 覚せい剤撲滅プロパガンダ 東映編


  • 2006/9/16 家賃をタダにしろ!中野→高円寺一揆!予告編


  • 家賃廃止要求デモ!

Favorite
LOADING...