2012装幀のお仕事
今、装幀のお仕事をけっこう頂いていて、グラフィックデザイナー人生で一番歓びがある。
面白いと思う本を装幀させて頂いている幸せ。
自分を含めた読書する人の歓びを増やしているという幸せ。
非常に知的で新しくて大事なことを日本語界に伝えようとしている本たち。
本のデザインのお仕事、募集しています。
2012年は7冊もデザイン出来て幸せだった。
関われた本ぜんぶ中身が面白いのもほんと多幸です。
デザインする前にかならずゲラを読ませて頂いてからとりかかります。
本の外と中がズレていたりしないことは、装幀の一番大きな仕事だと思ってます。
そういえば『312の思想』装幀にひかれて本屋で購入したという人と友人になったり。
デザイナー冥利につきますね。
今年もいい本をデザイン続けられたらいいな。
陰謀のスペクタクル 〈覚醒〉をめぐる映画論的考察
吉本光宏
以文社
3・12の思想
矢部史郎
以文社
海賊のジレンマ ユースカルチャーがいかにして資本主義を作ったか
マット・メイソン 著
玉川千絵子、八田真行、鈴木沓子、鳴戸麻子 訳
フィルムアート社
反-装置論
『来たるべき蜂起』翻訳委員会+ティクーン 著
以文社
ウォール街を占拠せよ
ライターズ・フォー・ザ・99% 著
芦原省一 訳
大月書店
エコ資本主義批判―持続可能社会と体制選択
ショラル・ショルカル 著
森川剛光 訳
月曜社
フロイトの情熱 精神分析運動と芸術
比嘉徹徳 著
以文社
一枚目はアマゾンの書影だからけっこう汚く見えるけれど、実際はもっと微妙な光彩と色相があるです。
書影って難しいですよね。
書店のその本の置かれるジャンルの棚を想像しながらデザインしています。よい目立ち方をするように、類書との差別化もできるように、読者に長く愛される顔を持ってくれるように。
- Intellipunk
- By intellipunk / Feb 06, 2013 2:13 am