土日は芸大のネグリ祭で新作をみてみてください
新作のネグリ祭記念Tシャツ、哲学者をレコジャケにしてみました。アントニオ・ネグリの思想星座を使ったバンドメンバー配置。思想と音楽の相関性も当然配慮しつつ、見た目重視でデザインしました。これからネグリを読もうかと思っているエントリーな人にも、D&Gも読み切ってネグリ次回作まで待ち遠しい人文読書人にも着こなせる、黒ボディにシックなシルバーで、重量感をかもし出したシルクスクリーン仕上げ。
『芸術とマルチチュード』の中で描かれた非市場的でポストモダンなクリエイティブの範疇を狙うのがまずコンセプトワークでした。この読み替え自体がマルチチュードでなければという、強い縛りはアイデアワークがなかなか難産でした。
安易にグローバル・ジャスティス・ムーブメントスタイルに落とし込むことは避けられるべき。亡命や政治犯やドラマチックな人生に焦点をあてるのも本意ではない。その上でただのネグリ個人の偶像崇拝にならない表象に帰着させるには、という問いはなかなか答えの出ない会議を重ねました。
ゲバラのイメージを重ねあわせたボブ・マリーへの見方は、広く共有されている。それによってウェラーズは第三世界のプロテストする象徴の一つとして永遠に表象されるのだろう。(どこか大江健三郎が持つ全共闘の表象と少し似ている。)アントニオ・ネグリの想起する「マルチチュード」を第三世界のプロテストする「ネグリチュード」に読み替えながら、ちょっと強引にネグリの思想圏とウェラーズをグラフィックとしてシンクロさせると、何か不思議に全世界的な(つまりグリッサン的な)オルタ・グローバルなイメージがTシャツとして生まれた。これはネグリ・ファミリー(ネグリ&ハート、D&G、フーコー、 マウリツィオ・ラッツァラート)の哲学と、それを体現する存在である実際のマルチチュード的(?)世界社会フォーラム反グロムーブメントの参加者の関係を見れば、自然なカルチャージャミングともいえる。だから、ネグリにも当然送って苦笑いされたいものだ。
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ハーポ
部長
∞+∞=∞
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イルコモンズ
とにかく楽しいので29、30日は芸大においでませ!
ネグリさんとデングリ対話
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- Intellipunk
- By intellipunk / Mar 29, 2008 3:52 am