日本人がパレスチナに何かできるとしたら
HarpoBuchoがshigaちゃんと仕掛けたわんだーうぉーるキャンペーンが、なんだか盛り上がっているらしい!
このプロジェクトは、アートを名乗った功名心と自意識の肥大を使って、イスラエルの作った壁の観光地化をする。かの地の血を、人情や仁義にとって不条理な暴力を、世界中に知らせることが狙いだ。その明け透けさにおいて、非常にRLL的なプロジェクトの性質を持っている。
さて、RLLからは以下二つのグラフィックがデカく引き延ばされて、パレスチナの壁へ張られた。
一つは、パレスチナ情報センターから仕入れたブランド黒書的な、かの軍事国家を支援したボイコット企業情報を、例のデザインで手堅くまとめた「ナチラエル」!
もう一つは「Blind Attack」盲切り。これは座頭市のシルエットでBanksy憧れが過ぎる一品。
偶然ですが、Classと並ぶアナルコパンクの盟友で現在もオルタ・グローバルシーンで活躍しているConflictの名盤「Increase the Pressure」収録の名曲と同名ですね。
で、これを分からぬひとに、座頭市を今のパレスチナに見立てたのか、それとも単なるエキゾ趣味の押しつけか、と聞かれたら「座頭市は日本の左翼のスーパースターだ!!!!!」と答えることにしている。理由は…見て下さい「座頭市」を、ものすごくカッコ良くて吐き気がするほどロマンチックに左翼だから。
実は、勝新原理主義のHarpoBuchoには、以前から座頭市の左翼性を「説明してくれ」といっても論理化してくれずにはぐらかされるばかりだった。確かに映画一本見れば、彼の行いは圧倒的に左翼でしかありえない。それは分かっている、けれどパレスチナと世界へ作品を提出してしまう以上、RLLからの説明は必要だと断っておく。といっても平岡正明の『座頭市—勝新太郎全体論』からザッピングすれば、きっと言葉は足りてしまうんだよ絶対に。
- Intellipunk
- By intellipunk / Feb 07, 2008 8:31 pm