Black Atlantic Nite 3
[DJ] Black Atlantic Nite 3
10/10@下北沢ROOM HEAVEN&EARTH
24:30-25:30
Clap Your Hands ! / デラシネ
Atlas / Battles
Losing My Edge / LCD Soundsystem
Destroy Rock & Roll (Tom Neville’s Clean Edit) / Mylo
ISN’T SHE LOVELY
Fight For Your Right / Mondo Grosso
Don’t You Worry ’bout A Thing / Incognito
「The Men」のテーマ / オーサカ=モノレール
Pick Up The Pieces / Average White Band
When You Are Who You Are / Gil Scott-Heron
Dance To The Medley / Sly & The Family Stone
Miracles / Jackson Sisters
Smooth Criminal / Michael Jackson
Superfly / The Blow Monkeys
Free Nelson Mandela / Special AKA
関係者の皆様、ならびにご来場下さいましたお客様、サンキュウ!
ギルロイのセレクターっぷりに会場ほっこり、フロアのりのりでしたね。
レポは身内でライターの一色こうき君がウラゲツブログに上げてます。
腰までのドレッドの黒いトトロみたいなギルロイの暖かヴァイブスでフロアもヤヴァなんて。
しかし、あんなホカホカな空気の後にどんなDJやっても寒くなるに決まってますよ!
はい、終電後のユルめの時間なのに、大味な音しか持ってきてない自分が悪いんですけどね。
LCD Soundsystemの「Losing My Edge」とMyloの「Destroy Rock & Roll」は共に、ロックンロール(退いてはポピュラーミュージック)の更新したある瞬間を讃えた曲ということで、絶対にかけたかったのだ、ブラックアトランティックへの返答として。
Myloは80年代の産業化の完成したスーパースター達(連呼!)の頽廃を破壊するというダンスミュージックの意義を自ら宣言することで、ポピュラーミュージックそのものを自らに引寄せた、彼のブレイクするきっかけになった05年の曲。
LCD Soundsystemの「Losing My Edge」も同じく05年作。幾多のロックンロールの伝説的瞬間(例えば、ケルンでのCANの最初のライブ、74年ニューヨークの最初期Suicide、キャプテン・ビーフハートの最初のバンド、パラダイス・ガラージのラリー・レヴァン、88年イビサのビーチ、’85′86′87のデトロイトテクノのホワイト・レーベルもろもろ)を目撃してきた主人公が「俺は丸くなっちまった…」と改悛する名曲。
両者とも、多くのアーチストの名前を連呼することで、ロックンロールの歴史を背負ってゆく、音楽の血脈コンテクストが重要なテーマである。余談ですが麗蘭の「今夜R&Bを…」も同じような名曲。ブラックアトランティックもその様なポップ中毒の系譜学として読むことが出来るんじゃないでしょうかね。
ラスト、Special AKAの「Free Nelson Mandela」は、ポピュラーミュージックが南アのマンデラ収監をキッズに伝えた意味で大きい楔。単純にラヴァーズ風のソカのイイ曲なんですけどね。
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- Intellipunk
- By intellipunk / Oct 13, 2007 12:28 pm