HarpoBucho Archive
姜尚中 VS 石原慎太郎
姜教授は演説で「金持ちの、金持ちによる、金持ちのためのオリンピックで、世界に勝てますか」と東京を批判。すると、続く東京側のプレゼンテーションで石原知事が「さっき、どこか外国の学者さんが東京は理念がないとおっしゃっていた。何のゆえんだかわかりませんが」と発言。その後の祝賀パーティーのあいさつでも「怪しげな外国人が出てきてね。生意気だ、あいつは」などと述べた。
ガチで闘って欲しいなあー。
在日を外国人と呼ぶのは確信犯なのだろうか?
- HarpoBucho
- By harpobucho / Aug 31, 2006 4:46 am
阿波踊り乗っ取りパーティ!
阿波踊りの強烈なヴァイブレーションを利用して、自分たちでパーティをやっちゃう。素人の乱、やっぱすごい。飲み屋のセピアはもちろん、なんと向かいのリサイクルショップでも同時進行爆音パーティ。素人の乱の旗の前に立つM.I.A。商品の中で踊るマハラジャ。バビロンのいない世界。国籍の溶け合った有象無象の群れ。ありえない光景。書けない、書けない、昨晩の出来事はあまりに××××××。北中通りは完全に一時的自律ゾーン。バツでキマったニセの友愛とは正反対のYOU&I。人との繋がりだけが世界を変えるんだな。あーやっぱ書けない、書けない。とにかく今日は一日すごく鬱な気分だった。全部昨日のせいだ!ファック!
くだらないことについて、おもしろおかしく書くのは結構得意な方だが(テレビ番組についてとかね)、本当に素晴らしい体験ってやつはどーしても言語化できない。どうしたって体験って奴が一番の権威だから。昨日の体験にしばらく勝てそうにない。過去に負け続けるなんてホントにヘコむ。
蕩尽としてのデモ?
これしかないのか。
- HarpoBucho
- By harpobucho / Aug 28, 2006 4:48 am
部長、『ソトコト』にカルチャー・ジャマーと認定される。
ボクの有名な口癖に「ロハス!」(「健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイル」って意味)ってのがあるんだけど、この言葉を流行らせた権威ある雑誌『ソトコト』に、われらがハーポ部長(=ボクの一部)が、日本を代表するカルチャー・ジャマーとして認定されました。ハハハッ!笑いましょう。どうも!ボクがカルジャム界の権威です。以前、某カード会社の「東京VIP」というサイトで、重要人物のように紹介されたときと同じような快感ですね。ライターとの共犯関係を結ぶような気持ち。
えっ!部長ってそんなお洒落なことしてたの?って驚きのあなた!ボクがカルチャー・ジャマーたりえているのは、ほとんど何もやっていないインチキ野郎であるにもかかわらず、ちゃっかり、カルチャー・ジャマーの第一人者のように取り上げられちゃっている、そのことにおいてジャマーなのです。
実際に雑誌を手にとって書評のコーナーを印字で読んでいただいた方がおかしくて良いのですが、ライターさんに許可をいただきましたので、ここに掲載させていただきます。
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エコ活動の手段、 カルチャージャムってご存じ?
『さよなら、消費社会
カルチャー・ジャマーの挑戦』
著:カレ・ラースン
訳:加藤あきら
大月書店刊 2310円(税込)
ソトコト読者ならば、『アドバスターズ』という雑誌の名を一度は耳にしたことがあるかもしれない。本著は、『アドバスターズ』の設立者、カレ・ラースンによるカルチャージャム論だ。カルチャージャムとは、メディアと消費とエコロジーの因果関係に目覚めた者のための、文化闘争における抵抗のデザイン術&頓知術。和製ジャマーのハーポ部長によれば、カルチャージャムの定義は「ひねりの効いた頓知で、偉そうな奴ら(制度)をギャフンと言わせる行為」。精神的先駆者として、ダダイストやシュチュアショニスト、パンク、フルクサスらを持ち、知的で芸術的な創カルチャージャム造的破壊を手段にした、アナーキーでユーモラスな精神を持つムーブメントなのだ。
カルチャージャマーたちが狙う敵は、新古典派経済主義者たちの理論。「地球のキャパシティには限界がない」(世界銀行の前チーフエコノミスト)、「世界は天然資源がなくともやっていける」(ロバート・ソーロー)と不埒な説で無駄な消費をあおり、自然環境のみならず、市民の精神的環境を破壊してきた消費主義文化を転覆させちゃうのがジャマーたちの目的。現在、ジャマーのゆるやかなネットワークは世界中に広まっている。普通の市民から、エコロジスト、エコ企業家、詩人、哲学者、スローフーダー……。しかし、邦題の『さよなら、消費社会』というのは、ちょっとアンクールだ(原題は『Culture Jam』)。
- HarpoBucho
- By harpobucho / Aug 10, 2006 4:50 am
貨幣を燃やす奴が好きだ。
ダダカン、セルジュ・ゲンズブール、KLF、あと誰だ?とにかく金を燃やしてしまう人間がたまらなく魅力的なのだ。お金も燃やすような奴は絶対面白い人間なはず!できれば、ボクがそーゆー人間になりたい。労働で稼いだ給料を社長の目の前で燃やしてやりたい。一万円札を一枚一枚燃やしながら、六本木ヒルズ周辺をKLFを大音量でかけてサウンド・デモしたい。
このニュースには驚いた。
岐阜県職員が裏金400万燃やす、個人など2億円保管
岐阜県の組織ぐるみの裏金問題で、県は3日、県庁内で裏金を集約した1998年度の時点で、県教委分を含め、4億4100万円の裏金が存在していた、と発表した。
約2億2700万円が職員組合の預金口座にプールされ、残り約2億1400万円は各課や個人が保管していた。
うち約2億円が職員組合や職員の飲食、慶弔費、タクシー代に流用されたほか、約500万円が焼いたり、捨てられたりしたことも判明した。
この約500万円のうち400万円は、問題の発覚前に県教委の職員の1人が焼却処分にした。知事部局では、98年から2001年にかけて総額約100万円を、2人の職員が焼却したり、3人が事務所のごみに混ぜて捨てたりしたという。「担当者が何らかの理由で、保管しきれなくなり、苦悩の末に処分したとみられる」(原正之副知事)という。
ボクはこの岐阜県職員に激しく嫉妬する。
誰か燃やす金ください。
- HarpoBucho
- By harpobucho / Aug 06, 2006 4:53 am
アガることは重要だ。
ボクのような左翼活動なんかしたこともないフツー(?)の人間が「政治的」になる動機ってのは、自分が「人間として正しい」と信じる行為が国家によって暴力的に禁止されるとき、また逆に明らかに「人間として間違ってる」ことが国家によって暴力的に行われるとき、この二点だね。自分を取り巻く暴力を見過ごすのではなく、しっかり認識し、そこに自分なりに線を引くことが政治的なの。
何年も前にアムステルダムで肺に収めたレバノン産の煙はまだボクの体内に残っていて、今になってジワジワと効いてきた。アガる。「アガる」って言葉には、「緊張する」っていうバッド・トリップ的意味と「ハイになる」というグッド・トリップ的意味の両方があって、ボクの今の感情はまさにそれだ。
レバノンの報道されない惨状
せっかくテレビとは違うメディアに接しているのだから、マスメディアが報じない情報に触れ、アガることをオススメする。ボクは不謹慎なことを言ってるつもりは一切ない。むしろ、この情報に触れ、全くアガらない奴が不謹慎だ。
アガることだけでは満足できない人は、なんらかの行動を起こそう。
以下引用
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レバノンより
by ラニア・マスリ; 2006年7月17日
http://signs-of-the-times.org/signs/editorials/signs20060719_NotefromLebanon.php
皆さんが心配していただいているというお手紙に感謝します。
確かに私はレバノンにおります、そして、どこかしらの国が攻撃を受けているという状況のなかで生き延びているという意味では、安全にしております。
まず、皆さんに申し上げたいことは:私たちには世界からの怒りの声が必要だ、ということです。
水曜日(7/13)以来、私たちは悪意のある、不正な攻撃に曝されており、これはより激しくなってきています。
悪意のあるというのは、多分皆さんは西側のメディアが報道しないので知らないかもしれません。これらの写真も西側が印刷しないので見ていなかったかもしれません。
(メディアは写真があることは知っているのですが、これを印刷しようとはしないのです。)
写真はここでご覧ください。http://www.angryarab.blogspot.com/
攻撃ということでは、インフラの損害レベルは1982年のイスラエルによる侵攻によるものを超えています。
各空港は攻撃を受け、旅行には適さなくなりました。主要な空港は(唯一の商業空港ですが)数日に亘って何回も攻撃を受けました。より小規模な軍用空港は、これらのどれもここ何年も使用されていませんでしたが、これらも攻撃され使用不能になりました。
南部から北部に至るまでの各港はイスラエルによって攻撃を受けてきました。
まずはじめに、ジョウニエ港が爆撃されました。
(これについては少し突っ込んだ疑問が湧きますが:アメリカ、フランス、イギリスやイタリア、これらの政府は在レバノン市民に避難を呼びかけたわけですが、どうやって彼らを避難させたのでしょうか?)
数カ所の主要な石油集積所や発電所も破壊されました。
この国の全ての石油集積所は破壊されるおそれがあるという噂まであります。
国内の主要な橋も破壊されました。正確には64の橋です。
どこの橋を渡ろうかなどと言うことは、次のターゲットにされる怖れがあるために口に出すことも躊躇しなければなりません。
この国の主要な交通要所が南部から北部に至るまで破壊されてしまいました。
これは、何を意味すると思いますか?
これは、レバノン国内全てに亘って主要都市間を旅行することは物理的に不可能ということを意味します。
誰も国を出てシリアに行くことも出来ないのです。もっと重要なことは、誰も単に安全にある地域からある地域に移動することもできないのです。
街から街への移動も困難であり、特に南部では村の中でも、ある場所から別の場所への移動ですら危険になっています。
一つの主要道路がまだ使用されていますが(北ベイルートからトリポリに向かう高速道路です)、昨晩からイスラエルはシェッカにあるトンネルを爆撃すると脅しています。
これによって、この主要道路も使うことは、ジュベイル/ビブロスから北部へ、またはその逆という移動も不可能ということになってしまっています。
(基本的なレバノンの地理を言いますと、レバノン中央部から北部へと向かう場合の主要都市は:ベイルート、ジョウニエ、ジュベイル/ビブロス、バトロウン、シェッカ、トリポリということになります。)
この南部の村への攻撃は特に悪意のこもったものと言えます。
イスラエル軍は攻撃対象の村々に避難を呼びかけましたが、その一方で村民が避難する道路を破壊していたのです。
メッセージは明確と言えるでしょう。
『家を出ろ、我々はお前達を殺す。家に居ろ、我々はお前達を殺す。』
彼らはこの両方をやったのです。
これは全体で何を意味するのでしょうか?
イスラエルはレバノン国民を「逃亡」しないように国内に縛り付けて、恐怖によって服従するように仕向けています。
これはテロリズムであり、それも最も純粋な形のテロリズムです。
イスラエルは、この国の全ての主要なコミュニティを攻撃しようとしていますし、我々を孤立させて、食料や医薬品の欠乏や他の生活必需品不足に追い込むことによって序々に「降伏」させようとしているのです。
既に多くの村や主要都市であるソール/タイレでは生活必需品の不足を表明しています。
悪意があるのです。イスラエルの攻撃はインフラに限定されることも無く、「意図的」に市民も標的にしているのです。意図的にやっています。
南部の家々は意図的に標的にされ、攻撃を受けたのです。彼らの意図をどうやって証明しましょうか?
幾つかありますが、まずは平原において爆弾が野原に落ちずに家々に命中しています。我々は1996年のカーナ虐殺において、この種の高精度爆撃を見てきました。この時は、イスラエル攻撃軍は市民が隠れている国連の駐屯地帯を爆撃したのですが、軍は国連スタッフの居住地域の近くはおろか駐屯地を囲む樹木でさえ爆撃しませんでした。
南部では人々が家族ごと殺されました。個別の攻撃によって、4つの家族が、お父さんもお母さんも子供も、虐殺されました。
彼らの体は千切れ、顔は焼けただれていました。
これは、イギリスのインディペンデント紙による攻撃の第一報ですが:
『イスラエルの戦闘機が”まずレバノン南部の都市、ナバティア近郊の小村ドゥウェイルに飛来し、次に爆撃機がイスラム教シーア派の宗教指導者の家に一発の爆弾を落とし、この指導者は死亡した。彼の妻および8人の子供たちも同様に死亡した。
一人は首が落ちた。村人が発見できたのは、一人の赤ん坊の頭部と胴体だけであり、一人の若者がカメラの前でこれを示して怒りをあらわにしていた。
その後、爆撃機はドゥウェイルの別の家に行き、今度は7人家族を吹き飛ばした。”』
とあります。
第5波の攻撃において、イスラエルのテロリスト軍は4家族の住む建物を爆撃しました。生存者は誰もいませんでした。
別の攻撃では、ある家族がイスラエル戦闘機から撒かれた避難を呼びかけるビラを見て国連の建物に避難しようと向かいました。ところが、国連はこの家族を追い払いました。家族が国連の建物を去ろうとしたとき、彼らのバンは爆撃され、粉々になって飛び散ってしまいました。
www.angryarab.blogspot.comで写真を見てください。見てもらいたいのです。
このような虐殺は延々と続けられてきています。そして、このような虐殺の歴史は、覚えておいて欲しいのですが、イスラエルの侵攻の歴史においてはとくに珍しいものではないのです。
悪意に満ちた、野蛮で怖ろしく、不正なことです。正義ではないのです。
銘記しましょう:イスラエル軍によるレバノン国境への攻撃は、イスラエルの兵士の拘束に伴って水曜日から始まったわけではありません。ここ一ヶ月間以上に亘ってイスラエル軍は国境地帯で実弾演習を行ってきましたが、このときにレバノン人の羊飼いが殺されています。
これに対する「国際社会」の反応は?・・沈黙でした。
また銘記しましょう:イスラエルは自国の監獄にレバノン人を収監し続けています。そしてヒズボラからの要求はここ数年に亘って明確です。ヒズボラは囚人の解放のために活動するということです。レバノン人だけがイスラエルの監獄に入れられているわけではありません。ここには数千人のアラブ系の囚人がいるのです。
イギリスのガーディアン紙による不正確なレポートに対して、ヒズボラの総務長官であるハッサン・ナルサッラ氏は極めて明確に、ヒズボラはこの2人のイスラエル兵士を交渉の材料に使うと述べ、特定の条件は明らかにしていません。
彼は、イスラエル国内のアラブ系囚人の解放があるときにのみ2人の兵士を解放するとは言っていないのです。
もう一つ銘記します:イスラエルは意図的に放置したレバノン南部における40万発におよぶ地雷の配置図を引き渡すことを拒否しています。これらの地雷は継続的にレバノンの子供を殺しているのです。
ヒズボラの行動に賛成するか否かに関わらず、ヒズボラの行動をリアクションと見るか扇動と見るかに関わらず、イスラエルによる攻撃は(ヒズボラの行動に)釣り合ったものではありません。
具体的には、ヒズボラがイスラエル兵士を誘拐したとして、イスラエル軍は市民に対する意図的な攻撃を行ってきており、違法でテロリストじみた懲罰を国全体に対して行おうとしているのです。
『(イスラエルの)軍総督であるダン・ハルーツは”(レバノンにおいて)安全なところはどこにもない。、、それだけだ。”』と語った。(ガーディアン紙による)
もう一度申し上げましょう。我々は皆、レバノンにおける状況は悪くなると見ています。また、より多くの虐殺およびレバノンの基本インフラの破壊が行われると見ています。
** オーストラリアやドイツで人々が抗議の声を上げています。アメリカでも抗議しています!レバノンの人々に共感して抗議しています。—レバノンの人々は暴虐を前に団結して立ちふさがっているのです。分断は政治家から生まれるものであり、人々の間から生まれるものではありません。
パレスチナの人々に共感した抗議も行われています。—パレスチナの人々はイスラエルの暴虐を前にして強く耐えてきました。
アメリカ人としては、特に責任があるのです。なぜかというと、これらの虐殺と破壊に使われた武器は、アメリカ人の税金のドルで支払われており、ジョージ・ブッシュと言いなりの議会によってこれが支持されているからです。
** これらの写真をお住まいの地域の地方紙に提供してください。地方紙の記者に会って、レバノンで何か起こっているかを話してください。www.electroniclebanon.netの最新記事を見てください。公平な報道を要求しましょう。殺されているレバノンの人々は名前も顔もあるのです。
(集まった詳細な情報はお分けします。)
** 国会議員に電話して、即刻および無条件のイスラエルの暴虐の停止を要求しましょう。
最後にもう一つだけ皆さんに:南部にいる友人にはいつも電話をしていますが、全く同じコメントが返ってきます。それは、
『私たちは強いし、逆境に負けはしない。私たちは勝つ。魂の強さは抵抗のための最強の武器なのだ。』
というものです。
Rania Masri rania.masri@****
El Koura, Lebanon
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- HarpoBucho
- By harpobucho / Jul 22, 2006 10:49 pm
線を引く快感
読書のときに、本に線を引く習慣ができたのは、ほんの最近のことで、習慣とは実に恐いもので、図書館から借りてきた本にさえも無意識に引いてしまう。いや、うそだ、習慣じゃない。もはや、線を引く快楽は、自分の所有する本じゃあきたらず、人様の本に線を走らせるときにこそ犯罪的に燃え上がるようだ。正確には人様の本ではなく、みんなの本だ。共有物だから、一応、最低のことは守っている。消しゴムで消せるようにシャーペンで引いている。次に読む者が消したければ、消せばいいし、残したければ無視すればいいし、さらにその線を延長させたければすればいいのだ。何も図書館の本を独占したいのではなく、みんなのものをみんなが自分のものとして使えばいいという考え方だ。やっぱ迷惑だろうか?
ボクが借りるのは、ほとんど誰も借りないような風変わりな本なので、ときには独占状態になることもある。そんな本は長い間、書庫に眠らされており、完全なる不感症に陥っている。図書館の本にラインを入れるという行為は、本の性感帯を刺激することなのだ。その本の陰部を発見したら、すかさず線を引け!
ある程度、回転率のある本に線を引くときは、その本を借りていた人間、そしてこれから借りる人間との交感が楽しめる。線では表現しきれないときは、自分の意見を書いたメモを挟んでおこう。ご機嫌なときは、押し花でも挟んでおけばいい。
とりあえず今、3つの図書館から本を15冊借りてるが、そのほとんどは読むためではなく、本棚を飾るモデル役。知的に、かつ、自分のイメージを固定化させないためにマメに図書館に行って、モデルチェンジをしている。
- HarpoBucho
- By harpobucho / Jun 28, 2006 5:00 am
部長、大戸屋でナンパ
仕事がちょっと遅くなると、帰宅途中の新宿で自転車を降りて、大戸屋で一人飯を食うのが日課になっているわけだが、定食屋で隣に座っている見知らぬ女性に声をかけるのは初めてのことだ。そもそもナンパ文化圏にボクは一度も所属したことがないし、あんなことは違う種類の人間がやるもんだと思っていた。
最近、日記を怠っていたので、そのネタ作りの意味もあったが、それよりも、RLLの同志インテリパンクから、女性が一人でいたら、声をかけるのは男として正しい行為だ、と耳にタコができるくらい聞かされていたので、ほとんど条件反射のような感じだった。ボクの隣で女性が一人でご飯を食べてる。声をかけないのは失礼な気がしてきたのだ。
偶然にもボクと同じ「鶏肉と野菜の黒酢あんかけ定食」を食べてたので、とりあえず「黒酢っておいしいですよねえ?」と同意を求める作戦。絶対に否定されない入り方だ。彼女は一瞬、戸惑った表情を見せたが、はにかみながらも首を縦に振った。いくつか当たり障りのない言葉のキャッチボール。しかし彼女の投げる球は弱々しい。当たり前だ。彼女はご飯を食べにここにやってきたわけであり、このとき、彼女の口はボクとの会話のためではなく、ご飯を胃の中に納めるためにあったのだ。
クラブやパーティのハレの場で瞳孔の開いた娘と仲良くなるのはあまりに容易いが、定食屋という日常空間で友好的宴会気分を実践するのは、本当に難しい。これがせめてイタ飯屋だったら、ラテンな気持ちになって状況も変わってくるだろうが、定食屋という響きには全くそんな色気がない。だからこそ、定食屋でのナンパ行為は、日常を劇的に変革しうる可能性を秘めているのだ。ボクはボクなりにシチュアシオニストたらんと日々、努力している。
- HarpoBucho
- By harpobucho / Apr 25, 2006 5:03 am
江戸とキングストン
ここ5日ほど、連日、オランダ人のようなライフスタイルを繰り返してたので、社会からプチ・ドロップアウトしてしまった。今朝、起きたら11時。社会人失格だ。ボクが植木等だったら、のこのこ昼過ぎに出勤して、大遅刻を咎める上司に「そんな堅いこと言いなさんな、ガッハッハ!」とかますところだが、ボクにはまだスーダラ度が足りない。とりあえず職場に電話して巧妙な話術で今日一日の労働からの解放を勝ち取った。有休ってやつね。
ちょうど休みたかったのだ。やることがあった。昨年の「平岡正明のDJ寄席」のテープ起こし。最終回、サウンドデモなど都市における音による抵抗について話して下さい、っとボクは平岡さんに頼んだつもりが、なぜか江戸時代の町火消の話から始まった。しかし、これは全く正しかった。
「火事と喧嘩は江戸の華」と謳われるように、町火消は江戸の町を象徴する職業だ。いや、単なる職業ではない、江戸で一番粋なライフスタイル。かっこよくて危険で女にモテモテだったらしいよ。ボクの中では火消ってのはルードボーイ的存在。「発砲と野外ダンスはキングストンの華」ってか。
ピーター・トッシュは火消の衣装、刺子半天を好んで着ていた。背中には「一番」、襟には「組頭」。「一番」ってのはチーム名。いろは48組のチームを一番から十番までの大組に分けてる。「組頭」ってのはポジション。一番偉いのが「頭取」その次が「組頭」。つまり、こーゆーことだ。トッシュは考える。オレのバンドは確かに一番だ。しかし俺自体は二番目の存在だ、一番偉い頭取は、オレの音楽を支持してくれる民衆のためのポジションなのだ。サパティスタ民族解放軍におけるマルコス副司令官と同じロジック。
火事場における町火消の振る舞いってのは、まさにサウンドクラッシュだ。いくつものチームが消し口を争い、威信をかけて、激突する。必然的に喧嘩になる。大名火消や定火消などバビロン側が相手のときは、火事以上に戦意が燃え上がる。身分が関係なくなる火事場は、封建社会の中にあって、町人(ルードボーイ)があからさまにバビロンに武力で反抗できる唯一の場なのだ。
ピーター・トッシュがどういった経由であの衣装を手に入れたかわからないが、あまりにハマり過ぎている。使命のために命を張れるかっこよさっという点で、まさにトッシュは江戸の町火消だ。トッシュは火を付ける方だけどね。解禁せよ!彼は火消についての知識が全くなくて、抵抗者としての勘だけであの衣装を身につけている、とロマンチックなボクは考えたいのだ。
火消とトッシュのことを考えていたら、今日もまた火を付けそうになったので、慌てて消火した。江戸とキングストンがボクの脳内で交差した。だからどうしたって?
SO WHAT ?
- HarpoBucho
- By harpobucho / Feb 23, 2006 1:48 pm
勝新から稲葉へ継承されたものは何か?
先日知った衝撃の事実。いや、以前から知っていた気もするが、認めたくがないために無意識に知らないふりをしていたのかもしれない事実。とにかく事実なのだ。落ち着いて読んでくれ。
勝新が「B’z」の熱烈なファンで、B’zの稲葉浩志を評して「裕次郎以来、本物の男を見た気分だ」と言ったこと。六本木のある店で二人は生ビールにテキーラを垂らして「マリファナ・ドリンク」と名づけては乾杯したこと。時間の許す限りコンサートに行かけ、兄である若山富三郎の形見の青いテンガロンハットを稲葉の頭に乗せたこと・・・・・最後のこれだけは認めたくなかった。晩年の勝新は兄から受け継いだ真の男の王冠をB’zの稲葉浩志に授けたのだ。キング・タビーが次のキングにジャミー選んだときのように。
このボクの気持ちはお察しいただけるでしょうか?
- HarpoBucho
- By harpobucho / Feb 21, 2006 1:56 pm
歌舞伎町の呪われた部分
最近毎月1回は、ホストクラブの番組観てる気がする。今日なんて、ひどい。TBSとフジテレビで同時にホストの番組やってるよ。テレビ局にとってホストのドキュメンタリー番組は視聴率の取れる超キラーコンテンツだ。
ホストという人種、そして奴らに貢ぐ女ども。その様子を放送して金儲けするテレビ局。みんな最悪だと思ってた。みんな死ねばいいと思ってた。
いや、でも、けっこうこの人たち、スゴイかも?実は物凄くラディカルなアーチスト、もしくはオルタナティヴなアクティヴィストなんじゃないかしら、ふと今日はそんな気がしてきた。ホストとホストを取り巻く環境をリスペクトしてみようと思った。
バカ高いシャンパンを何本も空け、100万円の束が飛び交い、知能のかけらも感じられないヤンキー体育会系ノリのアホパフォーマンスを毎夜繰り広げる彼らの行為は、どんな反資本主義者よりも資本主義をバカにしてる。あれほど無駄な金の使い方は、お金に対する冒涜であり、ときには呪詛に近い。お金を使ったパフォーマンスアートという意味で彼らは皆、赤瀬川源平の弟子である。
バタイユがいう蕩尽とはまさにこのことだ。毎晩、彼らは女性が貯めこんだ過剰な財を贈与や破壊によって一気に使い果たしているのである。このような非生産的労働は、実は物凄く快感に直結してる(貴族たちのバーニングマンのような、アホのようにお金と時間をかけて行われる最高にバカらしいお祭りを想像しよう!)。気持ちいいは正しい、これがボクの持論である。
そんなわけでホストは正しい。女性客も正しい。それを放送して金儲けするテレビ局も正しい。資本主義をバカにすることは絶対的に正しい!
- HarpoBucho
- By harpobucho / Feb 03, 2006 2:04 pm
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