HarpoBucho Archive

今年も終わっていいとも

昨日が仕事納めで、今日は忘年会という大仕事のために出勤。別に幹事をやったというわけじゃなく、忘年会という儀式(一年の感想や来年への抱負的なコメントを言わされる)を無難に乗り越え、楽しい年末年始を迎えたいがための大仕事。まあまあ成功したはず。

帰宅して、恒例の「笑っていいとも」特番のテレホンショッキング1年分をチェック。ピッキーのボクにとってこんな楽しい番組はない。大物芸能人から異色色物タレントまで、みんな一言二言しゃべっては余韻をいっさい残さず消えていく。こんな走馬灯を見ながら死にたい。いや、やっぱ嫌だ、でもとってもおいしいとこ取り。

芸能人の交友関係の連鎖を追って楽しむのは素人のやることで、通は、「タモリ」の定点観測として楽しむ。まれにアクシデントも楽しめる。奥田民生に、呼んでもないのに付いてきちゃった井上陽水の姿がおかしい。タモリと陽水の会話は常にiPodに入れて持ち歩きたいものだ。その前にiPodを持ってないので手にいれたいが。

エンディング近くのいいともメンバーによる曜日別物真似ショーの寒々しさを楽しんでいると、今年ももう終わりね、としみじみ思う。冬眠に入りたいけど、大事な仕事が残ってる。本当にやりがいのある仕事は、やりがいを強制する仕事が終わった後にやる。

が!

今日、面白そうな音楽本を二冊も買ってしまったから、読欲の誘惑と闘わなきゃならない。レゲエとヒップホップ、これらの音楽は、鳴っている音はもちろん、その背後にあるフェティッシュなエピソードにいつもくらくらやられる。

まだ読んでないけど、オススメ。オーラの色でわかる。

ベース・カルチャー

ヒップホップ・ジェネレーション 「スタイル」で世界を変えた若者たちの物語

「政治を抜いた音楽は、炭酸を抜いたソーダ、いや、まさに背骨を抜いた人間と同等だ」この本について語っているシンゴ02のテクストも非常に熱い。
Can’t Stop Won’t Stop


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  • By harpobucho / Dec 27, 2007 2:20 am

スメルズ・ライク・中二スピリッツ

なんと諸事情で今日から5連休という、自堕落な生活をするには最適な長期休暇をもらったので、記念に鍋パーティをオーガナイズすることにしました。パーティ名は「中二の会」です。

気流舎から素人の乱セピアに「おばさんたちが案内する未来の世界」という反グロ/反ネオリベ映画(まだ観てないからよくわからいけど、たぶん)の上映会のチラシの運び屋という非常に革命的な仕事をしたら、ベジ食堂の方々に報酬として大根を一本いただきました(ホントは鍋するからなんか野菜ちょーだい、と図々しくねだったのですが)。鍋の底に沈ませて、おいしい柔らかさにしてからいただきました。ありがとうございました。

秘密結社好きなので、いろいろな秘密結社をオーガナイズしているのですが(そしてほとんど何も活動していないのですが)、中二の会は最も新しい結社で、今夜立ち上げしたものです。

中二スピリッツは社会的な生活の中で日々、抑圧されています。あるいは「中二病」という成人病として治療の対象とされます。職場において、プライベートにおいて、そして特に男女間のコミュニケーションにおいて中二スピリッツは軽い、しかし男が思っている以上に深刻な軽蔑の対象になります。最近は「DT」概念の創造により、中二スピリッツの再評価が行わていますが、やはりまだまだ差別の対象であることは変わりありません。

なので、今夜、中二男子になりきるための空間を創造しました。中学の卓球部の部室をイメージしてください。その非日常空間の中で抑圧されている中二性を全解放し、翌日からは一人の立派なジェントルマンとして新しい社会生活に挑んでいく。次回の中二の会を密かな愉しみにして。


このネットラジオを聴いてると中二病が発症するおそれがあります。
鉄平のささやき戦術

やはり宇川直広氏がゲストの回とか面白いです。ささやき声というハンディを乗り越え、いやむしろ、その利点を活かし、バツグンの記憶再生能力と言語演出能力で中二スピリッツのエクストリームに挑んでいます。


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  • By harpobucho / Nov 22, 2007 2:29 am

茂一のシンコペーション

桑原じゃなくて田辺の方。

紀伊国屋書店の創業者にして三千人斬りと喧伝されるほどの女好きってのは余談。


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  • By harpobucho / Oct 01, 2007 2:36 am

UKダブ実験?

下の二つの動画を同時に再生。物理的に同時に無理なんで、上を再生したら、すぐに下も再生。夢の共演。あれ、思ったほどには音が合わないな。でも再生のタイミング変えると両者の音がハマりあい、日記上で共演しているかのように見えるから面白い。




CHANOMADが下北沢路上解放戦線のために作ったオープニング映像。駅前の工事中のフェンスに映したやつ。ボブのラスタ師匠(たしかスターウォーズにも出演してたよね)が、さっきの白人の人類学者を批判してます。ホー娘。の特典映像付き。


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  • By harpobucho / Sep 24, 2007 2:39 am

平凡社の非凡な表記

「彼らは麻薬と宣伝活動にすっかり心を奪われ、幻でしかない希望におぼれ、どんな現実ともほとんど関わりをもたない。いわば哀れな人々である。彼らの健康はきわめて良いようであるが、それは彼らが効能を信じているガンハのためではおそらくないであろう。しかし彼らの精神的水準は低く、本物の狂人もまれではない。」

オリエンタリズムに浸りたくて、図書館で借りてきた平凡社の大型本「世界の民族5 大西洋・カリブ海」からジャマイカのラスタファリアンについての記述を引用。1979年の発行の本。人類学者の描写が酷すぎてこっちの期待に応えすぎ。

「麻薬」を「テレビ」に、「宣伝活動」を「消費活動」に、「ガンハ(ガンジャ)」を「ネオリベ」に置き換えてみると、今の日本にも通じるかも??と明日祝日にも関わらず仕事に行かなきゃいけないスーダラスタは思ってみたりする。

カンフーでバビロン(人類学者)に反撃!
KUNG FU SELECTION


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  • By harpobucho / Sep 23, 2007 2:49 am

タモリ

カルチャージャミング落語?



タモリ黒人化?マイルス・デイビスのような風貌でオールドスクール。



太郎とアルトーとの交流が気になる。男女が溶け合うって表現エロいね。



タモリ掘りだすとキリないなー。


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  • By harpobucho / Sep 16, 2007 2:53 am

おいしい冷し中華

中国がまだ終わらない。

昼飯にウチから歩いて10秒の中華料理屋に冷し中華を食べに行った。むこうで中華は飽きるほど食べたが、ボクはやっぱ文化が混淆してるものが好きなわけで、冷し中華という日本的な中華料理がむしょうに食べたくなったわけだ。冷し中華といえば山下洋輔や筒井康隆が会長を務めた「全冷中」のことを秘密結社マニアのボクとしてはどーしても語りたいところだが、今回はやめにしよう。

とにかく冷し中華を食べに行ったのである。おいしいラーメンは雑誌やネットですぐに発見されるが、おいしい冷し中華はなかなか発見されない。だが最近、ボクは自宅から10秒歩いた超近所に発見してしまったのだ。

ふわっとした玉子、シャキシャキとしたレタス、フレッシュなトマト、コリコリとしたクラゲ、プリプリとした海老、存在感のある鶏肉、そして冷えてコシのある麺。完璧。醤油と胡麻の2種類のタレのどっちを選択しても間違いない。シュウマイと杏仁豆腐(これも絶品)がついて780円。これこそがボクが追い求めていた冷し中華だ。

しかも今日に限って具が一種類多いことに食べ終わる一歩手前で気付く。なんと、1.5センチほどのゴキブリの死骸が裏返って、醤油ダレの上をプカプカと背泳ぎをしているのだ!

ぎゃー!

と普段ならなるわけだが、中国帰りのボクにはこんなことはなんでもない。普段気付かないだけで、よくあることだとさえ思う。ただ、注文した麺にゴキブリが入っていて、店に因縁をつけるというコントなシチュエーションはなかなかないので、かなり「おいしい」。こういうときの店員の対応ってのはいろいろ勉強になるし。だから、満席の店内で「ハイ!」って手をあげて「この冷し中華にはゴキブリが入ってます!」と周囲に聞えるように言ってみたのである。この店員の切り返しに店の運命が託された!

しかし、店員は黙って皿を下げただけだった。ポカ~ンとするボク。厨房に戻り、コックに報告している様子。どうやら店員もコックも中国人で複雑な日本語がしゃべれないらしい。クレーム対応マニュアルなんてもちろん存在しない。まあ、ボクも「ニーハオ」と「シェイシェイ」の2語だけで1週間中国を過ごしてきたので文句は言うまい。筆談に突入。まだ中国にいるんじゃないかという錯覚に陥る。何を書いていいかわからず、とりあえず「油虫入冷面、大変不快」と書いてみる。

また無言で厨房に消える店員。今度は携帯電話を片手に戻ってきた。またまた無言で手渡される携帯。沈黙は金なりってか。受話器の向こうから中国語訛りの日本語が聞えてくる。どうやら責任者らしい。ボクは事情を話し、いかに自分の心が広いかをアピールしつつも最大限の見返りを得れるように話しを持っていこうとしたが、失敗。やっぱクレーマーにはなれないな、ボクは人が善すぎて。まー一食タダで食えたし、ブログのネタになったからいいか。

今回の旅で中国には借りがある。ゴキブリのおかげで負債ゼロになったので実は良い出来事だったのじゃないか、と無理やり超ポジティヴ思考。お腹が痛いのは気のせい、気のせい。


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  • By harpobucho / Sep 09, 2007 3:01 am

大理でリンギスを一服

やっと茶の間に到着。

こっちは29日から、野ばら咲きまくりの雲南旅行。昆明、大理、麗江、そして昨晩、一泊だけ広州に。なんで急に中国かっていうと、最近、CHANOMADという謎の結社を始めたので、その記念すべき活動の一環として。すでにアセファルの再来か!?との呼び名が高いこの秘密結社の活動をちょっと明かしちゃおう。

9月1日の素人映画祭+大人の文化祭にCHANOMAD名義で10分間の映像作品を事前に出品。当日は高円寺から姿を消し、旅人の沈没地としてお馴染みの大理から、茶の湯気でフレーミングした窓から、高円寺を幻視するというパフォーマンスを行ったのだった。

キュピ姉さんから「イルコモンズさんがまだ来ないんだけど、連絡先知ってる?」と携帯のメールに。茶の窓を通して、高円寺での出来事が大理に接続される。ボクにはイルコモンズさんが現れず、あせっている主催者の表情が見える!

「茶の間」ごと旅をするというのがCHANOMADのコンセプトなので、出発前日に携帯を国際通話/メールに機種変更した。日本の茶の間から本や音楽もたくさん持ち込んだ。自分の文化を異文化に持ち込み、ミックスさせるというのがなんだか楽しい。バックパッカー原理主義者に怒られそうなスタイルだけど。

泊まったトコは長期滞在の日本人のコミュニティ的な役割を果たしているゲストハウス(カツ丼で有名)で、茶的歓待ばっちし。一泊300円もしない。中庭には野ばらではなく、青々とした茶の葉が2階まで伸びていて、犬や猫もリラックスしまくりでソファーに伸びている。時間はひたすらゆっくり流れる。いつの間にか滞在者によるジャンベや親指ピアノのセッションが始まる。ボクはというと、タイコがうまく叩ける奴がイケている的なバックパッカー文化があまり得意ではないので、それを2階のバルコニーから眺めながら、日本から持ち込んだアルフォンソ・リンギスの旅エッセイ『信頼』を読み耽る。一時的茶の間がふあっとそこに広がる。

大理滞在最後の夜、地元の野外パーティに参加。長期滞在組の欧米人のロックバンドが、マヌ・チャオの曲をカバーしていてアガる。火を囲んで、いろんなジャンルのダンスミュージックで踊る。イベントのフライヤーには「この紙をローチとして使ってください」って書いてある。


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  • By harpobucho / Sep 08, 2007 3:10 am

移動する茶の間

時間がない。時間がない。さっきから探してるのに見つからない。それともボクと踊りませんか?って踊ってる時間なんてない!

阿波踊りが終わって、翌日何もする気がなくなったんだけど、時間がないときこそ、やる気が必要だ!っていうんで、さっきからソレを探してるのに見つからない。それともボクと踊りませんか?って踊ってる時間なんてない!

まずい、時間がないのにループしてる。落ち着け自分。明日には中国は雲南にいる。しかし今日本でやんなきゃいけないことが山ほどある。仕事もそうだし、課外活動でも。読みたい本もあるし、聞きたい音楽も山ほどある。相変わらずテレビも観たい。もう、このお茶の間ごと現地に持っていくしかない!

大理で中国茶を優雅に飲んでる頃、高円寺ではこんな映画祭が行われます。ボク自身は参加できないんだけど映像ユニット「CHANOMAD」名義で作品を残してきました。大理のゲストハウスの茶の窓から高円寺の方角を見つめています。

素人映画祭+大人の文化祭(mixi)
http://mixi.jp/view_event.pl?id=18202287&comment_count=26&comm_id=689660

今日は1年越しで楽しみにしていたゲットーヴァイブスなブロックパーティだが、仕事終わらなくて無理かも・・・旅の準備何もしてないし・・・昨年もDJ寄席本の編集でバタバタして行けなかったんだよなー。本当に欲しい、移動する茶の間。聴きたいな、DOPEな河内DUB。

2日間あるんでお時間のある方は是非~
浴衣姿のヤンキー娘に萌えますよ!


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  • By harpobucho / Aug 29, 2007 3:15 am

祭りと叛乱

って本を読んでます。気流舎でゲットしました。

アナール派歴史学者Y-M・ベルセの名著ですね。祭りや民衆文化にすぐ「叛乱」や「抵抗」や「革命」を見出して喜ぶというのはカルスタ派(平岡派?)の悪い癖ですが、レイヴァーが今夜のパーティを特別なものにするためにセットとセッティングを重視するような態度でボクはこの紙を服用しているわけです。今日と明日は高円寺の阿波踊りなんです。

アナール学派とは、ウィキペディアで調べればすぐにわかることなので詳しくは解説しませんが、これまでの頭でっかちな実証主義的な史料解釈中心の歴史学に対し、ケツの穴(アナール)から考えることを実践した学問です。民俗学、社会人類学、社会心理学、気象学……いっさいの学問をもりもり食べて一気に肛門から排泄する。その瞬間の心性や感性を描くことがアナール派歴史学の特徴です。

高円寺では阿波踊り、浅草ではサンバカーニバル、伊豆修善寺ではメタモルフォーゼ、ロンドンではノッティング・ヒル・カーニバルとこの週末は世界同時多発祭りが開催されており、民衆の生命エネルギーの世界的蕩尽がなされます。それを原子力発電に変わるオルタナティヴなエネルギーとして活用できないか、とそんな妄想に浸るのがスーダラスタ派の悪い癖ですが、とりあえずは、よっし~祭りことCOSMOで、笑いと喜びと連帯が生み出す代替エネルギー発電で気の狂ったブロックパーティを開催して欲しいと切に願っています。


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  • By harpobucho / Aug 25, 2007 3:19 am

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