HarpoBucho Archive
ハウスの思想
今日はこれに出演。前の告知では開始時刻が16:00になってたけど、14:30からでした。危ない、遅刻するところだった。
「アクティヴィズム3.0シンポジウム」
日時:2009年11月22日(日) 14:30-16:30
「ストリートの思想」の著者・毛利嘉孝氏と、カルチャージャマー集団RLL(ラディカル・レフト・ラフター)をゲストにむかえ、ゼロ年代に登場した「新しい スタイルのアクティヴィズム=ストリートの思想」を回顧しつつ、2010年代の「来たるべきアクティヴィズム」を展望するシンポジウムです。
http://activism3cream.wordpress.com/event-2/
う~何を話せばいいのだろうか。ここのところずっと家に篭りがちライフスタイルだったので、「ストリート」とか「アクティヴィズム」について何も実感を持って語れることがないのだ。「公園」と「散歩」についてだったらその魅力について語れるのだが。
失業生活中(いま残りを満喫中)は、高い家賃を払っているのだから家にいなきゃ勿体無いと、心地よく停滞しながら生活空間の充実を図っていったもんだから「ハウスの思想」ならちょっとくらい語れるかもしれない。自分の部屋を自分と仲間たちのための解放区にしていくっていうアクティヴィズム。鍋の季節、そんなのもいいね。
Maceo Parker & Fred Wesley – House Party (Live)
金がねえから映画をみにいけねぇ。
ディスコは行きたいけど着ていくもんが無い。
ステレオを持ってみんなをよんで
俺んちにきて楽しもうぜ。
ハウスパーティやろうぜ。
ゴナハば、ハーゥスパあーティーいい
ゴナハば、ハゥスパティ
ゴナハば、ハーゥスパあーティーいい
エビばでぃ、かもん、ゲッダン
みんな酒か、何かノるものをもってくるんだ。
お前の彼女か、他の一番イケてる子を連れて来い。
女がいっぱいいて踊るには最高の場所に呼ぼう。
近所には迷惑だけど、かまわずやるぜ。
ハウスパーティだい。
週末じゃないから遅くまでは起きてられない。
パーティを止めたくないけど仕事じゃしょうがない。
でも突然家がかわいい子でいっぱいになったら
俺はいい子が見つかるかも知んないから 仮病を使うかもね。
やっぱ、ハウスパーティだろ ?
- HarpoBucho
- By harpobucho / Nov 22, 2009 2:11 am
スペクタクル&フェティシズムの世界
「茶の湯」の世界に触れることによって「わび」のフェティシズムを味合うことを覚えたが、やはりどうも根がスペクタクル志向の人間らしく、派手な驚きのあるものを好む傾向にあるみたいだ。
その意味で、『千夜一夜物語』(アラビアン・ナイト)の世界観は、エキゾもエロスもファンタジーも毒もあり、スペクタクルの権化のようなもので、現実逃避にはもってこいである。
誰もが知っている「アラジンと魔法のランプ」の話は、アラビア語原典には収録されておらず、本来はアラビアン・ナイトとは別系統の物語とする説が有力らしい。ディズニー映画の印象操作で中東のどこかの物語だと思い込んでいる人が多いが、なんと舞台は中国なのである。
19世紀末のイギリスの画家ウォルター・クレインの挿絵を見てみよう。ウォルター・クレインは、ウィリアム・モリスが主導したアーツ・アンド・クラフツ運動に関わり、絵画だけでなく児童書、陶磁器タイルなど多くの装飾芸術を手掛けており、しかも浮世絵にハマってたというのだから、そうとうな数寄者(フェティシスト)である。その影響が挿絵に活かされていて面白い。
簡単に物語の筋を書いておくと、家業も継がずに遊び歩く若旦那系ルードボーイ、アラジンがマグリブ(邪推するにタンジール)からやってきた魔術師系ハスラーにそそのかされ、穴倉から魔法のランプをゲット。ランプを擦ると魔神があらわれ、その力で大金持ちになったり、皇帝の娘と結婚したり、アフリカに飛んだり、魔術師を退治したりするお話。
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- By harpobucho / Nov 18, 2009 12:35 pm
回心-資本教と怠惰教の間で
▼労働者の教理問答
問、― おまえの宗教はなにか。
答、―「資本教」です。
問、―「資本教」はおまえにどのような義務を負わせているのか。
答、―主要な二つの義務、つまり、権利放棄の義務と労働の義務です。わたしたちが共有すべき母なる大地と、大地の胎内の富と、地上の豊穣と、太陽の熱と光の神秘の恵みの所有権を放棄を命じます。―肉体労働と頭脳労働の所有権の放棄を命じます。―これはさらに、わたし自身を所有する権利の放棄をわたしに命じます。ひとたび工場の門をくぐるや、わたしはもう自分のものではなく、雇主の物になるのです。幼年時代から死ぬまで、働くこと、太陽の下でもガス燈の下でも働くこと、つまりいつでもどこででも働くことを、わたしたちの宗教は命じます。
問、―おまえの神は全能なのか。
答、―そうです。これを占有すれば、地上の幸福ことごとくが手に入ります。ある一家やある国家からこれが顔をそむけると、それらは悲惨と苦悩にうもれて味気なく生きていかねばなりません。「資本神」の御力は、量が増えるにつれて大きくなります。
問、―「資本神」に選ばれた者とはだれか。
答、―雇用者、資本家、金利生活者です。
問、―おまえの神、「資本」は、おまえにどのような報いを授けるのか。
答、―いつでもどんな時にも、妻や幼い子供やわたしに仕事をくださることによって。
問、―神はどのようにおまえを罰するのか。
答、―失業を科することによってです。そうなるとわたしは破門され、パンも葡萄酒も火も取り上げられます。妻子も飢え死にすることになるでしょう。
問、―どのような罪を犯せば、失業の破門をうけねばならぬのか。
答、―なんの罪でもありません。「資本」の大御心から失業を給り、われわれの脆弱な知性では、理由がわかりません。
問、―おまえの祈祷はどのようなものか。
答、―言葉では祈りません。労働がわたしの祈祷です。口に出す祈祷は、労働という霊験あらたかな祈り、大御心にかなうただひとつの祈りの邪魔になります。なぜなら、それが「資本」の得になる、余剰価値を産み出す唯一のものだからです。
ポール・ラファルグ『怠ける権利』「資本教」より
資本神様、こんなボクにも仕事をくださり、ありがとうございます。「河原貴族」を自称して失業特権を甘受しながら7ヶ月もの間怠けた生活を送っていたボクを見捨てずにいてくれた大御心に魂が震えるほどの感銘を受けましたので、ここに回心いたします。
懺悔させてください。失業中、自宅を「カフェ・タンジール」などと名づけ、ポール・ボウルズ気取りのインチキ回教趣味に浸っていました。さらに偶像崇拝が禁じられている回教にあって、怠惰教という邪教を崇拝し、カール・マルクスの義理の息子で黒人リーゼント戯作野郎ポール・ラファルグの肖像を部屋に奉り、「怠ける権利」を正当化していました。これは資本教と回教に対する二重の罪です。神様どうかお許しを。
これからは資本教の教えに従って生きていきます。手始めにまずポール・ラファルグを神棚から引きずり下ろし、ゴミ箱に磔り付けの刑にしてやりました。賃金の奴隷である人間を糞袋呼ばわりしたポール・ラファルグがゴミ箱に。これでひとつ頓知の利いた商品が完成しました。これからも資本神様に喜んでいただけるような商品を開発することで、資本教の布教に努めます。
ハーポ・プロダクション製「ポールの糞箱」 オープン価格 イラスト KENTA UEOKA
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- By harpobucho / Nov 17, 2009 1:50 pm
黒糖阿片
阿片は目的を罰する。
阿片は、僕等に植物の生活を感知させる唯一の植物質だ。阿片によって、僕等は、草木のあの別種なスピイドを、おぼろげながらしることが出来る。
ジャン・コクトー 堀口大學 訳 『阿片』
朝。
太陽が気持ちいい。植物に水をあげた後、朝から昭和21年産の『阿片』を嗜む。そして失業生活7ヶ月間の阿片的生活を振り返る。失業者は就業を目的に生きなきゃいけないわけだが、ボクはただただ失業状態を生きてみた。植物との相性は抜群であった。盆栽老人のごとく若くして老境に入ってしまったようだった。
夜。
洒落たバーに黒糖焼酎ならぬ黒糖阿片なんて飲み物があったら、そのラベルはきっとこんな感じだろう。ちょっと一杯飲んでみようか。黒糖阿片のトリップをジャン・コクトーのデッサンで追いかけてみる。悪酔いどころじゃ済まないよ。
つづく
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- By harpobucho / Nov 15, 2009 10:01 am
平岡正明主演『俗物図鑑』上映
山城新伍とその時代
12月5日の『俗物図鑑』上映後17:30から内藤誠監督と杉作J太郎のトークショーが気になります。いったいどんな話が飛び出すのでしょう。
学生時代は内藤誠監督の授業をとっていて、「あの『不良番長シリーズ』の監督にボクはいま映画を教わっているぞ!」と妙な感動を覚えたものです。出演者のひとり四方田さんの「68年の映画」をテーマにした授業もとっていて、そこでゴダール(特に『中国女』!)や大島渚やパゾリーニに触れてなければ今のような「政治的趣味」を持っていなかったでしょう。
主演の平岡正明さんに至っては、一緒にお仕事(お遊び?)するという好運にも恵まれ、気がつくと『俗物図鑑』の偉大な出演者たち、上杉清文さんや末井昭さんらに混じって平岡さんの追悼イベントの舞台の上に立っているという学生時代の自分に自慢したい展開になっているわけで、人生ってのは何があるかわからないですね。
この映画、実は平岡さんと山城さんの出番は多くないんだけど、嘔吐物を評論する夜の街での二人の絡みは最高です。
公開:1982年
監督:内藤誠
主演:平岡正明、巻上公一、南伸坊、入江若葉、山本晋也、四方田犬彦、大林宣彦、栗林由美子、伊藤幸子、田口トモロヲ
筒井康隆の同名小説の映画化。「梁山泊プロ」に巣くう”横領”や”出歯亀”、”性病”など変な分野の評論家たちが、一般人の良識を逆撫でしつつマスコミで活躍する様を描く。評論家を徹底的に風刺した作品に、平岡正明を始め上杉清文、四方田犬彦、石上三登志、末井昭など出版関係者が多数出演しているところがミソ。山城新伍が演じるのは反吐評論家・片桐。文芸評論家(四方田犬彦)の批判に理路整然と反論し相手をやりこめる様は、臨機応変で頭が切れた山城本人を彷彿とさせる。
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- By harpobucho / Nov 12, 2009 9:45 am
友よ今日笑え
山城新伍とその時代
そこにはアナーキーな笑いとエロがあった。
▼「山城新伍とその時代」トークショーのお知らせ
11/21(土)17:20~
梅宮辰夫氏×内藤誠監督
11/28(土)18:00~
名和宏氏×鈴木則文監督
12/5(土)17:30~
内藤誠監督×杉作J太郎氏
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- By harpobucho / Nov 12, 2009 1:19 am
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