断捨離とポトラッチ
久しぶりに日記らしきことを書こう。
世の中、断捨離(だんしゃり)ってものが流行っているらしい。ウィキをそのまま引用すると。
ヨガの「断行(だんぎょう)」、「捨行(しゃぎょう)」、「離行(りぎょう)」という考え方を応用して、人生や日常生活に不要なモノを断つ、また捨てることで、モノへの執着から解放され、身軽で快適な人生を手に入れようという考え。単なる片づけとは一線を引くという。
断=入ってくる要らない物を断つ
捨=家にずっとある要らない物を捨てる
離=物への執着から離れる
世の流行から常にズレているボクも、これにはなんか乗れそうだ。というか、すでにハマっている。近く引っ越しをする計画があって、モノを処分したいタイミングと重なっただけかもしれないが、モノを所有して満足してる時代じゃないな、という気分は震災以降特に多くの人が共有している価値観だろう。崩れた本に殺されてはたまったものじゃない。
ディスクユニオンが20%増に買い取ってくれるというのでCDを400枚ほど処分。PCにリッピングした後の抜け殻が金銭に化けるなんて、こんなおいしい話はない! しかし、データとして残せるとなると妙に音への執着心がメラメラと出て来てしまう。結局、3日間で300回近くCDをPCに挿入しただろうか。ぜんぜん本質的には「捨離」できてない!
なぜにあのときフー、キンクスは捨離できて、スモール・フェイセズやジョージ・フェイムに執着が出てしまったのか(音の黒さかもしれぬ)、などその日の気分に左右されるレベルの取捨選択を迫られながら、自分音楽史巡りの旅。音と一緒に過去の自分を掘っていく作業もこんな時にはいいのかも。一番熱心に収集していたレゲエのリイシューものはほぼPCに保存。眠っていた宝物のような音源が発掘できて、気軽に再生できる環境になったのは喜ばしいことだ。
本日火曜日の気流舎では、「ポトラ市」と名付けたCD泥棒市でもやろう。盗品を売るんじゃなくて、ディスクユニオン行きを免れたCD持って行けドロボー!の贈与企画。キング・タビー、リー・ペリー、ヤン富田などなど数奇ものを揃えておきます。贈与はなんか負い目を感じていやだな、という方は、胃の中に消えてカタチの残らないようなモノと交換でもしましょう。
「断捨離」を提唱しているクラターコンサルタントやましたひでこって人がこの言葉を登録商標しているそうだ。その執着心ったら! 捨聖一遍上人を見習って、何もかも捨て去り踊り念仏でもしてもらいたい。
踊り念仏の延長線上にあるのが錦糸町の河内音頭!
http://www.geocities.jp/iyakorase/fm_kinshicho.htm
CD売ったあぶく銭で名入れ提灯ってのもいいな。
- HarpoBucho
- By harpobucho / Aug 16, 2011 12:57 am