GO WEST スタンダードブックストアに行こう!
最近、関西からの引力が東京のそれよりも強くなってきている。
気付くとそんなに好きでもない曲「GO WEST」が脳内ヘビーローテション。気分によってヴィレッジ・ピープルだったりペット・ショップ・ボーイズだったりする。良い暮らしを求めて西に行こう、というアメリカ西部のゴールドラッシュの昂揚感だったり、同性愛者たちが夢想した約束の地へのエクソダスな切望感だったりする。
厄介なことに、この言葉は盗賊のスラングで「破滅する」「死亡する」という不吉な意味もあるらしく、ときにはデカダンな無力感もやってくる。精神も大地も雇用も生命も、なにもかも不安定な時代、どんな不安定のあり方がいったい安定しているのか模索する日々。
東京引力の低下は、もちろん空気(放射性物質と雰囲気)の問題もあるけど、単に家賃の高い東京暮らしに嫌気と飽きが同時にきた、というのもある。非日常な出来事が日々起こっている乱世なのだから、自分の身を激動の流れのなかに飛び込ませたい、そんなノマド的な欲望もあるのかもしれない。 なんだか動きたい。
困った事に東京での失業生活があまりに日常になってしまったのだ。不安定の安定化という奇妙な事態に抗して、新たなライフスタイルの発明をしようとすると、どうしても気持ちはGO WEST、関西へと引っ張られるのである。↓こいつの影響かもしれない・・・
前置きが長くなってしまったが、最近、RLLのTシャツを取り扱ってもらっているスタンダードブックストアのご紹介。関西方面のカルチャー愛好家には評判高い、本と雑貨のハイセンスなセレクトショップ。カフェも併設していて、購入前の本読み放題。太っ腹過ぎる。ボクが関西失業生活をしていたら一日中入り浸ること間違いない、平昼ズ族の天国のような避難所。
心斎橋店ブログ
広くてゆったりと落ち着く心斎橋店。地下のカフェスペースの一角はイベント会場にもなり、ボクが行った日はちょうどChim↑Pom「REAL TIMES」最終日だった。店内を流れているレイドバックした音楽がかなり好み。
茶屋町店ブログ
缶詰やソースと本や雑貨が幸福な交雑をしている茶屋町店。店長はDJを嗜む方で納得の質感とミックス感。モブ・ノリオ氏の選書フェアが開催中で、コメントがいちいち面白かった。
タダ読み上等のスタンダードブックストアはボクを惹き付ける引力源のひとつになっている。関西方面の方はぜひ入り浸ってください。
購入欲も刺激される。ドープに深く読書に入り込みたい心斎橋店では井筒俊彦の『意識と本質』を、スカっと軽快にページを捲りたい洒落た茶屋町店ではギャズズ・ロッキン・ブルースのビジュアル本を購入。
おまけ。
茶屋町店のすぐ近くに蔵書数200万冊の日本最大級の書店「MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店」がある。大卒無職時代の恩恵から、最終学歴を「ジュンク堂大学池袋校」(タダ読み上等の先駆的存在!)と嘯いている者としては、新設された母校に行くような気持ちだった。
浅川マキの写真展
アレン・ギンズバーグ人形!?
でかっ!放射能によるミュータント化!?
- HarpoBucho
- By harpobucho / Jul 07, 2011 9:15 pm