君は出世できない 後編
後半書くのが面倒くさくなったので前編、後編に分けてみたものの、一度中断してしまうと流れが切れてしまって続きを書く気が起こらない。困ったものだが、これは仕事ではないので、それでいいのである。
『喜劇 特出しヒモ天国』の素晴らしさについては前にも載せたがここに余す事なく書かれているので映画の内容については省略。東映ファンは必見。
ラストは逮捕されたストリップ一座が護送車のなかで「黒の舟唄」をみんなで歌う。このブルース感は「君も出世できる」のスクリーンから滲み出る多幸感の対極にあり、今の気分とあっている。ボクは出世もできないし、ヒモにもなれない。ただ船を漕ぐ。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=DXhdgOI_tXk&feature=player_embedded#at=82[/youtube]
騙されて不良ポルノ映画を観せられた女子大生に「後悔してない?」と聞いてみると「どこで笑っていいのか難しかったけど、面白かったです・・・」と困惑した感想を述べていた。変な映画を勧める平昼系ダメ男への困惑だったのかもしれない。その後の展開も省略しよう。男と女の間には深くて暗い川がある・・・
「どこで笑っていいのか難しいけど、面白い」という彼女の感想は、ボクにとっては今の日本の状況への感想である。喜劇とは、ただ能天気に笑えるような単調な代物ではないのである。深くて暗い川の流れ着く先に突然現れる「笑い」というのもある。
▼喜劇のためのレッスン。東電前に連れて来られた牛の気持ちになってみる。
▼喜劇のためのレッスン2 外国人プレスが一人もいない保安院と東電の会見に掲げられた日の丸の気持ちになってみる。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=ICWJtpi9E5Y&feature=player_embedded[/youtube]
- HarpoBucho
- By harpobucho / Apr 29, 2011 11:30 am