波動飯が食いたい
どうも最近気分が冴えない。春なのに。みんなそうなのか。
冴えない理由はいろいろあるに違いない。そろそろ無職生活に飽きてきたのかもしれない。顔面麻痺なんてものがどうでもよくなるような日本麻痺に直面しているにも関わらず、再び日常のようなものが戻って来ている雰囲気が耐えられないのかもしれない。その日常らしきものがどうも偽物に思えて仕方ない。着地すべき日常が沈没してしまったのでずっと浮遊したままなのだ。そろそろ地に足つけたいのだが安住の地がもはやない。
エジプト革命の直前からはじまった顔面麻痺は未だに継続中である。2月から一足先に非日常に突入し、目眩と地震が地続きとなり、まばたきの鈍りによる涙と悲しみの涙が合流し、麻痺が身体から世界に拡大した。
もういままでの生活には戻れない。ついに乱世に突入!というのがボクの体感として得たマインドセッティングなのだが、みなさんの意識模様は如何? え、昨晩の満月が2つに見えたって!? 小説『1Q84』みたいにいまや複数の現実がある。ひとつになんてなれない、日本。
かつては日記を通じてみなさんの心の中が少しは覗けたが、いまや「この情報を見よ」という注意喚起のつぶやきが主流になってしまった。情報じゃなくて情動に接続したいのに。そうか、もっと街に出て人と交わればいいのか。冴えないのは自分が動かないからか。
ああ、波動飯が食いたい。
波動飯とはなにか? 近所の大宮八幡宮の一角にひっそりと湧いている御神水がある。波動水とも呼ばれている。龍の口から吐き出されるこの御神水を頂戴して、ご飯を炊いたものが波動飯でボクの主食だったものだ。
もはや波動飯は食えない。冴えない一番の理由はこれなんじゃないだろうか。
波動飯の禁断症状が現れ、大宮八幡宮を徘徊していたら、境内で飼育されているうっこけいの顔に龍の蛇口が浮かび上がってきた。
日記を書いていたら冗談を言えるくらい冴えてきた。しばらくこのライティングセラピーを続けてみよう。
ところで、あなたの現実は本当にあなたの現実ですか?
- HarpoBucho
- By harpobucho / Apr 18, 2011 12:50 pm