浅草サウダーヂ
杉並タンジール庵からサンバカーニバルの町、浅草を想う。
網野宥俊『浅草寺史談抄』によると浅草の地名の由来には以下の説があるという。
1.茅芝草を起源とする説
2.アイヌ語を起源とする説
3.チベット語を起源とする説
4.麻草を起源とする説
5.アカザ草を語源とする説
個人的なロマンとしては「麻草」説を支持したいが、定説は1番の「茅芝草」説である。アイヌ語とチベット語起源説は信憑性の低さが逆に魅力的だ。アイヌ語のアツアクサ(アツは海、クサは越すという意味)とチベット語のアーシャー・クシャ(アーシャーは所在地、クシャは茅と聖の二重の意味)が浅草の起源だという説は、ぜひとも外国人観光客に力説したいものだ。
ちなみにボクのお気に入りの言葉のひとつ「旦那」の由来はサンスクリット語の「ダーナ」である。ダーナは「お布施」という意味。ボクの潜在意識は、お金持ちのアーシャー・クシャのダーナ様からのバクシーシを期待しており、日々下谷山崎町(後の万年町)から松葉町の間を彷徨っているのはこのせいである。この二つの町の地名はもうこの世から消えてないが江戸時代には「乞胸」と呼ばれた物乞い芸人たちが住んでいたとこ。「乞胸」の名前の由来は、先方の胸中(志)を乞うことからきているというディープ・ソウルな話。どうか浅草の旦那様よろしく頼みまする。
「勧進」の仕組みをビジネスモデルとして本気で考えたい今日この頃。これから家賃のための金策に走らねば。
- HarpoBucho
- By harpobucho / Mar 11, 2010 12:12 pm