いいニュースとわるいニュース
「いいニュースとわるいニュース、両方あるんだけど、どっち先に聞きたい?」といった具合の小粋な会話がよくドラマなんかで交わされるが、その回答パターンにどんな種類のものがあったのか意外と思い出せない。ボクの場合、いいニュースとは仕事が決まったことで、わるいニュースとは失業者でいられなくなることだから、「同時に聞きたい!」と答えるのがきっと正解なのだろう。
最近は「失業者の特権を許さない会」(失特会)という脳内団体がボクの行動原理を支配するようになっており、ボクのなかの「怠ける権利」の抵抗むなしく、こんな結末を迎えてしまったわけだ。
というようなひねくれたことを書こうとしたら、本当に悪いニュースが入ってきてしまった。
サービス精神旺盛、反骨・人情の人…森繁さん
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20091110-OYT1T01068.htm?from=top
つい先日、世田谷文学館での特集「名優 森繁久彌」で川島雄三監督の『青べか物語』を観て、森繁の抑えた色気にクラっときて森繁ブームが自分のなかに到来したばかりなのでショックだが、年も年なので仕方ない。96歳、大往生だ。
『喜劇 とんかつ一代』が好き過ぎるせいか、森繁を見ると無性にとんかつを食べたくなる。『青べか物語』を観た後も友人ととんかつ屋を探して即効暖簾をくぐったものだ。
社長シリーズで気分を盛り上げながら、労働開始日までの束の間のモラトリアムを過ごそう。合掌。
- HarpoBucho
- By harpobucho / Nov 10, 2009 12:29 pm