茶、ブルース、天皇制
公開初日舞台挨拶(工藤夕貴のだけど)付きのジム・ジャームッシュの新作をシネマライズで観て、その後、代々木公園のベトナムフェスでフォー食べて蓮茶を買う。
ジャームッシュの新作もベトナムの文化もいろんな意味で老成しているな、と感じた。わびの世界入ってるというか。映画の中の茶礼は「エスプレッソ2杯、携帯なし、仕事中のセックスなし」。
舞台挨拶
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20090919-OHT1T00246.htm
リミッツ・オブ・コントロール
http://loc-movie.jp/index.html
茶の湯本来の目的は、茶の湯のかもすわびの雰囲気で、人生の何たるかを瞑想し、普遍を実現することにある。作法は、茶をとおしてわびに到達しようとする日本的な手段にすぎない。もし茶の湯の作法が、あわただしい近代日本で旧式となり、実行に不向きなものにとなったなら、わびの精神をそこなうことなく、社会の要求に応じた変った一組の作法がつくられることだろう。 ジョン・ヤング『茶の理想』
ジョン・ヤングが何者かよくわからないのだが、外国の人に言われると、「変りゆく同じもの」か、なるほどーと思ってしまう。彼がブルースを愛する黒人ではないにしても、ブラックミュージックを愛する者であって欲しいという勝手な願望をもってしまう。
なぜか昨日、カフェ・タンジールに60歳近い渋いブルース数寄のアメリカ人がやってきて接待したのだが、口から出る言葉はオンナの話ばかり。「わび」になくて「ブルース」に溢れているのはエロ(ス)の喜びと悲しみか。 交差した露地での悪と魔の世界。
明日、東京の臍、大宮八幡で野点茶会。「奉祝 天皇陛下御即位二十年 大宮八幡祭り(秋の大祭)」の一環。盆栽展やいろんな儀式も。
http://www.ohmiya-hachimangu.or.jp/001main/06gyoji/
- HarpoBucho
- By harpobucho / Sep 20, 2009 1:44 am