市中の山居
明日一日お勤めしたらオフィス労働者から失業労働者へ生成変化。やっほー! 有休休暇消化しきってちょい早めに降りる。
変化はすでに始まっている。今日は昼で仕事を切り上げ、新宿の百貨店地下にて職場の人にお別れのプレゼントを物色。今までの感謝と皮肉のメッセージをモノに込めるため、必死にセレクト。百貨店のヨリドリミドリ感にくらくらしながら、ふらふらフラヌールしてるとなんだか今まで体験したことのない世界に迷い込む。おもわず出費が嵩む。次回は財布を持たずに消費の密林に挑もう。街の中に金のかからない獣道を探せ。
「群集のなかに無理やり割り込んで消えてゆく通行人もいたが、自分のまわりにゆとりある空間を確保し、無職渡世を捨てようとしない遊歩者もいた。大多数の人々は自分の仕事に精を出さねばならないわけで、遊歩者が都市をほしいままに徘徊できるのは、彼がまさに無職の渡世人としてすでに社会の枠組みからはみ出している場合だけである。完璧に安逸な金利生活者の世界からも、都市の熱病的な雑踏の世界からもはずれた、彼は文字通りの制外者であった。」(ヴァルター・ベンヤミン『ボードレールにおけるいくつかのモティーフについて』)
百貨店にて大量に羅列された商品を前にアタマクラクラなベンヤミン
- HarpoBucho
- By harpobucho / Mar 25, 2009 11:28 pm