全ての大学が「大学」たらんことを願って
生活に困っている人がいたら、大学を占拠してみるのがよい。教育は人間を守るためのものだから。キャンパスは広くて快適。なんてったって図書館付きってのが贅沢だね。
といったお気楽なことはあまり言ってなれないご時勢ですが、何かできることがあったら支援したいです。座り込み、お尻が痛くなりませんように!
大学等非常勤講師ユニオン沖縄★ より
以下、転送大歓迎!!
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座り込みと支援のお願い
現在、琉球大学では、非常勤講師の大幅な削減とそれに伴う外国語科目のコマ数削減がその根拠や必要性が十分な議論もされないまま、今年の四月から新入生を対象として強行されようとしています。これに対し私たち学生は強い危機感を持ち、二度にわたり琉球大学当局に対話を要求してきました。しかし大学当局は、一度目は文書による拒否、二度目は回答すらせず、学生との話し合いの場を設けないという愚行を重ねました。
そこで私たちは、正義、自由、権利、抵抗を学んできた学生として、大学当局の暴挙に黙することに抵抗するために占拠を実行しました。沖縄の歴史を振り返ると、座り込みという占拠の一つのかたちもまた、抵抗のアクションとして行われてきたことがわかります。座り込みは、戦後の沖縄にお いて民衆により担われたラディカルな「自己決定」の作法として現在まで脈々と受け継がれてきました。
座り込みは、圧倒的な軍事力に対し、人々がそれぞれのより良い未来のための話し合いの場を直接的に求めるための手段として、沖縄に脈々と根付いてきました。私たちは、沖縄における抵抗の歴史に学び、座り込みという抵抗のアクションによって新カリキュラム廃止を訴えます。
今回の占拠は、話し合いを絶えず拒む大学当局の姿勢を前にして、どうしても争点と向かい合わなければならない状況を作り出すためのものです。この喫緊の事態において今回の占拠は、もはや新カリキュラムに対する批判を大学当局が無視し続けることができないよう、争点を劇的に盛り上げようとするものです。あらゆることが学生のために行われるべきである大学において、大学が学生の言葉に全く耳を傾けない危機的事態を打破しなければなりません。
また、今回の事態は、琉球大学の学生と非常勤講師のみの問題に留まりません。この占拠は琉球大学のネオリベラル化とそれに伴う教育の貧困化といった、個別的な状況へのレスポンスとしてはじまりましたが、今回の問題は、大学自治の崩壊、大学の教育放棄、沖縄県の教育の危機、雇用問題と いったより広い射程を持つはずです。
この問題は主体が、学生や非常勤講師だけではないことを示しています。新カリキュラムが何の根拠もなく成り立っており、誰のためにもならないことはこれまでの経緯を見ても明らかです。しかし、あらゆるハラスメントが横行する琉球大学で、学生が新カリキュラム廃止の意志を表明することは少なからず恐怖を伴い、それが常態化している状況です。専任教員の大半は沈黙し、共なるものを作るにも難しいこの事態において皆様の支援を切に願うことでしか希望が持てない非常に切迫した状況なのです。
新カリキュラム廃止に向けてどうか、共闘して下さい。座り込みの参加、teach in、差し入れ、メディアでの発言、なんでも結構です。皆さまのご支援・ご参加を心よりお待ちしております。
2009年3月9日
琉球大学学生有志
The Statement of Occupation
The authorities at the University of the Ryukyus in Okinawa, Japan, have decided to lay off its adjunct language faculty members and massively reduce the number of foreign language courses without fully disclosing why such policies were necessary. Alarmed by the situation, we, the students, have demanded direct negotiations with the university officials twice in the past. But the university dismissed our first demand through writing, and decided to ignore our second request. The university officials thus deliberately failed to create a democratic forum where the students and they could openly discuss the issues and seek possible solutions.
We, the students of the university, will start occupying our campus. As the students who have studied justice, freedom, human rights, and resistance and have been trying to apply them to real life conditions, we question and resist the anti-democratic actions taken by the
university authorities.
The aim of this sit-in is to create a situation in which the university authorities must genuinely acknowledge the flawed and problematic nature of its so-called “new language curriculum.” If the university still exists for us, the students (as stipulated in its Mission Statement), then the current situation in which it refuses to consider our concerns not only needs to be rigorously critiqued but must be radically changed.
This situation is not the sole concern of the students and adjunct faculty members at the University of the Ryukyus. While the occupation of campus began as a critical response to the neoliberalization of our university and the attendant impoverishment of our educational program, it also aims to shed light upon other related issues such as the breakdown of our “autonomous” university system, crisis of educational system within the Okinawa Prefecture at large, and the issue of unemployment among the residents of Okinawa.
Based upon these conditions and reasons, we demand the officials at the University of the Ryukyus to:
1) Repeal the so-called “new language curriculum.”
2) Hold a public meeting about the “new curriculum” that is open to all members of the society.
3) Dismiss president TERUO IWAMASA, and vice presidents KEISUKE TAIRA and SATOHARU SHINZATO.
4) Allow the student representatives to participate, speak, and vote at the Board of Trustees’ meetings.
5) Establish the democratic election system to appoint president and all board members.
6) Ensure all the rights of the students involved in the occupation and not impose any punitive measure on them.
This occupation is a protest against the university authorities’ irresponsible decision to neoliberalize our university that has rather foolishly foregone its commitment to public education and caused the impoverishment of curriculum. This occupation is also a protest against the university officials who, with their authoritarian mindset, never even thought about offering adequate explanations to the students or inviting them into the decision-making process. We, the students, strongly condemn the university’s dismissal of the students’ voices and will work to reclaim the student autonomy on our own campus.
Finally, we declare our solidarity with all the others who have been actively working and sincerely hoping to abolish the new curriculum. We act with a hope that the University of the Ryukyus, along with all other universities, will reclaim its status as a “university” in the true sense of the word.
March 9th 2009
占拠声明
現在、琉球大学では、非常勤講師の大幅な削減とそれに伴う外国語科目のコマ数削減がその根拠や必要性が十分な議論もされないまま、今年の四月から新入生を対象として強行されようとしています。これに対し私たち学生は強い危機感を持ち、二度にわたり琉球大学当局に対話を要求してきました。しかし大学当局は、一度目は文書による拒否、二度目は回答すらせず、学生との話し合いの場を設けないという愚行を重ねました。
私たちは占拠を実行します。私たちは正義、自由、権利、抵抗を学んできた学生として、大学当局の暴挙に黙することに抵抗します。今回の占拠は、話し合いを絶えず拒む大学当局の姿勢を前にして、どうしても争点と向かい合わなければならない状況を作り出すためのものです。この喫緊の事態において今回の占拠は、もはや新カリキュラムに対する批判を大学当局が無視し続けることができないよう、争点を劇的に盛り上げようとするものです。あらゆることが学生のために行われるべきである大学において、大学が学生の言葉に全く耳を傾けない危機的事態を打破しなければなりません。
また、今回の事態は、琉球大学の学生と非常勤講師のみの問題に留まりません。この占拠は琉球大学のネオリベラル化とそれに伴う教育の貧困化といった、個別的な状況へのレスポンスとしてはじまりましたが、今回の問題は、大学自治の崩壊、大学の教育放棄、沖縄県の教育の危機、雇用問題といったより広い射程を持つはずです。
以上のような理由から、私たちは琉球大学当局に対して次のように要求します。
① 新カリキュラム撤回
② ①に関する公開説明会
③ 岩政輝男学長、平啓介副学長、新里里春副学長の解任
④ 学生代表の役員会への参加
⑤ 教員、職員、学生による学長及び理事の選挙制度の確立
⑥ 占拠に参加したすべての者の権利を保障し、いかなるペナルティをも科さないこと
この占拠は、知を創造し共有するべきはずの大学が、自ら教育の場を放棄し、教育を貧困化させ、大学のネオリベラル化に猛進する琉球大学当局の暴挙を阻止しようとする抵抗のアクションです。この占拠は、学生への一切の説明もなく、また学生を意思決定の過程に参加させることもなく、決定事項の一言で強行する大学当局に対話の場を開かせる抵抗のアクションです。
私たち学生は、琉球大学当局が断行しようとする学生の声の黙殺という暴力に抵抗し、大学の自治権を学生の手に取り戻します。
最後に私たちは、非常勤講師切り捨てと教育の放棄を恥ずかしげもなく謳い上げた新カリキュラムの白紙撤回を心から願い、行動するすべての人々と連帯する意志を表明したいと思います。
琉球大学、そして全ての大学が「大学」たらんことを願って。
2009年3月9日 琉球大学学生有志
- HarpoBucho
- By harpobucho / Mar 12, 2009 1:38 am