作法の問題



テアトル新宿で勝新太郎監督『顔役』を観に行きました。過去に一回半観ているので今回で二回半目。あの体験をもう一度。たぶんDVDにもならないし、滅多に観れるものじゃないので興味のある方はぜひ観ておきましょう。いろいろと破格です。 サイケでコケインな作法。

11月20日 16:30~
http://www.cinemabox.com/wakakatsu/sakuhin.html#19

こんなご時勢にこの本は挑発的。

『ドラッグの社会学 ― 向精神物質をめぐる作法と社会秩序』 (世界思想ゼミナール)

マリファナ・覚醒剤・LSD・ヘロインなど薬物をめぐる作法はどのようなものなのか? それは、どのように形づくられてきたのか? 使用者自身のリアルな語りからその作法を浮き彫りにし、自由化運動と統制政策から社会秩序について考える。

目次


■第I部 ドラッグについてかんがえる
第1章 ドラッグをもってパーティに出かける
  ― 一九九七年八月、はじまり
第2章 これまでのドラッグの社会学
  ― ドラッグについてかんがえる方法
第3章 こんにちのドラッグ使用
  ― 使いつづけること、そしてその後

■第II部 ドラッグをとおしてかんがえる
第4章 ドラッグをめぐる運動
  ― ドラッグについて語る作法の同一性 
第5章 ドラッグをめぐる政治
  ― ナショナリズム、あるいは「彼ら」と「われわれ」
第6章 ドラッグ問題と秩序構想
  ― 非犯罪化・経済化・リスク管理

終章 ドラッグをめぐる作法と社会的思考
  ― 反復される語りと「社会的」領域

注・あとがき・初出一覧・参考文献・
ドラッグ名索引・事項索引・人名索引


「社会状態とは催眠状態と同じく、夢の一形態にすぎない~」とガブリエル・タルドの『模倣の法則』からのエピグラフで始まり、ウィリアム・バロウズの「麻薬とは刺激ではない。それは生き方だ」「麻薬をやめるとは、ある生き方をあきらめることだ」(実際にヘロインをやめた途端に死んだと記憶している)という台詞を枕にして、「それが悪いものであるからといって、それについてかんがえなくていいというわけではないだろう」と考え始める。マスメディアも少しは見習って欲しい作法ですね。

世界思想社の本、地味だけど好きなんだよなあ。
http://www.sekaishisosha.co.jp/


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  • By harpobucho / Nov 20, 2008 1:20 am

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