帰る家が二つあるということは
まるで愛人を持った気分だ。今夜はどっちの家に帰ろうかな、そんなことを考えていると、なんだかリッチな気分になり、自転車を漕ぐ足も軽やかで、交番の前でもウキウキを隠せないくらいだ。毎日、ハシゴしよう。
まずは愛人宅。昨日まで住んでた東高円寺の家に立ち寄る。映像装置と各種映像ソフト以外のすべての物を移転させたので、なんとも贅沢な空間使い。映像ジャンキーの隠れ家。生活しているときは本棚やソファーなどに隠されていた空間が急に露わになるもんだから、自分の部屋なのにドキドキしたりする。
それに比べて、本妻であるはずの新高円寺の家に帰るのは少々気が重い。高く積もれたダンボールの山を片付けなきゃいけない。労働から帰って、また再び労働はしたくないものである。あと、大家さんや隣の部屋の人に最高に気の利いた物を持っていって「つまらないものですが」といわなきゃいけないのも億劫だ。義務や儀礼の世界が本妻ワールドなのだろう。
広告:愛人貸します。
東高円寺の部屋を運動部の部室として6月18日まで部員に解放します。運動部員とはとダンス(もちろんセックスの隠喩でもある)とアクティヴィズムの愛好家のことです。グラスルーツには歩いて80歩ほどで行ける大変便利なスポットです。ダンスのチルアル・トスペース(もちろんラブ・ホテルの隠喩でもある)にご活用ください。洞爺湖のG8サミットに早ノリし過ぎて何も考えずに日本に来てしまったマヌケな外国人の方たちには宿として提供します。面白映像見放題。ビデオお持ち帰り自由(DVDは持ってかないで)。RLLのTシャツ購入可能。
ドネーション入れがあるので、お金を少し落としていってください。お金がなくて本当に困っている人は、そこからお金を持っていってもいいです。だだし、ラブホ利用した人は、札を入れていくように!
部室を利用したい人はケータイ(オンリー)に連絡ください。鍵のありかをこっそり教えます。
- HarpoBucho
- By harpobucho / Jun 06, 2008 2:22 am