祭りと叛乱
って本を読んでます。気流舎でゲットしました。
アナール派歴史学者Y-M・ベルセの名著ですね。祭りや民衆文化にすぐ「叛乱」や「抵抗」や「革命」を見出して喜ぶというのはカルスタ派(平岡派?)の悪い癖ですが、レイヴァーが今夜のパーティを特別なものにするためにセットとセッティングを重視するような態度でボクはこの紙を服用しているわけです。今日と明日は高円寺の阿波踊りなんです。
アナール学派とは、ウィキペディアで調べればすぐにわかることなので詳しくは解説しませんが、これまでの頭でっかちな実証主義的な史料解釈中心の歴史学に対し、ケツの穴(アナール)から考えることを実践した学問です。民俗学、社会人類学、社会心理学、気象学……いっさいの学問をもりもり食べて一気に肛門から排泄する。その瞬間の心性や感性を描くことがアナール派歴史学の特徴です。
高円寺では阿波踊り、浅草ではサンバカーニバル、伊豆修善寺ではメタモルフォーゼ、ロンドンではノッティング・ヒル・カーニバルとこの週末は世界同時多発祭りが開催されており、民衆の生命エネルギーの世界的蕩尽がなされます。それを原子力発電に変わるオルタナティヴなエネルギーとして活用できないか、とそんな妄想に浸るのがスーダラスタ派の悪い癖ですが、とりあえずは、よっし~祭りことCOSMOで、笑いと喜びと連帯が生み出す代替エネルギー発電で気の狂ったブロックパーティを開催して欲しいと切に願っています。
- HarpoBucho
- By harpobucho / Aug 25, 2007 3:19 am