歌舞伎町の呪われた部分
最近毎月1回は、ホストクラブの番組観てる気がする。今日なんて、ひどい。TBSとフジテレビで同時にホストの番組やってるよ。テレビ局にとってホストのドキュメンタリー番組は視聴率の取れる超キラーコンテンツだ。
ホストという人種、そして奴らに貢ぐ女ども。その様子を放送して金儲けするテレビ局。みんな最悪だと思ってた。みんな死ねばいいと思ってた。
いや、でも、けっこうこの人たち、スゴイかも?実は物凄くラディカルなアーチスト、もしくはオルタナティヴなアクティヴィストなんじゃないかしら、ふと今日はそんな気がしてきた。ホストとホストを取り巻く環境をリスペクトしてみようと思った。
バカ高いシャンパンを何本も空け、100万円の束が飛び交い、知能のかけらも感じられないヤンキー体育会系ノリのアホパフォーマンスを毎夜繰り広げる彼らの行為は、どんな反資本主義者よりも資本主義をバカにしてる。あれほど無駄な金の使い方は、お金に対する冒涜であり、ときには呪詛に近い。お金を使ったパフォーマンスアートという意味で彼らは皆、赤瀬川源平の弟子である。
バタイユがいう蕩尽とはまさにこのことだ。毎晩、彼らは女性が貯めこんだ過剰な財を贈与や破壊によって一気に使い果たしているのである。このような非生産的労働は、実は物凄く快感に直結してる(貴族たちのバーニングマンのような、アホのようにお金と時間をかけて行われる最高にバカらしいお祭りを想像しよう!)。気持ちいいは正しい、これがボクの持論である。
そんなわけでホストは正しい。女性客も正しい。それを放送して金儲けするテレビ局も正しい。資本主義をバカにすることは絶対的に正しい!
- HarpoBucho
- By harpobucho / Feb 03, 2006 2:04 pm