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ニーチェ
――ニーチェを笑わずに読む者、それも大いに笑い、ひんぱんに笑い、ときには狂い笑いすることなしに読む者は、言ってみれば、ニーチェを読んでいないようなものです
ジル・ドゥルーズ『ニーチェは、今日?』収録「ノマドの志向」
1882年ニーチェはドイツ人写真家ヴィルヘルム・フォン・グレーデンが撮った美しい青年たちの裸体に導かれ、シチリア島にやってきた。ギリシア人植民者がつくったメッシーナという楽園に筋金入りのギリシアフェチのニーチェは大興奮。テンションあがりまくって古代ギリシアのヴィジョンを再現するためのコスプレ撮影を敢行した。カメラマンはもちろんグレーデンだ。
神々が舞踏して、一片の衣も身に纏うことを恥じる彼方
『ツァラトゥストラはこう語った』第三部
メッシーナでのニーチェは彼の人生のなかで最も幸福な時間を過ごしたといわれている。健康も心身ともにすこぶる調子良かったらしい。あの有名な「超人」というコンセプトもこのとき生まれたのだという。欲望の無制限な解放によるニーチェの自己実現。
さあ、裸体を着て街を歩こう。深夜の公園で叫ぼう。
ボーイズ・ビー・ディオニュソス!
裸で何が悪い!
古代ギリシアをイメージしたナチュラルカラーボディに、ニーチェの裸体をシルバーのドッドでプリント、スキャンダラスにディオニュソスを気取れ!
- Respect
- By intellipunk / Apr 15, 2010 5:40 pm