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Spinoza
スピノザの肖像は1970年代に流通していたオランダの最高額面1000ギルダー紙幣に描かれていたが、実は「コナトゥス」という銘柄のアシッドペーパーにもなっていた!?
ドゥルーズも絶賛した、アントニオ・ネグリが監獄内で執筆したスピノザ論『野性のアノマリー』”The Savage Anomaly ” 。そこに書かれているスピノザの哲学が、ネグリが逆境を生き延び、その後の奇跡的復活を成し遂げた秘密だった!?
獄中で凹んでいるネグリを大きな〈喜び〉で満たし活動力を増大させ、後にまるでティモシー・リアリーのような痛快なトリップ流謫を演じさせた背景には、スピノザが幾何学的秩序によって論証した「カミ」の効用があったのではないだろうか、ってな軽挙妄動を押さえきれない。詳しくは英語版『野性のアノマリー』マイケル・ハート序文を参照のこと!
非人格的なカミ概念などの難解な汎神論『エチカ』の内容も、このカミを口に放り込めばなんだか体感的にわかった気がしてくるから不思議である。スピノザが磨いたレンズとホフマン博士が覗いた顕微鏡が時空を超えて繋がっていたとしたらなんともいい話ではないか。
ボディはホワイト。 たっぷり思想を染みこませて。