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Paul Lafargue

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LINER NOTES

「一日三時間しか働かず、残りの昼夜は美味いものを食べ、怠けて暮らすように努めねばならない」と『怠ける権利(Le droit a la paresse)』を高らかに宣言したポール・ラファルグ。混血黒人としてキューバに生まれたラファルグはフランスに渡り社会主義運動に参加、ロンドンで出会ったマルクスの次女ラウラと反対を押し切って結婚した異色のマルキスト(義父主義者!?)。

労働を徹底的に呪詛し、怠惰を礼讃する『怠ける権利』の主張は、ヨーロッパの先進的な大衆に爆発的に受け止められ、たちまち全ヨーロッパ語に翻訳された。しかし、「労働の権利」を神聖視している資本主義社会においてはあまりにふざけ過ぎた内容のため扇動の罪で懲役1年の刑を受けた。

諧謔の精神に充ちたラファルグの毒舌は、賃金の奴隷たる現代人にとって常に喚起される必要がある。勤勉な日本人はもっと怠けることにも努力しなければならない。

ボディはライトベージュ。イラストはKENTA UEOKA
ラファルグの主張のように優雅にだらだら生きよう。



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