ドキュメンタリー・ドリームショー 山形in東京2012

NDS東京上映会!

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NDS東京上映会2012
このたび縁あってRLLが映画の上映会を開催します!
あんまり都内では観られないので、是非この機会にご鑑賞ください!!


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ドキュメンタリー・ドリームショー 山形in東京2012「《釜の住民票を返せ》&NDUと布川徹郎の熱い眼差し」公開記念!
NDS東京上映会2012
ドキュメンタリー・ドリームショー山形in東京2012にて、「NDUと布川徹郎の熱い眼差し」と題して、滅多に観られない布川徹郎とNDU(日本ドキュメンタリスト・ユニオン)の作品が連続上映、そして晩年の布川徹郎と共にドキュメンタリーを制作してきた、NDS(中崎町ドキュメンタリー・スペース)の金稔万《釜の住民票を返せ!2011》も上映される。これは快挙だ!!!
それならば一緒に東京公開記念で残りのNDSメンバー達のドキュメンタリーも観てしまえ! おまけに上京した金稔万に解説までさせてしまえ! ポレポレ東中野でNDU作品上映(21時から)の前の時間に、ふたつ駅隣の高円寺素人の乱12号店でNDU作品を上映(19時から)してしまえ! さあ今を映すNDSを観てから伝説のNDUを観よう!

【会場】素人の乱12号店
〒166-0002東京都杉並区高円寺北3-8-12フデノビル2F奥の部屋(北中通り沿い斉藤電気店向かい)
JR中央線高円寺駅下車徒歩7分 http://12gouten.shirouto.org
【代金】3本セット1000円/1本500円
【主催】RLL(www.rll.jp/info@rll.jp)
【協力】NDS、馬橋映画祭、高円寺活動寫眞研究會


9/14(FRI)19:30-19:50(ポレポレ東中野で、前の時間17:00-18:22《長居テント村に大輪の舞台が立った!》 その後21:30-22:40《ニッポン劇場 海を方法とした映像を!》をご鑑賞推奨)
佐藤零郎・中村葉子・布川徹郎《緊急報告釜暴動》
2008/カラー/DV/17m
撮影・編集・監督:佐藤零郎・中村葉子・布川徹郎
2008年6月の釜暴動の緊急報告映像をまとめた未公開ショートフィルムを独占公開。金稔万監督の解説もあります。


9/15(SAT)19:00-20:00 (その後ポレポレ東中野で、21:00- 《タックルセー 国体解体のためのプロローグ》+《倭奴(イエノム)へ 在韓被爆者 無告の二十六年》をご鑑賞推奨)
梶井洋志《遺言なき自死からのメッセージ》
2010/カラー/DV/50m
監督:梶井洋志
撮影:北里伊都子、原口宅史、佐藤零郎
録音:小川英子、高部なおこ
—編集過程より— 今から約8年前の冬のある朝、僕は父が長く仕事を休んでたことなどで口論になり、そのまま家を出た。その時はその口論が最後の会話になろうとは思いもよらなかった。それから間もなく父は自ら命を断った。自責の念、父への恨み、いつか自分も自ら命を絶ってしまうのではないかという恐怖…最後に残った何故? という思い。年間3万人以上の人が自殺する状況のなか、このほとんど絶望的な問いの、答えと呼びうるほんのひと欠片でもよいから掴みたいと思った。一人の女性の自死をその遺族を通して描こうと、僕はカメラを回し自分の思いを彼らに投影しようとする。しかし、自ら命を断ったひとへの思いの違いに加えて、その女性がどのような状況の中を生きてきたのかすら誰にも分からないのだということに気付かされる。掴もうとすればする程不確かになっていく、自殺の理由…自分の父に限ってはその全体像を把握していたような錯覚…振り返ると僕はほとんど父のことを思い出せない。そもそも彼はどんな声で喋り、どんな風に笑うのか。一人の人間が生きた軌跡をたどろうとする時、他者である僕のなんと無力なことだろう。そして僕は押し入れの中から父が撮った一つのビデオテープを見つけた。その中では20年前の僕が、カメラに向かって笑っている…(2010/3/14)


9/16(SUN)19:00-20:15 (その後ポレポレ東中野で、21:00- 《アジアはひとつ》をご鑑賞推奨)
張領太 《中村のイヤギ》 2009年度ヒロシマ平和映画祭招待作品
2008/カラー/DV/72m
製作総指揮:原一男
撮影協力:佐藤零郎、金稔万
撮影・編集・監督:張領太
そこは日本の朝鮮植民地支配下で空港の建設・拡張工事に従事した朝鮮人達の飯場跡を起源としていた。2005年末、地区の移転を知った〈同じ在日朝鮮人である〉私は、移転間際の中村で住民の思いをカメラでおさめていこうと試みた。本作は原一男監督が講師を務めた「ドキュメンタリーする快楽」(大阪朝日カルチャーセンター)の講座作品。中村が移転することを知った時、初めは住民の昔話・思い出話などを、後世に面白可笑しく残せれば良いなという位に考えていた。しかし途中で、中村の状況は、ただ「朝鮮部落」が無くなるというだけでなく、現在の在日朝鮮人が置かれている状況の縮図を表しているのではないかと思った。当然のことながら在日朝鮮人なるもの達も、同一の考え方や生きかたをしているはずも無く、一人一人が様々な思いや葛藤の鹿田で人生を生きている。私は、中村地区の移転という出来事を通して、在日朝鮮人「内部」の状況、そして日本社会との関係など、在日朝鮮人の現在を描きたいと思った。そこにおいては私自身も「3世」として映り込んでいると思う。撮影中も一人また一人と住民が亡くなっていった。急がなければ歴史が亡くなってしまう。そんな思いの中。突然目の前で唄われた歴史の詩を、私は聴き取ることが出来なかったのだ。「歴史と繋がれていない」そのことは、現在の在日朝鮮人が置かれている状況であると供に、実は日本人が置かれている状況でもあるのではないかと思います。
ただ今張領太監督は、ハナフィルム名義で健一自然農園を撮影した新作を2013年公開を目指して編集中です。



NDS(中崎町ドキュメンタリー・スペース)
映画監督 原一男による講座「ドキュメンタリーする快楽(大阪朝日カルチャーセンター)」(2006年春~2007春)の受講生らが、大阪市北区中崎町のビルの一室に集い、それぞれの作品の完成を目指して互いに批評・研鑽する場が生まれ、次第にNDSと呼ぶようになる。長居公園の強制執行や千里ニュータウン建替え問題にともなう強制執行といった、生存の場所を奪われる瞬間を記録し続け、また可視化されることのなかった人々の姿にカメラを回す。また現場でNDUの中心であった布川徹郎と出会いその薫陶を受ける。(NDUもまた、1970年代学生運動の現場から現れ、沖縄からアジアへと渡り流浪する人々など、生存の場を奪われようとする者、奪われた事実すらなかったことにしようとされる者たちの姿を撮り続けていた。)そこから生まれた作品は、張領太《中村のイヤギ》が 2009年広島映画祭、佐藤零郎《長居青春酔夢歌》が2009年山形国際ドキュメンタリー映画祭アジア千波万波部門、金稔万《釜の住民票を返せ》が2011年山形国際ドキュメンタリー映画祭ニュードックスジャパン部門などで上映され好評を博す。中崎町のスペースを西成区釜ヶ崎に移し劇映画を企画している、現在では珍しい若手ドキュメンタリー制作集団。(zine『砂漠』vol.3にNDSメンバー達のロングインタビュー掲載予定。乞うご期待!)今回は他のNDS作品は、傑作なのですが残念ながら上映致しません。(佐藤零郎《長居青春酔夢歌》63m/中村葉子《空っ風~千里開発・RCの陰謀~》90m)ちなみに主催RLLは、布川徹郎と盟友であり幾つかの映画で制作も果たしている平岡正明から、晩年に教えを受けたというNDSと相似形の体験をしている。



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