Wearable Ideas RLL

RLL34

赤P-remix


アナーキリズム

高円寺に越して一か月、そんで昨日までADSLが1ヶ月不通で不便でした。はぁ。

そうそう浅羽通明『アナーキズム』を通勤で読み終えました。

浅羽通明は、多くのアナキズムを快楽物質的お花畑千年王国主義と断じますが、そりゃあまりに大雑把。RLLも震災ユートピアとB感覚(生政治high)の近似性は自覚していますが、それは直接に弥勒黙示録千年王国主義と関係しない。震災ユートピアは、共同体コミュニケーションの問題であってリ-トラウマの快楽や天災世直しでもないし。黙示録って人間のどこにでもある願望で、バタイユ『呪われた部分』ってことっしょ。

僕らのアナキズム理解は、多くはジャン=リュック・ナンシー『無為の共同体』ブランショ『明かしえぬ共同体』とリンギス『何も共有しない共同体』と黒人音楽(!これが一番重要)から演繹した感覚的なものですが、それがポスコロ的黒人的アナキズム人類学的な感性なんですよ。最終章で出た網野善彦『無縁・公界・楽』が確かに直接には近いかな。そして間違っても昭和ファッショの高揚(真っ白な快楽)とは全く結びつかない、友愛的な悦楽。〈快〉 ecstasyと〈悦〉joyはある意味真逆の情動のテイストなわけ。ここでフランツ・ファノン「リズムが世界秩序を変える」で平岡正明のリズムの革命論だ。〈快〉のジャストのリズムから〈悦〉の共同体を繋ぐ友愛のオフビートのグルーヴだ、Punky Reggae Partyだ!ってわかるかな。

浅羽通明は音楽を聴かないので、やはり感覚として情動である快楽/悦楽の差異がわかっていないわけですね、それじゃ政(まつりごと)が祭事だってのも無理解です。前のメモ書き日記のダンスフロアの祝祭的直接民主主義が神髄なんす。

あと近代の社会契約論を通過しない国家ではない共同体問題であれば、スピノザ。『談』の特集が「情動回路」http://www.dan21.com/index.htmlで、そのことが詳しくのってます。「コナトゥス、喜びの情動」ってのがアナキズムなんじゃない(あてずっぽ)。



中間思想はそんなに恐くはない。今の関心は、ネオリベだ感情労働だ、市場原理主義だ。公共選択論の裏の合理的選択理論、ゲーム理論と結びついたあの心理学のふりをした限界効用理論がきもいわけだ。チェスと人生を間違えるなよ、最後はオカルト原理主義だぜ。
ピエール・クロソウスキー『生きた貨幣』を御勉強しつつ聖社会学をネタ読みし、人間の呪われた部分を文化の中心に見据えてニーチェ-バタイユ- フーコーの系譜から『文化=政治』する僕らRLLとしては、やつらは完全に敵だ。多数決や合理的選択が正義だって?文化を見てみたら、売れているモノといいモノは違うだろ。


そう、断言するが全ては文化の価値の問題だ。もっとも小さな文化とは、二人の人(親子か恋人か)の間にあるこころの交換ポトラッチだ。それは近代合理主義からはみ出た人間の呪われた部分、文化こそ人を幸福にするのだ。


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  • By intellipunk / Feb 21, 2007 6:07 pm

気違い部落 in 宇宙 後編

人類学や民俗学に興味を持ったのだから、きだみのるのように愛車ドブネズミ号で全国を駆け、地方の農村をフィールドワークしなくてはと思ったわけだ。でも、ボクは車を運転しない主義(単なる車買えない階級って気もするが)なので、自転車のビアンキ号で行ける距離じゃないときついなあ、と思ってたわけだ。

そんなとき、マイミクの宇宙ヤングさんから、こんな話を聞いた。四谷にある宇宙村がヤバいYO!そんなわけで愛車ビアンキ号で行くことにした。ちょうど仕事の帰り道だった。

宇宙村
http://www.uchumura.co.jp/

UFOやオカルトで有名なたま出版と同じビルの1階に「気違い部落」を発見。店自体がひとつの宇宙を形成している。なんだかヤヴァイブスを感じる。うさんくさい隕石群、意味不明な巨大なオブジェや仏像っぽい何かたち、ピストルなど無数のガタクタおもちゃたち・・・・壁には村長である景山八郎さんがユリ・ゲラーと何かコラボしている写真や、隕石を発見したときの村長の脳波のグラフなどが張ってある。店の奥にはリー・ペリーのような風貌のおっさんが夕方のニュースを観ている。おっ!村長発見!さっそく話しかける。

ボク「凄い量ですねー、これ全部値段付いてるのですか?」

村長「値段は付けてない。値段を付けると泥棒に持っていかれる。欲しいものがあったら、言いなさい」

命令形だった。さすが村長である。あんな巨大で意味不明なオブジェや大仏、何百万って書いてあっても誰も持っていかないよ!っと心の中で突っ込みながらも、ある男のことを考えていた。みうらじゅんである。MJ、この仏像絶対好きだな、だってbirdにとてもよく似ているんだもん。

MJが今ピンチである。文化系男子&女子の間ではテッパンだった、MJにいま批判が集中している。

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=15460663&comm_id=1000&page=all

さすがのMJでも、実存のかかった性はネタにならないようだ。これからのMJの言動に注目してみよう。ネタで返すのかどうか。とりあえず「エロスとタナトスは誠実に」という標語を自分のために作ってみた。話を戻そう。

宇宙村の村長は確かに狂っている部類だろう。でも、そんなに悪い狂い方ではないと思う。正常な異常だと思う。というか、ありきたりな電波系の話である。一番たちが悪いのは、正常なふりをした異常だ。気を付けなければいけないのは、お茶の間で気味の悪い笑顔を振り撒くスピリチュアル・カウンセラーや、ボクらの街を住みにくくしている、これまた露骨に笑顔が不気味な障子チンコや、あなたの会社で重いノルマをサディスティックにかせるあの上司たちだ。彼らは、わざわざフィールドワークに行かなくても出会ってしまうテレビや会社の中にいる身近な人たちだ。だから危険。

ある人はこう言った。

「人間はだれでも気違いだが、人の運命というのは、この気違いと宇宙とを結びつけようとする努力の生活でなかったら、なんの価値があるだろう。」

誰の言葉だっただろう。寺山修司が何かの本で引用していたのは覚えているが、その本のタイトルも発言者も忘れた。宇宙に向かって無限定に狂えば、それは芸術になるかもしれない(実際なるのは少ないが)。

ボクの好きな宇宙のイメージは、稲垣足穂の耽美的なアヌスから出発し、蟻の戸渡りで平岡正明の下品なキンタマを経由して、勃起したジョージ・クリントンのP-FUNK(Pって確かペニスのPでしょ?)から射精された数億ものファンクの精神がデトロイトの地下で星座群を形成する・・・みたいなそんな宇宙が好き。ナチュラル・レゲエ@グラスルーツの宇宙宏氏の低テンションなトースティングも好き。。

で、窪塚くんだけど、彼はいったいどんな宇宙に向かっているのだろう?最近のブリトニー・スピアーズもそうだ。ノーパンで人前に現れたり、衝動的に自らバリカンで頭を剃ってしまったり・・・

現代の気違い部落は、それぞれの宇宙の中にある。


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  • By harpobucho / Feb 19, 2007 4:13 am

気違い部落 in 宇宙 前編

キチガイ!

ブラク!

「声に出して読みたい日本語」ってのは確かに存在する。発話してはいけないからこそ、大声で何回も叫びたい衝動に駆られることがある。「王様の耳はロバの耳」の床屋のように。

そんなときは、まずゴダールだ。『気狂いピエロ』を「きぐるいピエロ」と発話する人間をボクは差別する。ここは思い切って「きちがい」と発話すべきだ。これはチャンスなのである。それでも物足りなかったら、きだみのるだ。映画にもなっている『気違い部落』というタイトルを発話するときは本当にドキドキする。このネーミングに実は精神異常や被差別部落の意味はないのだが、口に出した途端、やはりタブーを冒した気分になり、高揚感と罪悪感がぐちゃぐちゃに混ざり合った複雑な気分を味あうことになる。そして、それは残念なことに非常に美味なのである。差別が絶対悪であるが故に。

最近出たきだみのるに関する本『自由になるためのメソッド』が気になっている。マイミクwolfさんの影響も大なわけだが、最近、「エピソード・ハンター」の肩書きを名乗り始めてから、ボクの関心事が人類学や民俗学に移行していることに拠る。あの世界は、ホントにいい逸話の宝庫なんだもの。

昨日は素人の乱で赤松啓介の『復刻 民俗学』を100円でゲット。日本民俗学の祖である柳田國男にはあまり興味がない。やはりそのアンチである赤松や宮本常一に惹かれてしまう。歴史学では網野善彦だ。彼らが描く非常民(マルチチュード?)やアジール(T.A.Z?)の世界観を「美しい国、日本」として安部総理や右翼の方々と積極的に共有していきたい。

人類学に関しても中心からズレる傾向があって、マルセル・モースよりも、彼の教え子たちに興味がある。そのなかの一人がきだみのるってわけだ。他には日本人だと岡本太郎がいる。彼を講義に誘ったのがジュルジュ・バタイユで、コントル・アタック仲間のミシェル・レリスも学友だ。ミシェル・レリスは黒人(アフリカ)好きだしね。レヴィ・ストロースも教え子の一人だが、人類学者として出世しすぎたのであまり興味がない。

まずい。知ったかぶりが楽しくて、本題になかなか入れない。このへんの話はイルコモンズさんの「文化人類学解放講座」「文化人類学者に”なりそこねた人たち”と”なりすました人たち”の肖像」が面白いので、ボクは本題に進む。

本題は今日行った「宇宙村」へのフィールドワークの話のはずだったんだけど、これから用事があるので帰ってきてから続きを書きます。

宇宙村


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  • By harpobucho / Feb 19, 2007 4:01 am

現代の海賊たち

スマステーションで中村玉緒が勝新太郎について語ってます。かなりレアな勝新写真や映像が流れていて得した気分です。勝新はいいエピソードに事欠かないから、エピソード・ハンターのボクにとっては人間国宝です。今、報道番組ではシチリア島でのサッカーセリエAの試合をめぐっての大規模な暴動映像が流れています。

はい、テレビばっか観ています。

サッカーにあまり興味なかったのですが、最近ドイツのあるチームが非常に気になってます。

森永博志が責任編集している『ドクロマガジン』に「現代の海賊たち」という特集で、ドイツ3部リーグに所属するFCザンクトパウリの記事があります。

「世界で最も罪深い1マイル」と言われている歓楽街(行ってみたい!)に本拠地を持ち、ついた愛称が「売春宿のサッカーチーム」。でもそこにあるのはサッカーだけじゃない。パンク、グラフィティ、スクワッティング、ドラァグクイーン、ラスタ・・・・とカウンターカルチャーの見本市みたいなサポーター文化。

チームの会長が同性愛者ってのも実は凄い。音楽業界じゃ珍しくないけど、圧倒的な男社会、一般的にナショナリズム、右的であるといわれるサッカーの世界でこれは驚くべきことなのです。しかも、もともとアーチストで活動家っつー略歴。ね、なんか凄いでしょ?このチーム。

もともとFCザンクトパウリは労働者たちによって支持された保守的なカラーのチームでしたが、80年代に誰かがドクロの旗を持ち込んでから、急にオルタナ系のファンが増え始めたとか。その頃にはクラブの規則には「性差別、人種差別禁止」などの基本理念が明記されていたとか。

試合観たことないけど、なんかサポーターになっちゃいそうです。ドクロTシャツ、ネットで買えるので着ちゃおうかな。ボクがドクロなんて意外でしょ?ギャップってのがモテる、って女性誌に書いてありました。

誰がいつドクロを応援に持ち込んだのか、とかいいエピソードが書いてあるので、エピソード・ハンターの方は立ち読みしてください。写真もいいです。

ドクロを持ち込んだ男が「パンクって何?」と訊かれて、こう応えています。

「俺が知りたいよ。パンク・・・・何かに対抗すること。助け合うこと。良い音楽を聴くこと。行いに信条があること・・・・かな。」

イエス!


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  • By harpobucho / Feb 04, 2007 4:15 am

特集:盗む

昨日の「シュガーヒル・ストリート」のライムスターのパフォーマンスはなかなか良かったです。来週はマイティ・クラウンがパフォーマンスするよ。はい、テレビばっか観ています。

でもテレビ観ながら読書もしています。今読んでる昔の雑誌『遊』の1981年11月号の特集が面白いです。「盗む」

「みんなで盗めばこわくない」ってキャッチコピーで多くの著名人が盗み体験を告白。このへんはけっこうアクチュアルで面白いんでまた改めて書きます。

今日は人の日記を盗みます。Chai-Royさん、ゴメンナサイ。
ギャングがモリッシーを聴いてるってオモロエピソード。こーゆー情報をたくさん収集したいです。巷の噂レベルでいいんで。あと以前の日記でボクが絶賛した劇団ひとりの映像。検索で探してもなかなか出てこなかったのは、盗んだ側の知恵です。テレビ局は盗みに関しては厳しいですからねー。自分たちは盗みや騙しばっかやってるくせに。

◆チカーノ・ギャングとザ・スミス

結構古いインタビュー(2005年11月)からですが・・・。

トーマス・キャンベル(TC)「ひとつの重要な新しい動きは、チカーノ・コミュニティがモリッシーを大好きになったということ。それは本当に巨大なシーンになってるんだ。カリフォルニアで最近起きた一番クールな動きだよ」

トミー・ゲレロ(TG)「しかも、チカーノのギャングの連中がモリッシーを聴いてるんだよね」

TC「そうそう。ボクの家の前のギャングの連中が、モリッシーを聴いてたしね。セントラル・バレーの方でそういう連中が多いんだ。フレズノにメキシコ移民の農民が多いんだけど、モリッシーがでかい会場でライヴをやって、チカーノ・コミュニティの連中がみんな見に来るよ」

TC「チョロ(チカーノ・ギャングスター)の連中がモリッシーを聞いてるっていうのは、すごくハードコアなヒップホッパーが、ボーイ・ジョージを聞いてるのと同じようなものなんだ。スヌープがボーイ・ジョージとツルんでたらヘンだよね」

TG「ザ・スミスを聞いて、連中は癒されるんだよ。ボクの持論は、ハードコアなギャングの連中は、仲間が撃たれたりすると、ザ・スミスを聞いて心を慰める」


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  • By harpobucho / Feb 02, 2007 4:18 am

[平和主義] コミュ「戦争は人類の本能?んな阿呆な」を受けて

戦争と国家と共同体論とアナーキズムについて考察する

自分のマイミクココペリさんの日記「なぜヒトは戦争するようになったか。」でのwolfせんせいとの対話をそのまま流用しつつ(必読!)。

正月にぼんやり考えてた「楽しいのは左、安心すんのは右」([欺瞞的な固定したアイデンティティで安心したがる(不安を避ける)のが右翼/自己を時間と空間の中の揺らぐ運動体として存在する態度が左翼]というテーゼですけど。)を前提に、最後にアンチ・ファシズム共同体論にデヴィッド・グレーバーからアルフォンソ・リンギスに持っていくのはかなり自己中な解釈だなー。

でも全部RLLにとっては自明であった!
今日の日記でハーポ部長が政治快楽からファッショをネタにしている。まったく自分が裏から言葉でこじ開けようとしているのを軽々と…つまり彼は素でマルチチュードなんですね。

でね、このアンチ・ファシズム/無為の/明かしえぬ/何も共有していない者たちの共同体って中身は、去年読んだ平岡正明の「マリリンモンローはプロパガンダである」収録のエイゼンシュタイン論の中のレーニン/ソヴィエト部分が全くそのままなのだ。グレバーもびっくりなソヴィエト民衆解釈(肝っ玉母さん!)アナーキズムなんだよね。


さて、このあたりも参考に。

86であげた文化人類学者ピエール・クラストル
http://www.amazon.co.jp/dp/477380307X
http://www.amazon.co.jp/dp/4891762063

99での考古学佐原真・松木武彦
http://www.amazon.co.jp/dp/4062582139
http://www.amazon.co.jp/dp/4000271148

今回の現代思想/哲学の今村仁司
抗争する人間〈ホモ・ポレミクス〉
http://www.amazon.co.jp/dp/4062583240


大雑把にいえば全部同じことに帰結している。
人類の歴史上、人間の群れに命令者と服従者の分化が起こり、それにより〈暴力機械〉が立ち現れることで戦争が出現した。それこそがのちの王権/国家であり、人間の本能ではない。



そこで、これ萱野稔人の二冊
国家とはなにか
カネと暴力の系譜学
「国家は、基本的には暴力に関わる一つの運動態である」「現在あるようなかたちでの国家は、暴力が集団的に行使されるあり方が近代において変化したことによって成立した。つまり、暴力の実践のほうが国家の存在に先立つ。国家の存在は、暴力が行使される特殊なあり方の上に立脚している。」
暴力が他の暴力を駆逐し、それが国家として立ち現れる原理を明快にしている。暴力が国家を作り戦争を生む。根本には、他人を自分のままにすることが〈暴力機械〉を生み出す。


そこで今話題の『アナーキスト人類学のための断章』デヴィッド・グレーバー
http://www.amazon.co.jp/dp/4753102513
ヒエラルキーのない全く新しい昨今のNGO組織の意思決定と国家以前の未開共同体との類似性をみながら、〈暴力機械〉を迂回してゆく可能性を論じる。

VOLのシンポジウムでは萱野さんとグレーバーの国家に対する強度差があって面白かった。


同一性原理を回避する、多元主義的な多様性を持った共同体にしか戦争をしない選択はない。
そこからは「何も共有しない共同体」論が先端。参考↓同じくVOL編集委員の田崎さんの解説
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/omth2/biblio/democrat.htm


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  • By intellipunk / Jan 11, 2007 5:17 am

2006′S 10 item & session & Books

今年2006年は itemとsessionとBooksリスト!
全部順不同ですけど、インパクト順かもしれません!

今年2006年は itemとsessionとBooksリスト!
全部順不同ですけど、インパクト順かもしれません!

●2006′S 10 item
1.MSC『新宿 STREET LIFE(DVD付)』
2.赤い疑惑『東京フリーターブリーダー』←∞セレクトなんで2005年が混じってました…
3.DJ NOBU MixTape
4.SEEDA and DJ ISSO編集『CONCRETE GREEN.3』
5.素人の乱9号店セピア
6.Youtube
7.リントン・クウェシ・ジョンソン『ドレッド・ビート・アンド・ブラッド』
8.チャベス←ベネズエラの猪木大統領
9.Banksy&Danger Mouse パリス・ヒルトンの万置きゲリラCD
10.抵抗食の会(仮)

●2006′S 10 session

1.5/26 ★ ギャザリング『スバラシキナカマ─ Come Together! Common Rockers! ─』@東京藝術大学
RLL主催イベント!!!! 野田努×RLL×毛利嘉孝+東方力丸+素人の乱

2.09/16日 ★ サウンドデモ『家賃をタダにしろ!中野・高円寺一揆』@中野→高円寺
主催:高円寺ニート組合、協賛:素人の乱・RLL・COSMO、デモ責・DJ:∞、動画:ハーポ部長、フライヤー:インテリパンク

3.7/1日 ★ シンポジウム『カルチュラル・タイフーン2006』@下北沢
上野俊哉セレクションのパネリスト、気流舎トークセッションとして参加!!!

4.11/26 ★ パーティ『コロガルカイ』@幡ヶ谷HEAVYSICK
主催:NOINONE、RLL出店、L?K?OやDeepThroat Xと競演!!!

5.8/13 ★ シンポジウム『オルタナティブ・スペースの思想と実践 〜00年代のムーブメント〜』@富山県利賀芸術村利賀スタジオ
主催:舞台芸術財団演劇人会議、パネリスト:∞・インテリパンク

6.8/29 ★ 高円寺阿波踊りのアフターアワーズのCOSMOと素人の乱セピアのお祭り騒ぎ!!!!

7. 4/9〜 ★ 『ネットラジオ素人の乱 日曜日 レヴォリューション・ポップ・ラジオ(RLL+二木信)』
パーソナリティーとして毎週日曜22時から放送開始!!

8. 春頃 ★ フランスのCPEデモ!

9.5/7 ★ イベント『マリファナ・マーチ2006in東京』@上野公園公園水上音楽堂
RLL出店、ランキン・タクシーに贈与!

10.7/29日 ★ 演芸『下流芸術の華ーー平岡正明・酒井隆史・平井玄による冗談思想3人会』@planB
主催:「3人会」実行委員(五所純子・ハーポ部長・二木信 and more)RLL出店



●2006′S 10 BOOKS

1.『ブラック・アトランティック—近代性と二重意識』ポール・ギルロイ
訳者の上野俊哉、毛利嘉孝、鈴木慎一郎の三氏はRLLにはスペシャルな存在! 出版した『月曜社』さん公認!!! 黒い思想をDigしろ!

2.『神の裁きと訣別するため(文庫)』アントナン・アルトー
「身体は身体だ。それはただそれ自身であり、器官はいらない。身体は決して器官ではない。器官は身体の敵だ」 文庫復刊記念でブートTシャツを製作!

3.『フーコー・コレクション〈6〉生政治・統治(文庫)』ミシェル・フーコー
ハーコーなスキンのフーコーのコレクション登場! B-boyはBiopolitics-boyだ! またもTシャツを製作でアゲアゲ!!! 今が旬!!!!!

4.『アンチ・オイディプス(上)資本主義と分裂症(文庫)』ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリ
『アンチ・オイディプス』新訳が出たので、僕らRLLがまたTシャツを作った! ∞のバイブル!

5.『平岡正明のDJ寄席』平岡正明
思想界のリー・ペリーこと平岡正明をDJに迎えた伝説のイベントをコンパイル!(ハーポ部長仕事!!!)

6.『愛と暴力の現代思想』矢部 史郎、山の手緑 著
中央線マルチチュードの先輩、高円寺ネグリ派の新刊! 鋭い抵抗線を新たに爪弾くグルーヴ!!!

7.『エレクトロ・ショック』ロラン・ガルニエ
RLLは「スバラシキナカマ」で野田努の語りからセカンドサマーオブラブを日本で政治=文化的に読みかえた。この本はその枕として読める名著。

8.『カネと暴力の系譜学』萱野稔人
すごく読みやすい。カネと暴力の話、略してカネボウ。歌舞伎町のキャバクラあたりでこの思想家のD&GとブランドのD&Gの接点をネタにトークしてもモテそう。

9.『ニューヨーク烈伝—闘う世界民衆の都市空間』高祖岩三郎
雑多なゲイやレスビアン、アフリカ系やプエルトリコ系などのマイナー人種、娼婦やホームレス、スクワッターのアクティヴィズムの多彩極まりない戦術には心底ワクワクする。しばらくは高円寺をニューヨークだと思って過ごそう。

10.『VOL 01
VOL二軍の二木信の原稿の中にRLLと素人の乱がほんの少し登場!!

次点『さよなら、消費社会—カルチャー・ジャマーの挑戦』カレ・ラースン
訳がカッコ悪いのでいまいちだけど、一応RLLが日本のカルチャー・ジャマー第一人者として。





2007年RLLも動きますどうぞよろしく!!!!


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  • By intellipunk / Dec 31, 2006 9:35 pm

素人の乱ラジオ大晦日特別プログラム

12/31(sun)
★素人の乱ラジオ大晦日特別プログラム
RLLのインテリパンク、∞+∞=∞企画で、今年のカルチャーシーンと素人の乱の怒涛の一年を振り返りつつ、忘年会と新年会を兼ねて、どんちゃん騒ぎをするといった感じ!



大晦日はこれを聞くしかない!! 『06→07カウントダウン特別番組』

ネットラジオ「素人の乱」パーソナリティー全員集合!? 行く年来る年増刊号!! おまけに朝まで生ラジオ!?


 06年、「素人の乱」はニートやフリーター、インディーズにろくでなし、正体不明の外人やひとくせもふたくせもある輩、その他もろもろの梁山泊として大活躍。有象無象の底力を結集、YouTubeでも40000PVのお笑い法令遵守「三人デモ」、国会議員までも引っ張り出した伝説的「PSE法反対サウンドデモ」、金持ちどもを心底から震撼させた「家賃廃止サウンドデモ」等々の大勝利を引っさげて、朝日新聞からオーマイニュース、NHKから赤旗まであらゆるメディアに露出した。高円寺北中通りの加盟店10号店までの出店によって高円寺の「素人の乱」化を着々と進め、そして路上居間や週間素人の乱や日刊NOPPIN配布や革命ランチや居酒屋セピアや週間動画や素人大学を、路上から芸大からインターネットから心の片隅まで、あらゆる場所に癒しと喜びと笑いを供給してきたのだ。

第一部【聞け、語れ、叫け、06年素人の乱の怒涛の奇跡の軌跡!!】

 今、この国の若者を覆い尽くしている、無意味で展望のない低賃金労働から来る重度のストレス→うつ病発症→職を転々→年収200万円割れ→借金 →結婚できない→年金ももらえず家族のいない孤独なホームレスになる→路上で餓死。だれにでも起こり得る下層社会下降スパイラルの恐怖。もはやこの恐怖から逃れるには路上に出て暴れまくり、むかつく金持ちどもをやっつけるしかない!!! 混沌、貧困、右翼、犯罪が氾濫する07年日本を生き残るために、大晦日はこの地下放送にアクセスし、素人の乱に参加せよ!!!

第二部【激論! 異論、反論、オブジェクション! どーなる? どーする? 07年「素人の乱」化する高円寺と右傾化格差化する日本!!!】

第一部参加予定パーソナリティー 

松本哉
山下陽光
小笠原瓊太
ミヤタハジメ
伊藤君
YOYO
内田るん
すっちー
∞+∞=∞
インテリパンク


ネットラジオ「素人の乱」
『06→07カウントダウン特別番組』
22:00〜28:00(朝の4時くらいまで!! )
高円寺北中通り・素人の乱9号店セピアより生放送!!
下記のリンクをクリックすれば聞ける!!
http://trio4.nobody.jp/keita/


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  • By intellipunk / Dec 29, 2006 7:31 pm

アソコのポジショニング問題

いきなり不謹慎なことを書いちゃいますが、芸能人の訃報というものは、退屈な日常生活にサプライズをもたらすエンターテイメントだと思ってます。芸能に携わるということは死までも見世物にすることではないか、と。葬式は彼ら/彼女らの最後のショーであり、テレビを通じて、一大スペクタクルとしてお茶の間に届けられるわけです。勝新の葬式のワイドショー映像、誰か持ってない?

丹波哲郎や岸田今日子の死がボクたちにとってショックなのは「大霊界」や「ムーミン」といったかたちで幼少時代に刷り込まれ、自分のイメージの中に入り込んだ何かを失ったことがショックなのであり、要は自分が想像以上に年齢を重ねてしまったことに対する驚きでしかないのです。

しかし、訃報で久々にヘコむ気分を味わいました。カンニング中島の死は、全盛期の虎ノ門を観ていたテレビっ子のボクにとっては、知人の死のように、フツーに(=とても)ショックなわけです。中島の死は葬儀のスペクタクルを生み出さないし、誰のノスタルジアも刺激しません。芸能人としては無駄死にです。まったく無念でなりません。

相方の竹山は、これから「かわいそうな人」というカテゴリーに分類されてしまうでしょう。これは汚れ系コメディアンにとってはタレント生命にかかわる大危機です。コメディアンにとっては、味方(ファン)と敵(逆ベクトルのファン)の視線のみが重要なのです。同情の眼差しほどキツいものはありません。竹山は、これを振り払うために、タレント生命をかけて相方の死をネタにする可能性がなくもありません。あるいはタレント生命を自ら絶つかもしれません。あんがい何事もなかったようにタレント活動を続けているかもしれません。今後の竹山の動向に注目です。

で、やっと本題なのですが青島幸男が死にました。ボクが嫉妬心で呪い殺したのかと思いました。ボクは青島幸男を妄想の中でライバル視していました。彼の芸風が好きなわけじゃありません。都知事としての仕事は全く知りません。ただ彼のポジショニングのみに嫉妬していたのです。

高度経済成長絶頂期に、サラリーマン経験もないくせに「サラリーマンは気楽な稼業と来たもんだ」と作詞して『ニッポン無責任時代』を演出した立役者が彼なのです。スーダラの思想家なのです。スーダラスタファリズムにとっては、ラスタファリズムにおけるマーカス・ガーヴェイのような存在なわけです。

スーダラとか無責任男とか聞くと植木等のことを連想しがちですが、彼はいたって真面目な性格だったらしいです。青島幸男が作詞した『スーダラ節』の歌詞の不真面目さに悩んだあげく、郷里の父に相談したくらいです。有名な話ですが、浄土真宗の僧侶である父は、その歌の歌詞を聞いて、「この歌詞には浄土真宗の教えがある」と言ったそうです。そして「スーダラ節」が生まれ、「スーダラスタ節」が生まれました。スーダラスタファリズムの思想的側面に影響を与えたのが青島幸男だとすると、情動的な側面に影響を与えたのが、植木等の父、植木徹誠だったのです。

青島のポジショニングのうまさの話をしようと思ったのですが脱線ついでに植木徹誠のいいエピソードを記しておきましょう。

世の中の戦争熱が高まっている頃、招集令状を持って壇家の人が挨拶にやって来た時、徹誠はこう言ってのけました。

「戦争というものは集団殺人だ。卑怯といわれても生き帰って来い。そして、なるべく相手も殺すな。」

今なら誰でも言えますが、あの時代にこんな言葉が言えるなんておったまげたものです。もう感動して、青島幸男のポジショニング問題はどーでもよくなりました。もう書くの疲れたし。

が、本題を書かないで終わる日記も寂しいので、簡単に要約しておきます。

クレイジー・キャッツ期における青島幸男のポジションはものすごくおいしい。あの位置にあこがれる。平成の無責任男こと、高田順次のあのポジションも同様にものすごくおいしい。あのポジションはただ待っていても獲得できない。楽勝に見えて、実は、かなり複雑な力に関する交渉事が必要とされる。それは密かに水面下で進行する。日々、ちょっとずつズラしていく。その結果があのポジションなのだ。

ボクの職場でのポジションもいい感じです。なんと今年の仕事納めは明日!怒涛の18連休です。同僚はもっと年末まで働いているんだけどね。これは単にボクの境遇がラッキーなのではなく、日々の地味な交渉術のなせる高度な技(アート)なのです。楽するためなら努力しますよ。

こんないいかげんな発言が周囲に許されるようになれば、そのポジショニングは大成功です。いい加減です。ボクはまだまだですねー。

高田純次 発言集1000選


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  • By harpobucho / Dec 21, 2006 4:21 am

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