Wearable Ideas RLL

おいしい冷し中華

中国がまだ終わらない。

昼飯にウチから歩いて10秒の中華料理屋に冷し中華を食べに行った。むこうで中華は飽きるほど食べたが、ボクはやっぱ文化が混淆してるものが好きなわけで、冷し中華という日本的な中華料理がむしょうに食べたくなったわけだ。冷し中華といえば山下洋輔や筒井康隆が会長を務めた「全冷中」のことを秘密結社マニアのボクとしてはどーしても語りたいところだが、今回はやめにしよう。

とにかく冷し中華を食べに行ったのである。おいしいラーメンは雑誌やネットですぐに発見されるが、おいしい冷し中華はなかなか発見されない。だが最近、ボクは自宅から10秒歩いた超近所に発見してしまったのだ。

ふわっとした玉子、シャキシャキとしたレタス、フレッシュなトマト、コリコリとしたクラゲ、プリプリとした海老、存在感のある鶏肉、そして冷えてコシのある麺。完璧。醤油と胡麻の2種類のタレのどっちを選択しても間違いない。シュウマイと杏仁豆腐(これも絶品)がついて780円。これこそがボクが追い求めていた冷し中華だ。

しかも今日に限って具が一種類多いことに食べ終わる一歩手前で気付く。なんと、1.5センチほどのゴキブリの死骸が裏返って、醤油ダレの上をプカプカと背泳ぎをしているのだ!

ぎゃー!

と普段ならなるわけだが、中国帰りのボクにはこんなことはなんでもない。普段気付かないだけで、よくあることだとさえ思う。ただ、注文した麺にゴキブリが入っていて、店に因縁をつけるというコントなシチュエーションはなかなかないので、かなり「おいしい」。こういうときの店員の対応ってのはいろいろ勉強になるし。だから、満席の店内で「ハイ!」って手をあげて「この冷し中華にはゴキブリが入ってます!」と周囲に聞えるように言ってみたのである。この店員の切り返しに店の運命が託された!

しかし、店員は黙って皿を下げただけだった。ポカ~ンとするボク。厨房に戻り、コックに報告している様子。どうやら店員もコックも中国人で複雑な日本語がしゃべれないらしい。クレーム対応マニュアルなんてもちろん存在しない。まあ、ボクも「ニーハオ」と「シェイシェイ」の2語だけで1週間中国を過ごしてきたので文句は言うまい。筆談に突入。まだ中国にいるんじゃないかという錯覚に陥る。何を書いていいかわからず、とりあえず「油虫入冷面、大変不快」と書いてみる。

また無言で厨房に消える店員。今度は携帯電話を片手に戻ってきた。またまた無言で手渡される携帯。沈黙は金なりってか。受話器の向こうから中国語訛りの日本語が聞えてくる。どうやら責任者らしい。ボクは事情を話し、いかに自分の心が広いかをアピールしつつも最大限の見返りを得れるように話しを持っていこうとしたが、失敗。やっぱクレーマーにはなれないな、ボクは人が善すぎて。まー一食タダで食えたし、ブログのネタになったからいいか。

今回の旅で中国には借りがある。ゴキブリのおかげで負債ゼロになったので実は良い出来事だったのじゃないか、と無理やり超ポジティヴ思考。お腹が痛いのは気のせい、気のせい。


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  • By harpobucho / Sep 09, 2007 3:01 am

大理でリンギスを一服

やっと茶の間に到着。

こっちは29日から、野ばら咲きまくりの雲南旅行。昆明、大理、麗江、そして昨晩、一泊だけ広州に。なんで急に中国かっていうと、最近、CHANOMADという謎の結社を始めたので、その記念すべき活動の一環として。すでにアセファルの再来か!?との呼び名が高いこの秘密結社の活動をちょっと明かしちゃおう。

9月1日の素人映画祭+大人の文化祭にCHANOMAD名義で10分間の映像作品を事前に出品。当日は高円寺から姿を消し、旅人の沈没地としてお馴染みの大理から、茶の湯気でフレーミングした窓から、高円寺を幻視するというパフォーマンスを行ったのだった。

キュピ姉さんから「イルコモンズさんがまだ来ないんだけど、連絡先知ってる?」と携帯のメールに。茶の窓を通して、高円寺での出来事が大理に接続される。ボクにはイルコモンズさんが現れず、あせっている主催者の表情が見える!

「茶の間」ごと旅をするというのがCHANOMADのコンセプトなので、出発前日に携帯を国際通話/メールに機種変更した。日本の茶の間から本や音楽もたくさん持ち込んだ。自分の文化を異文化に持ち込み、ミックスさせるというのがなんだか楽しい。バックパッカー原理主義者に怒られそうなスタイルだけど。

泊まったトコは長期滞在の日本人のコミュニティ的な役割を果たしているゲストハウス(カツ丼で有名)で、茶的歓待ばっちし。一泊300円もしない。中庭には野ばらではなく、青々とした茶の葉が2階まで伸びていて、犬や猫もリラックスしまくりでソファーに伸びている。時間はひたすらゆっくり流れる。いつの間にか滞在者によるジャンベや親指ピアノのセッションが始まる。ボクはというと、タイコがうまく叩ける奴がイケている的なバックパッカー文化があまり得意ではないので、それを2階のバルコニーから眺めながら、日本から持ち込んだアルフォンソ・リンギスの旅エッセイ『信頼』を読み耽る。一時的茶の間がふあっとそこに広がる。

大理滞在最後の夜、地元の野外パーティに参加。長期滞在組の欧米人のロックバンドが、マヌ・チャオの曲をカバーしていてアガる。火を囲んで、いろんなジャンルのダンスミュージックで踊る。イベントのフライヤーには「この紙をローチとして使ってください」って書いてある。


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  • By harpobucho / Sep 08, 2007 3:10 am

グローバリズム時代のデザイン講座

「生に意味を与えるという、ブルジョワ社会における芸術家の自負は、彼らの現実面での活動が実践上ゼロまで切り縮められ、拒絶されていることと表裏一体の関係をなしている。これにたいして、あらゆる現代芸術は、パック詰めの一方通行的な表現のために現在さまざまに分化している専門を捨てた上で、もつと別の仕事を求めようという革命的要求なのである。」
「われわれは、現代の文化や文化の否定にはいささかも拘泥することなく、さらに先へと進まなければならない。われわれが力を尽くすことを望むのは、世界の終焉のペクタクルのためではなく、スペクタクルの世界の終焉のためなのである。」
「芸術の消滅の意味」『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第3号




じつはシチュアシオニストってのが多分一番マヂな自分の立ち位置なんじゃないかと思ってます。

茶番が大嫌いなはずなのに、何時の間にやら見世物世界(スペクタクルの世界)の片棒担いだ、斬った張った(cut and paste)のデザイン家業、風来坊(フリー契約)で視客商売。こんなはずじゃなかった、ってな後悔先に立たず。

江戸の仇を長崎で討つじゃないけど、意匠家チンピラ風情が仇花散らせます★




明日です。


気流学舎 002/003】
「グローバリズム時代のデザイン講座」—もうひとつのデザインは可能だ。

気流学舎二回目は革命のためのデザイン講座です。資本主義と広告とデザインは深く結びついて世界を駆動しています。そのなかで、デザインの果たす役割とはなにか、デザイナーの責任とはなにか、を考えます。

講師:intellipunk(ex. サイ○ウマコ○デザイン室/RLL)
  :かとけん(ex. 日○デザイン○ンター/気流舎)


vol.1 8月31日(金)20:00〜
〈デザイナーのためのカルチャー・ジャミング講座〉
『アド・バスターズ』を中心に、消費社会の拡大に反旗をひるがえすカルチャー・ジャミング文化を紹介します。
  ・資本主義と広告とデザイン
  ・『アド・バスターズ』
  ・First Things First 2000 宣言文
  ・カルチャー・ジャミング etc.
  テキスト:
  カレ・ラースン『さよなら、消費社会』大月書店
  ナオミ・クライン『ブランドなんか、いらない』はまの出版
  高木徹『ドキュメント 戦争広告代理店』講談社

vol.2 9月7日(金)20:00〜
〈ノン・デザイナーのためのフライヤー講座〉
ワークショップ形式で実際に効果的なフライヤーの作り方を学びます。
  ・反G8ビラにみる反グロのトーン&マナー
  ・効果的なフライヤーのつくりかた
  ・イラレとフォトショのつかいかた
  ・パソコンいらずのフライヤー etc.
  テキスト:
  ロビン・ウィリアムズ『ノンデザイナーズ・デザインブック』毎日コミュニケーションズ


#
どちらの講座もデザイナーであってもなくても参加できます。どちらか一方でも参加できます。参加自由/申し込み不要/無料!


「デザインは若者がそれによって社会変革に参加できるようなものであるべきだし、そうならなくてはならない。」—ヴィクター・パパネック

「デザインと広告という、互いに他を前提し媒介しあう〈情報化〉の二つの様相を両輪として、消費社会の「繁栄」の走行は駆動している。」—見田宗介

「われわれの問題解決能力には、もっと価値のある使い道が残されているはずである。」—First Things First, A Manifesto

「メディアをうらむな、メディアになれ」—カレ・ラースン


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  • By intellipunk / Aug 30, 2007 4:37 pm

移動する茶の間

時間がない。時間がない。さっきから探してるのに見つからない。それともボクと踊りませんか?って踊ってる時間なんてない!

阿波踊りが終わって、翌日何もする気がなくなったんだけど、時間がないときこそ、やる気が必要だ!っていうんで、さっきからソレを探してるのに見つからない。それともボクと踊りませんか?って踊ってる時間なんてない!

まずい、時間がないのにループしてる。落ち着け自分。明日には中国は雲南にいる。しかし今日本でやんなきゃいけないことが山ほどある。仕事もそうだし、課外活動でも。読みたい本もあるし、聞きたい音楽も山ほどある。相変わらずテレビも観たい。もう、このお茶の間ごと現地に持っていくしかない!

大理で中国茶を優雅に飲んでる頃、高円寺ではこんな映画祭が行われます。ボク自身は参加できないんだけど映像ユニット「CHANOMAD」名義で作品を残してきました。大理のゲストハウスの茶の窓から高円寺の方角を見つめています。

素人映画祭+大人の文化祭(mixi)
http://mixi.jp/view_event.pl?id=18202287&comment_count=26&comm_id=689660

今日は1年越しで楽しみにしていたゲットーヴァイブスなブロックパーティだが、仕事終わらなくて無理かも・・・旅の準備何もしてないし・・・昨年もDJ寄席本の編集でバタバタして行けなかったんだよなー。本当に欲しい、移動する茶の間。聴きたいな、DOPEな河内DUB。

2日間あるんでお時間のある方は是非~
浴衣姿のヤンキー娘に萌えますよ!


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  • By harpobucho / Aug 29, 2007 3:15 am

祭りと叛乱

って本を読んでます。気流舎でゲットしました。

アナール派歴史学者Y-M・ベルセの名著ですね。祭りや民衆文化にすぐ「叛乱」や「抵抗」や「革命」を見出して喜ぶというのはカルスタ派(平岡派?)の悪い癖ですが、レイヴァーが今夜のパーティを特別なものにするためにセットとセッティングを重視するような態度でボクはこの紙を服用しているわけです。今日と明日は高円寺の阿波踊りなんです。

アナール学派とは、ウィキペディアで調べればすぐにわかることなので詳しくは解説しませんが、これまでの頭でっかちな実証主義的な史料解釈中心の歴史学に対し、ケツの穴(アナール)から考えることを実践した学問です。民俗学、社会人類学、社会心理学、気象学……いっさいの学問をもりもり食べて一気に肛門から排泄する。その瞬間の心性や感性を描くことがアナール派歴史学の特徴です。

高円寺では阿波踊り、浅草ではサンバカーニバル、伊豆修善寺ではメタモルフォーゼ、ロンドンではノッティング・ヒル・カーニバルとこの週末は世界同時多発祭りが開催されており、民衆の生命エネルギーの世界的蕩尽がなされます。それを原子力発電に変わるオルタナティヴなエネルギーとして活用できないか、とそんな妄想に浸るのがスーダラスタ派の悪い癖ですが、とりあえずは、よっし~祭りことCOSMOで、笑いと喜びと連帯が生み出す代替エネルギー発電で気の狂ったブロックパーティを開催して欲しいと切に願っています。


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  • By harpobucho / Aug 25, 2007 3:19 am

8月の4週末目の予定

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はい、素人の乱のyoyoさん主催のVEGE食堂、旨かったっす。
ズッキーニの絶妙な火の通らな加減とか、それぞれの素材の味の引き出し方とか、言葉になんないね食は。マクロビオティックとかロハスフードとかビーガンとか興味ないっすけど、体に良くて旨い飯はすげーな、と素直に感動。
毎週水曜日にやってくみたいなんで、素人のヤバさに興味ある方は。サパティスタコーヒーもあるよ。





いよいよ高円寺阿波踊りが今週末。
毎年便乗するあの名物イベントCOSMOが今年もやってくる!
25日夕方5時から明け方5時まで、25バンド20DJの狂宴!!
メタモに行かないならこっちに来るかない!!!
http://studiodom.web.fc2.com/cosmo.html




で、26日は、「佐藤修悦ガムテープ文字作品展」の実演だ!
NHKやTBSラジオや東京新聞や朝日にも取り上げられた噂の仕事が、高円寺の阿波踊りの喧噪に立ち現れる!!!
これについては34ホームページからユーチューブ見てくれた方が早い!

Tシャツも出るよ!(おいらももしかしたら制作協力するかも)

トリオフォープレゼンツ
「佐藤修悦ガムテープ文字作品展」
日暮里駅で警備を務める佐藤修悦さんが作るガムテープ文字作品をゆっくりみよう ということで、普段は古着屋を営業している場所を模様替え。ガムテープ文字たちを展示します。
日程:8月26日〜9月2日
時間:14〜21時(予定)
場所:東京高円寺古着屋素人の乱シランプリ(開催期間は展示会場となります)[東京都杉並区高円寺北3−12−1]
展示予定 : 過去の佐藤修悦さんの作品や、今回の展示の為に作りおろされた新作の展示を行います。ほか、修悦体Tシャツの販売やスペシャルゲストを招いてのトークショー、実際にガムテープで文字を作ってみるワークショップなどを企画しております。
8月26日は佐藤修悦さんご本人が実演。その場でガムテープを切ってくれます
:::::::::::::::::::::::::::
佐藤さんの魅力は 本来の使う目的ではない物を ソレを超えて美しく手仕事で完成させた。という素晴らしさがあり、文字におけるそのような仕事をやっていた人達と佐藤さんの接点などをみつけ光りをあてる「紙の力、文字の輝き」も同時に開催できればいいなぁとおもっております。昨日友人の絵本の古本屋(るすばんばんするえほんやさん)高円寺西友の前のお好み焼き屋あまから亭を左に入って行った2階に移転したらしいので、行って見たら50年前にタイプライターで作ったアスキーアートの絵本があったのでそんな素敵な本もちょろりと置いてみたりしてみます。 ::: 山下陽光(やましたひかる):::





んで、その夜はネットラジオ「かくめい生活研究所」ですよ。
毎週日曜22時、ここから聴けます→http://trio4.nobody.jp/keita/

阿波踊り後のホットな夜、矢部史郎さんってなホットなゲスト登場。活動家・思想家
「無産大衆神髄」「愛と暴力の現代思想」といった著作(山の手緑さんとの共著)そして「現代思想」「VOL」等々に執筆する活動的批評家。高円寺ネグリ派として銭湯利用者協議会を活動、それは中央線マルチチュード騙るRLLや高円寺北中通りフランチャイズな素人の乱のある意味布石になっているのかな。当日の高円寺阿波踊りの熱気から、4月の高円寺一揆、5月のドイツG8参加のことまで、いろいろ話せそうなので楽しみです。


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  • By intellipunk / Aug 23, 2007 12:26 am

グローバリズム時代のデザイン講座

RLLのデザイナーintellipunkのソロ活動です!
【気流学舎 002/003】グローバリズム時代のデザイン講座

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気流学舎二回目は革命のためのデザイン講座です。
資本主義と広告とデザインは深く結びついて世界を駆動しています。
そのなかで、デザインの果たす役割とはなにか、デザイナーの責任とはなにか、を考えます。

vol.1 では『アド・バスターズ』を中心に、消費社会の拡大に反旗をひるがえす、カルチャー・ジャミング文化を紹介します。

vol.2 ではワークショップ形式で実際に効果的なフライヤーの作り方を学びます。


【気流学舎 002/003】
グローバリズム時代のデザイン講座」— もうひとつのデザインは可能だ。

講師:intellipunk(ex. サイ○ウマコ○デザイン室/RLL)
  :かとけん(ex. 日○デザイン○ンター)

vol.1 8月31日(金)20:00〜
〈デザイナーのためのカルチャー・ジャミング講座〉
・資本主義と広告とデザイン
・『アド・バスターズ』
・First Things First 2000 宣言文
・カルチャー・ジャミング etc.
テキスト:
カレ・ラースン『さよなら、消費社会』大月書店
ナオミ・クライン『ブランドなんか、いらない』はまの出版
高木徹『ドキュメント 戦争広告代理店』講談社

vol.2 9月7日(金)20:00〜
〈ノン・デザイナーのためのフライヤー講座〉
・反G8ビラにみる反グロのトーン&マナー
・効果的なフライヤーのつくりかた
・イラレとフォトショのつかいかた
・パソコンいらずのフライヤー etc.
テキスト:ロビン・ウィリアムズ『ノンデザイナーズ・デザインブック』毎日コミュニケーションズ


# 参加自由/申し込み不要/無料
どちらの講座もデザイナーであってもなくても参加できます。どちらか一方でも参加できます。


「デザインは若者がそれによって社会変革に参加できるような
ものであるべきだし、そうならなくてはならない。」—ヴィクター・パパネック

「デザインと広告という、互いに他を前提し媒介しあう〈情報化〉の
二つの様相を両輪として、消費社会の「繁栄」の走行は駆動している。」—見田宗介

「われわれの問題解決能力には、もっと価値のある
使い道が残されているはずである。」—First Things First, A Manifesto

「メディアをうらむな、メディアになれ」—カレ・ラースン

「本当に大切なことを一番に」声明文

新しい世界のためのデザイナーのための情報源


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  • By intellipunk / Aug 21, 2007 1:45 pm

悲しみのロッカーズ

あーなんてことをしてくれたのだろう、中野区は。ごく平穏に中庸に暮らしたいのに。小さな抵抗心がちょっとむくむくしちゃったよ、もー。

ロッカーズのサントラをCDウォークマン(まだこっち派)に入れ、最大の音量でかき鳴らしながら、中野区の自転車保管場所に向かう。何回も観てるからどうもね、歩き方が自然とあーなっちゃうんだよ。インナー・サークルの「俺達はロッカーズだぜ」って曲を聴いてるうちにジャイコブ・ミラーの歩き方(左手をポッケに入れ、からだを極端に傾かせながら)に。ピーター・トッシュの歩くカミソリソング聴きながらちょっとチンピラ気分に。なんだか気が大きくなって勝てそうな気がしてきたぞ。

自転車保管所は本当に『ロッカーズ』に出てくる盗品倉庫のようで、死んでる自転車を見ていたら悲しくなった。集団で乗り込んですべての自転車を即時解放してあげたい、中野や高円寺の貧乏アパートの前にこっそり置いてきてやりたい、そんなロッカーズ妄想に耽りたくもなる。

「ボンボクラッ」って馬口のように文句を言うつもりで来たんだけど、あっさり五千円払っちゃったのだ。ずるいよー、あんなしょぼくれたおじいちゃんたちを配置するのー、バビロンのバカ!末端労働者である係りのおじちゃんたちを責めてもしょーがない。きっと日頃からタチの悪いアナルコ・サイクリストたちから罵倒されているのだろう、なんて大変な仕事なんだ、と同情心が芽生えてしまった。

五千円を払わずに自転車に飛び乗って逃げるということも状況的に簡単にできた。悪いことをしたと思ってないなら、なぜそれをしなかったのだろう。規則には従いましょう。まったく奴らの思うつぼだ。でも小さな抵抗はしたよ。一万円札を出して、「また次も自転車を駅前にとめると思うので先に払っておいていいですか」って。受け取ってくれなかったけどね。日本人って真面目だね。そこは評価しよう。経済的には大打撃だけど、本当は横領してくれたほうが面白かったんだけどー。

なんか勇気づけられる文章を見っけたので本当は面倒くさいんだけど引用する。 『スピノザ 共同性のポリティクス』より。

「私たちはこの社会ないし国家が何かしらフェアではないと感じる時がある。そのような時、私たちは自分たちの社会ないし制度に対し、そして自分自身に対し、なにがしかの悲しみを感じないだろうか。スピノザはその感覚を大事にせよと言っているのである。それが「正義」だから立ち上がるのではなく、この私に悲しみを引き起こす具体的な相手がそこに(あるいは近い未来に)存在し、そして相手の悲しみ-それが私の悲しみなのだが-を持続させるような仕組みがそこにあるから、それをなくすように私は行動する・・・・(中略) 存在に先立ついかなる秩序も存在しない以上、いかなる社会的制度であれ、それが作られたものである限りにおいて変更可能である。この当たり前の事実を認識しつつ、たとえささやかでもそのような改革的かつ実効性をもった行為に参与しているという実感を持てる時、私たちは自らがよい出会いを組織化していること、喜びの情動を増殖させようと努めていることそれ以上に、おのずから喜びを見いだしていけるはずである」

まあ、つまり「俺達はロッカーズだぜ!」ってことでしょ。


  • HarpoBucho
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  • By harpobucho / Aug 19, 2007 3:25 am

ラジオ大物ゲストの告知

さぁて、明日8/19は、素人の乱ネットラジオ日曜日「RLLのかくめい生活研究所」が22時から生放送でやんす。

カルチャー・ジャマーな文化=政治ユニット「RLL」は、Tシャツ制作以外に、毎週日曜日にネットラジオを素人の乱から放送してるのですが、先月今月と真夏のゲストキャンペーンだったわけです!そのキャンペーンもラスト2週、ラストふたりなんですね!!!


明日は大物ゲスト。鶴見済さん(tsurumi’s textRadio Freedom
「完全自殺マニュアル」「完全人格改造マニュアル」「無気力製造工場」といった90年代半ばの初期作品では、ポストモダン的終わり無き日常へのプラグマティックでイルな処方箋を発行。後に「レイヴ力」「檻の中のダンス」等々、レイヴカルチャーの文化的紹介者に。今回のラジオでは鶴見さんから見た、高円寺素人の乱や、IRAや気流舎といった日本DIY文化周辺の動きについてをお聞きし、90年代から続く閉塞感に対する、鶴見さんなりの処方箋が「自殺 →薬→レイヴ→エコ、反原発、DIY文化」と、変化していった流れについて話していこうかなと思ってます。


その次のオオトリのゲストも大物!8/26 矢部史郎さん(活動家・思想家バーテン
「無産大衆神髄」「愛と暴力の現代思想」といった著作(山の手緑さんとの共著)そして「現代思想」「VOL」等々に執筆する活動的批評家。高円寺ネグリ派として銭湯利用者協議会を活動、それは中央線マルチチュード騙るRLLや高円寺北中通りフランチャイズな素人の乱のある意味布石になっているのかな。当日の高円寺阿波踊りの熱気から、4月の高円寺一揆、5月のドイツG8参加のことまで、いろいろ話せそうなので楽しみです。


intellipunkと∞+∞=∞は果たして大物ゲストときり結ぶことができるのか?! RLL組んで2年ぐらいですが、こんなに面白い人たちと直接会話ができるなんて、当初は想像しませんでした。これからもRLLのラジオに出演してもらいたいゲストがいたらリクエスト下さい!


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  • By intellipunk / Aug 18, 2007 9:17 pm

終戦記念日に開戦宣言

まったくホースマウスな気分だよ。
悪い奴らに愛車盗まれただよ。
人の持ち物を許可なしに黙って持ち去り、返して欲しければ5,000円払え、って脅迫。まったく理不尽にも程があるよ。バビロンのバカ!

昨日は英霊肝試しをしに朝から靖国神社に行ってたんだけど、東西線で九段下に行くために中野駅に自転車をとめてしまったわけ。中野区の悪どいやり方は「オレの自転車を返せデモ」で知ってたわけだけど、お盆休みで終戦記念日だから、今日はそんなしゃかりきに撤去活動してないだろーっと油断したのがまずかった。お盆休みくらいちゃんと休んでよ。本当に世の中には無駄で害のある労働が多すぎ!通行人の邪魔にならないようにちゃんと注意して自転車をチェーンで柱に結び付けておいたんだけど、切りやがって。

中野窃盗団に開戦宣言。
靖国問題なんかよりも、自転車問題のほうがはるかに重要な政治的イシュー。ウィ・アー・チャリンコ・ロッカーズ!


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  • By harpobucho / Aug 16, 2007 3:22 am

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