Wearable Ideas RLL
拾った覚醒剤の話
というタイトルは誤解を招くので、正確に書いておくと「拾ったお金で覚醒剤に関する本を買った」という話です。
金曜日は雨が降ってたので自転車通勤は止めて、東京メトロを利用することに。凄い勢いで改札口に吸い込まれていくビジネス・パーソンの流れに身を任せ、目的地まで死んだフリをしようと目線を下におろした瞬間に発見したのだ。五千円札! テンションあがり覚醒する。
くちゃくちゃに丸められ、まるで紙くずのようだったけど、お札特有のフェティッシュなオーラがキラり。落ちているお金に気づかないなんで、みんなちゃっとお金稼ぐことに夢中になり過ぎてるんじゃないの? と皮肉を言うより、この状況に素直に感謝しよう。すかさず拾い、その手はそのままズボンの左ポケットの中に。電車のなかでいったいこのお金をどう使ってやろうか考えていたもんだからいつもより楽しい出勤になった。
拾ったお金はあぶく銭なので、普段では絶対に買わないもので一気に使い尽くしたい。一昨年、下北沢で朝まで飲んで自転車でふらふら東高円寺に帰る途中の環七で千円札を拾ったときは、蚕糸の森公園のフリーマケットで怪しいエキゾな木彫りの女性の顔の置物を買ったのだった。売り手の親父は沖縄で作れてたものだと言い張るのだが、どうみてもそう見えない。バリっぽくもあり、ポリネシアっぽくもあり、アフリカっぽくもある不思議な女性の顔。絶対に嘘だと思ったから、親父のコレクションを手当たり次第産地問い合わせすると、全部沖縄だと言い張る始末。なんだかこの産地偽装親父に興味が沸き、来客へのクイズ用に千円で購入。そして、いまや扱いに困っている。今回もこんな有益な無駄遣いがしたい!
で結局落ちた五千円札で買ったのが『覚醒剤の社会史 ドラッグ・ディスコース・統治技術』。
2007年度の日本社会病理学会学術奨励賞受賞の扱いに困る五千円以上の書籍。気流舎で中古で買えたのでお釣りが発生したけどチャイ飲んで全部チャラに。やはり一気に遣い込むとなんだか気分がいい。
五千円程度の高級本を買おうと決断したときに真っ先に頭に浮かんだのがガブリエル・タルドの『模倣の法則』だったんだけど、そうすると単なる有益な買い物になってしまうので却下。そんときたまたまヤフーのニュースで芸能界の暗部を暴露しようとしていた元アイドルが覚醒剤の所持で逮捕されたという事件を知って、買うべき本が確定したってわけ。前からずっとチェックはしてたけど高価だし、今してる転職活動にまったく役に立たないから、絶対に買わないだろうと思っていた本が手元に。これは事件だ。
著者の佐藤哲彦さんの昔のブログ記事に『模倣の法則』のことが書いてあった。
http://akisato.tea-nifty.com/dope/2007/09/post_9d2f.html
昨年読んだこれも面白かった。
『ドラッグの社会学―向精神物質をめぐる作法と社会秩序』
普遍的な物事の本質よりも、正しい(と個人が信じているイデオロギー)事を主張するよりも、相互作用やディスコースの生態に興味があるんで、タルドとはもういっぺん出会い直さなければならないみたい。また落ちていないか、五千円札。下を向いて歩こう。
覚醒剤に対するボクの「ダメ。ゼッタイ。」な強い想いがビンビンに感じられるマッシュアップ動画。
この東映ヴァージョンのほかに「オーラの泉」ヴァージョンも作って公開したのだが消されてしまったようだ。芸能人たちがあのセットの雰囲気に油断して「小人」について嬉しそうに語っているシーンを繋げたもので、かなりイ(ジワ)ルだったんだけども。
- HarpoBucho
- By harpobucho / Jan 25, 2009 2:05 am
【転載】メディアとイスラエルの共犯―罠にはまっている私たち
以下転載。メディアが一方的に流す情報を疑ってみること。イスラエル軍がガザから撤退したからって何も終わっちゃいない。ジョージ・クリントン――ポール・D・ミラー(aka DJスプーキー)からの孫引きだけどさ――が言うように「思考しろ! それはまだ違法じゃない!」
ナオミ・クラインのボイコットの呼びかけはこちら。
もう充分だ! ボイコットのときは来た!(転載転送可)
オバマ大統領の就任演説のスピーチ原稿がイスラエル支援企業であるスターバックスの店内で書かれたって話は興味深い。
<オバマ大統領>演説原稿はスタバで書かれた!弱冠27歳の執筆者に注目―中国紙
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メディアとイスラエルの共犯―罠にはまっている私たち/パレスチナ連帯・札幌 松元保昭
●メディアの偏った報道―視聴者から見るはなはだしい不公正
11日、日曜日午後6時のNHK「海外ネット」のパレスチナ報道をみた。一見、ガザ市民の無差別な被害を憂えるトーンではあった。しかし報道時間の7割はイスラエル政府報道官の攻撃理由の説明に費やされ、ハマース側の停戦破棄と反撃の理由にはインタビューさえもない。使われた映像も、ガザ現地からのものは無く(ジャーナリストが締め出されているのだから已む無いとしても)、いつ取材したか分からないイスラエルの垂れ流した覆面ハマースの訓練場面を繰り返し映し出す手法。あたかもハマースが「テロリスト」の代表であるかのように。
これと同じ場面を、かつても観たことがある。9・11直後のアフガニスタン侵攻のときのアルカイダ、そしてイラク戦開始時のフセイン「幻の大量破壊兵器」のときである。アメリカもイスラエルも、「敵」を徹底的に悪の象徴として喧伝する手法は、インターネット時代の今日、ナチのゲッベルスを百万倍も凌いで全世界を覆う。NHKと大新聞は(そして民放も)、イスラエルの与えたフレームにすっぽり嵌っている。紛争や戦争を憂えるふりをして、その原因は「敵=テロリスト」にあるという報道の構図は一貫している。
●イスラエル・プロパガンダの三点セット・フレーム
ハマース(あるいはヒズボラ)やパレスチナ民衆の攻撃からイスラエルは「自国を防衛する」権利がある。
停戦を破棄しカッサムロケット弾でイスラエル民間人を攻撃しているハマースが悪い。
「国際テロリスト」ハマース、ヒズボラ、イランはイスラエル国家を認めず「地図上から抹殺すべし」と言っている。
BBC、CNN、NHKのビッグTV局、大手新聞など世界の巨大メディアは、この三点セットの枠組み(フレーム)の中でガザ空爆やパレスチナ問題を報道・放映している。
●前提の大嘘
この三点セットを批判する前に、二つの大嘘をメディアは触れようとせず暴こうともしない。
第一は、ハマースもパレスチナもイスラエルと「対等の国家」ではない! したがってハマースにもパレスチナにも「国家」や「国防軍」のようなものは存在せず軍事的能力はほとんど無い! 片や世界第4位の核軍事力を擁し、クラスターから劣化ウラン弾、白リン弾、バンカーバスターまであらゆる新兵器の実験場をつくっている戦争犯罪国家である。これに抵抗するパレスチナ人は、まず投石や銃、砂糖などを燃料にした手製カッサムロケット砲。このまったくの非対称な軍事力の差をメディアは対比せず、あたかも「両者対等」であるかのように描き出す。
第二の大嘘は、すべての元凶である「軍事占領」しているという冷厳な事実に触れないことである。パレスチナ人の基本は、全生活を不自由にしている不当な軍事占領に抵抗し戦っているという積年の事実を、すべてのメディアは触れようとしないか掘り下げようとしない! それは欧米が、「国際社会」がそれを認めているからだ。この元凶を隠蔽し続けるかのように全メディアは、これらのことを暴いたり関連付けたりせずに、「過激派ハマースの脅威」を針小棒大に描き出し目先の現象に人々を縛り付けておく。
こうした欧米中心の「国際社会」の大嘘と闘いつづけているのが、この60年のパレスチナ人なのだ!
●イスラエル・プロパガンダ三点セットへの批判
パレスチナ人は、60年間もイスラエルの侵略と攻撃から土地と民族を防衛するために戦ってきたのだ! イスラエルの日常の攻撃、略奪、暗殺、破壊、そして全パレスチナ人への抑圧と弾圧を放映・報道することなしに、イスラエルの「防衛権利」ばかりを誇大に垂れ流すメディア。まるでガザのパレスチナ人に生活防衛の権利などないかのように!
2ヶ月前から停戦を破っているのは、イスラエルだ! 昨年11月、12月と幾度も停戦期間中にガザを空爆していたのは、イスラエルだ。停戦期間中にハマースが約束を履行していたことは、イスラエル高官でさえ認めている。ハマースが攻撃を再開したのは、イスラエルが攻撃したあとだ。しかも停戦期間中、イスラエルはインシュリンなどの医薬品から医療備品、食料、電力が途絶えるまでラファやエレツの封鎖を強化してきたのは、ハマースのロケット弾攻撃を阻止するためなのか! ハマース以外の市民を攻撃しないというイスラエルがなぜ、モスクや病院、医師、救急車、救急隊員、国連の学校や職員・輸送車、漁船や女子寮を爆撃しなければならないのか?
だれもイスラエルを「抹殺」とは言っていない! ハマースはずーっと前から、「軍事占領しているイスラエルは認めない。せめて67年国境線(グリーンライン)まで撤退したなら、交渉に応ずる」と言ってきた。ハマース指導者が交渉に手を指しのばすと、ミサイルのピンポイント爆撃で爆殺してきたのはイスラエルだ。イランのアフマディネジャドも「地図上から抹殺」と言ったのではなくホメイニ発言を引用して「エルサレムを占領している現在のイスラエル政府は歴史から消え去らねばならない」と述べたのである。メディアは好んでこの「抹殺」を繰り返し、「テロリスト」のイメージ作りを増幅させている。
この三点セット情報を全世界10億の民に流すと、あらゆる虐殺に正当性が与えられイスラエルは大威張りで「テロリストと戦っている」と強弁できるのである。
●ハマースを殲滅することは、150万人ガザ市民を殲滅すること
「イスラーム抵抗運動」というハマースは、周知のように民生部門で全ガザ住民の生活・教育・福祉を支えている。ヨーロッパをはじめ歴史的な各地のレジスタンス運動と同様、民衆に深く根ざしたハマースをあの人口密集地で殲滅するということは、いま現下で無慈悲に行われているように大虐殺にならざるを得ないことは火を見るよりも明らかだ。ハマースは民間人を盾に使っている…? 手で運べる移動式カッサムが市街地にあれば、全民衆が虐殺対象となる。ハマースはガザを実効支配している…? ガザの領空・領海・領土を支配しているのは、イスラエルだ!
●民主主義の二枚舌―欧米は、民主主義を抹殺するのか?
ハマースは「まったく模範的で民主的な選挙」(カーター元大統領)で選ばれた正当な政権である。それをはじめから経済封鎖し自治政府を分裂させ政権から追い落としてきたのは、イスラエルだけではなくアメリカ、EU、ロシア、中国、日本だ。「国際社会」の二枚舌こそ民主主義をはてしなく形骸化させている。メディアは一貫してこのダブルスタンダードを当然のように扱い、あまつさえファタハとの「内紛」のせいにしてほうかむりしている当の「国際社会」を裁こうとはしない。そして私たちは、この二枚舌の傘の下で無関心を装うことができるのだ。
●ハマースを口実に、全パレスチナ人を攻撃しているイスラエル
今回のガザ侵攻は、けっしてハマースとイスラエルの「紛争」ではない。西岸では、延命をはかるアッバスのもとで自治政府警察やファタハが民衆のガザ連帯デモを鎮圧しイスラエル占領軍のエルサレムやチェックポイントでの警備・抑圧が強化され若者の犠牲者が急増している。じつはイスラエルは、パレスチナの「抵抗運動」そのものを殲滅したいのである。西岸や450万難民、すべてのパレスチナ人への攻撃だということは、すこし歴史をさかのぼれば分かることだ。しかしこれを語っているメディアはすくない。
パレスチナ人がもはや組織的に抵抗できないように、西岸地区を三つのバンツースタンに閉じ込め、イスラエル占領軍の巨大な検問所が出入り口をコントロールしアメリカの武器をもつ自治政府警察に鎮圧させている。全長700キロ高さ8メートルの分離壁も「自爆テロ」からイスラエルを守るためではなく、入植地を守るためだけでもなく、なによりもパレスチナ人が占領に抵抗できないように閉じ込めておくために建設されている。
占領に抵抗するハマースの戦いは、全パレスチナ人の戦いだ。西岸でも売国奴アッバスからは勿論ファタハからもつぎつぎと離れ、底辺からハマース支持がひろがっている。どんな虐殺があっても、パレスチナ存在の大義は失われることがない。それは彼らの生存理由だからだ。60年の歴史がそれを証明している。
●「暴力の応酬」「報復の連鎖」という隠蔽言説
とくに9・11後、この言葉が常套句となった。すべてのメディア、多くの「平和活動家」たちでさえこのフレームの上で「平和」を語ってきた。あたかも憐れみとヒューマニティをもつ「われわれ」こそ「平和愛好者」であり「中立者」であり、まるで「双方」が自分たちの平穏をかき乱したのだといわんばかりである。世界中に不当な支配と闘っている人々がいるのに、日本では皆がみな戦わなくとも「平和」でありうると思いこんで、「紛争」はいけないと目をひそめる。
「あんなロケットなんか飛ばさなきゃいいのにね。そしたらこんな被害も起きないのに…」とある人がため息混じりに言った。またある人は「どっちもどっちだね」と。こういう受け止め方を許していることが、イスラエル=「国際社会」=メディアたちの共犯の「成果」なのだ。「どっちもどっち」「暴力の応酬」「報復の連鎖」と言っているあいだ、「国際社会」の躊躇に促されて虐殺はつづいていく…。
●犯罪国家イスラエルに制裁を! 戦争指導者を国際 法廷に! そしてボイコットを!
イスラエルはテロで不法に占領した60年前の「建国」以来、軍事的膨張主義で領土を侵略拡大してきた。今回のような抵抗に対する「集団懲罰」は、イスラエルのお家芸だ。それはとりもなおさず、パレスチナ人の血の犠牲の上になされてきたことである。イスラエル発の「反テロ戦争」は「国際社会」の常識と化した時点で、大量無差別虐殺という正体を白日の下にさらした。そして、このガザ虐殺を90%の国民が支持するという、悪魔の国と化したイスラエルはナチの再来を髣髴とさせる。60年間の 歴史のすべてが、違法・不法・犯罪のデパートのようなこの国家を許容してきたのは「欧米国際社会」である。
650万イスラエル国民のためにも、来るべき国際正義のためにも、世界民衆の未来のためにも、いまこそイスラエルの野蛮を糺し虐殺中止の世界中の声 をひとつにしなければならない。戦争指導者を国際法廷に引きずり出し、経済制裁を、ボイコットを実現すべき時だ。
あらゆる人間のいのちと尊厳、正義のために。そのときメディアの役割は甚大だ。
2009年1月13日
パレスチナ連帯・札幌
- HarpoBucho
- By harpobucho / Jan 21, 2009 10:48 pm
バラク落語
バラク・フセイン・オバマ・ジュニアの歴史的な高座がもうすぐ始まる! わくわく。どんな枕ではじまり、どうサゲるのか、いやアゲるのか? くすぐりを挟む余裕はあるのか。はたしてキング超えなるか。非常に気になるところです。
「1900年、三遊亭圓朝が死に、ルイ・アームストロングが生まれた。したがってジャズは落語の生まれかわりであります。」
平岡正明『黒人大統領誕生をサッチモで祝福する』 より。
- HarpoBucho
- By harpobucho / Jan 21, 2009 12:18 am
今週木曜は「ナカシー怒りのパレスチナ!!」上映会!!
高円寺のアンちゃんナカシーが、今、立ち上がる!!反戦の怒りを込めて作り上げた突撃ムービーを見るしかない!!
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「ナカシー怒りのパレスチナ」
1月22日(木)OPNE 19:00~ START19:30~
会場:新大久保「Naked Loft」 http://www.loft-prj.co.jp/naked/
黒煙垂れ流しのTV画面、そこには映らねえ現地からの地獄絵図。
これじゃー飯も食えねえセックスもデキねえ!
だらだら寝てミカン食って姫はじめの予定だったオレの正月を返せ!
ふざけるなイスラエルにアメリカの政府ども!
そして何もできない腑抜けの日本政府、大手マスコミ。
突撃!お宅のパレスチナ政策。
聞いてやろうじゃねえか、どうしてくれるんだ?この戦争!!
事件は会議室で起きてるんじゃない!
俺達には何も出来ない?テメーで考えやがれ!
これはもう見るしかない。騒ぐしかない!
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- ∞+∞=∞
- By ∞+∞=∞ / Jan 21, 2009 12:03 am
気になる機
ここ最近の気になるイベント群。各方面からの転載情報。
まずはダブブブブブブブブブブブブブ!
ついに新宿オープンにOKI初登場!
あのサウンドシステムから流れるトンコリの音色は普段と全く違う印象を与えてくれることでしょう。
1月16日(金)@新宿OPEN
AUTHENTIC presents 『OKI live at OPEN ~JAPAN TOUR 2009~』
【LIVE】
OKI
【SPECIAL GUEST SELECTER】
itack a.k.a. SHAGGY TOJO
【DJ】
BIG’H’
AUTHENTIC CREW
CHARGE:\2000(W1D)
お問い合わせ:新宿OPEN 0332268855
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混交と越境のキセキ!
1月17日(土)
法政大学言語・文化センター主催 吉増剛造「鏡花フィルム」上映トークショー
http://www.hosei.ac.jp/news/shosai/news_981.html
文学と映像はどのように異なり、どのように交わるのだろうか。国境を越えた活動を重ねてきた詩人・吉増剛造。彼はまたジャンルの境界を越える映像作家でもあり、近年「gozoCiné」(ゴーゾーシネ)と呼ばれる異種の短編映画を矢継ぎ早に撮っている。その連作のなかを流れる川のほとりで、あなたは、金沢生まれの小説家・泉鏡花が、ヴェトナム生まれのフランス人小説家・映画監督マルグリット・デュラスと出会うという「キセキ」を見ることだろう。
日 時 1月17日(土)14:00 (16:30終了予定)
場 所 法政大学市ケ谷田町校舎(デザイン工学部棟)3階T311教室
詳細は、こちらをご参照ください。
入場料 無 料(申込不要)
主 催 法政大学言語・文化センター
協 力 オシリス/みすず書房/法政大学国際文化学部岡村ゼミ
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アイロニーの香り!
みんなで守ろう! 美しい杉並
『市民の「安心安全」フェスティバル』
http://irregularrhythmasylum.blogspot.com/2009/01/blog-post_5871.html
—感動したのは、子どもがパトカーの前に現れ、「お巡りさん、あの人が落書きした人です!捕まえてください!」と通報したことです。(市民の「安心安全」を考える杉並区民の会代表・小美野ひろし)
当時、区民であった男性が区立西荻わかば公園の公衆トイレ外壁に「反戦」「スペクタクル社会」と落書きしたところ、住民の通報を受けた警察官によって現行犯逮捕、後、男性は建造物損壊罪に問われ、2005年、最高裁判所で「懲役1年2ヶ月、執行猶予3年」という落書き事件としては画期的な有罪判決が下された。
またこの事件では、公園の管理者にあたる杉並区が全面的に警察に協力、事件通報者が幼い小学生であったことなど、警察-行政-市民が連携しての事件摘発、一つの防犯モデルケースとして社会から注目を集めた。
たとえ些細な犯罪と思えても、それを見過ごせば負の連鎖反応によって凶悪な事件を引き起こす。
STOP!落書き。地域から取り組む落書きを許容しない街づくりを。
こうした問題意識からわたしたちは以下の催しを持ちます。ふるってご参加ください。
市民の「安心安全」フェスティバル ☆青空教室☆
とき:2009年1月18日(日)
13時開演/13時半開始/16時終了予定
ところ:杉並区立西荻わかば公園
(JR西荻窪駅北口徒歩7分、西荻北2-9-17)
参加費:無料
主催:市民の「安心安全」を考える杉並区民の会
safety100suginami(at)gmail.com
のびのびリラックスできる音楽をかけながら、風船やこどものお絵描きでいっぱいにした楽しいデコレーション!
その他、ビデオ上映ありサッカーボールありバラエティグッズあり、餅つき大会あり、楽しさムゲンダイ☆☆
パネラー:
小美野ひろし(市民の「安心安全」を考える杉並区民の会代表)
岡田良子(落書き反戦救援会)
堀口貴雄(地域コンサルタント)
平井玄(ストリート評論家)
西荻商店街ショップ経営者 *交渉中
K(杉並落書き事件当事者) *交渉中
司会:ペペロンチーノ谷川(タレント・中野区在住)
メッセージ:
小張チヅさん(杉並区民)
「この60年、杉並はいろんな変化があったけど、変わらないのは暮らしやすい街だということ。当日の成功を願っています。」
山口・ジェームズ・みどりさん(ピアノ奏者)
「あなたたちの勇気に敬意を表します。ウイーンより愛をこめて」
木下誠さん(兵庫県立大学経済学部教授)
「これぞスペクタクルだ」
滝本静香(ライター)
「60年代以来の西荻市街劇?だとすでにレベル越えてる?現代でやってんだから限りない祝福?事件はすでに「事件化」してるし、イベ当日はリアルとフィクションとスペクタクルの・・・後付け後の祭り残余の三位一体の?・・・。事実、身内文化を越え出たんだからすでに、ファンダメンタル・日常生活奪還な市民のうねり・・・(笑、日本も面白くしてくださいよ)」
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北中通りローカルに南フランスからの風が!
1月24日(土)
<タイトル>ローカル・ミュージック フランスから日本へ
<報告主旨>ローカル・ミュージック。それはとりあえず地方の音楽だが、今日おもしろいローカル・ミュージックは、現地の、現場の、本場の音楽でもある だろう。場所を特定することはさほど重要ではない。私たちの都市は、実体不明の権力に支配されている。私たちの舞台は、電子空間のなかに追いやられ、囲われて、拍手喝采は届かない。そう、今日のローカル・ミュージックは、メディアが見過ごしている、諸々の素晴らしき音楽の名前なのだ。今回は、主に南フランスで盛んなローカル・ミュージックを紹介したい。音楽を聞くだけでなく、歌詞も訳して読んでみたい。境界線は、単に越えるのではなく、引き直すことで相対化しよう。そうしてできた、多分に想像的な共同体を、いまや死に体となった既存の共同体への問題提起とする。そこまでできれば、同時代音楽の現在形が明らかになるだろう。
当日は、現代日本のローカル・ミュージックにも注目したいと思います。皆さん、これぞローカルな一曲を披露してみませんか? 時間の許す限り、対応させていただきます。
報告者:昼間賢(早稲田大学非常勤講師)
ゲスト:東琢磨(音楽批評/広島在住)
■日時:1月24日(土)19:00~21:00 その後ダラダラ交流会(?)
■会場:高円寺,素人の乱12号店(仮称:エンジョイ北中ホール)
■料金:500円(資料代)+投げ銭
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なんかすごくドキドキするメンツ!
2009年2月1日(日)
BOOK246特別トークセッション
「いま、ここにあるもの -恩寵の刹那、歓待の歴史ー」
今福龍太 × 鵜飼哲 mediated by 上野俊哉+佐藤泉
http://www.book246.com/column_f.html
911以後の世界の変容を、表層の出来事の衝撃に惑わされることなく、 社会の深層構造と歴史の広い射程のなかで思考し続けてきた二人の特異な批評家。 今福龍太と鵜飼哲は、2008年5月の同じ日に、それぞれの思考の成果を『ミニマ・グラシア』および 『主権のかなたで』(いずれも岩波書店刊)として世に問うた。文体や方法論のちがいを超えて、 この二書が示す思想は、現代世界に浸透する暴力や権力の構造にたいする根底的な批判として 深く響きあっている。 今回の集まりは、二者の仕事に注視を続けながら独自の批評世界を切り開く上野俊哉と佐藤泉の媒介によってこの 二著の今日的な意義を探りつつ、著者自らが自著の精神とその来歴について語る特別の機会となるであろう。
今こそ、BOOK246から、21世紀という時代の本来あるべき姿を探す旅へ。
われわれは、どこから来て、どこへ向かうのか。
何に喜び、誰と笑うのか。その答えが、四人の対話の終るところで明らかになる。
【今福龍太】
文化人類学者・批評家。東京外国語大学大学院地域文化研究科教授。同時にサンパウロ・カトリック大学記号学・コミュニケーション学科大学院客員教授として映像論/偶景論のセミナーを随時担当。ヴァルター・ベンヤミンからヴィレム・フルッサーに至るノマド的メディア思想の知的星雲をブラジルにおいて継承する創造的研究センターCISCの推進者の一人。さらに群島という地勢に遊動的な学びの場を求めて2002年より巡礼型の野外学舎である奄美自由大学を主宰。人文・社会科学的知性に歌やダンスなどの口承・身体文化を接続する運動を展開している。著書に『荒野のロマネスク』(筑摩書房、1989;岩波現代文庫、2001)、『クレオール主義』(青土社、1991;増補版、ちくま学芸文庫、2003)、『野性のテクノロジー』(岩波書店、1995)、『スポーツの汀』(紀伊国屋書店、、1997)、『ここではない場所』(岩波書店、2001)ほか多数。近著に『サンパウロへのサウダージ』(レヴィ=ストロースとの共著、みすず書房、2008)『ブラジルのホモ・ルーデンス サッカー批評原論』(月曜社、2008)、『群島-世界論』(岩波書店、2008)などがある。
【鵜飼哲】
一橋大学大学院言語社会研究科教授。フランス文学・思想専攻。哲学者ジャック・デリダのアジアにおける高弟にして、現代文学の「夜」の部分を担った反時代的な作家ジャン・ジュネ研究の泰斗。現代思想界におけるパレスチナ支援運動の代表的存在であり、パレスチナの映画作家ミシェル・クレイフィとの出会いと「豊穣な記憶」委員会の活動、イラク戦争批判、ホロコーストの記憶映画「ショアー」の日本における上映、「国際作家議会」への参加、また、韓国・朝鮮の人びととの思想・運動的交流の架け橋など、類い希な理路と熱意とによって社会的アンガージュマンの姿勢をその学問の機軸にすえる。著書に『償いのアルケオロジー』(河出書房新社、1997)、『抵抗への招待』(みすず書房、1997)、『応答する力』(青土社、2000)ほか。訳書にジュネ『恋する虜』(共訳、人文書院、1994)、ジュネ『アルベルト・ジャコメッティのアトリエ』(編訳、現代企画室、1999)、デリダ『盲者の記憶』(みすず書房、1998)、デリダ『友愛のポリティックス』(共訳、みすず書房、2003)、デリダ『生きることを学ぶ、終に』(みすず書房, 2005年)ほか。
【上野俊哉】
和光大学教授。近年は毎年3ヵ月ほど、カナダ、モントリオールのマギル大学東アジア学科客員教授も務める。専攻は社会思想史、文化研究、メディア論。早くから自由メディアや音楽、アニメ、テクノなどのサブカルチャーを通して社会文化を批評し、都市世界の部族的連接が生みだす文化的可能性につき論じつづけてきた。著書に『人工自然論』(勁草書房、1996)、『シチュアシオン──ポップの政治学』(作品社、1996)、『紅のメタルスーツ──アニメという戦場』(紀伊国屋書店、1998)、『カルチュラル・スタディーズ入門』(共著、ちくま新書、2000)、『アーバン・トライバル・スタディーズ──パーティ、クラブ文化の社会学』(月曜社、2005)など。訳書にポール・ギルロイ『ブラック・アトランティック──近代性と二重意識』(共訳、月曜社、2006)、ポール・D・ミラー『リズム・サイエンス』(青土社、2008)など。
【佐藤泉】
青山学院大学文学部教授。日本近代文学専攻。国語教科書史や戦後の文学批評史・文化運動史などの研究を通じて、日本思想史を独自の切り口から分析する。著書に『漱石 片付かない〈近代〉』(NHK出版、2002)、『戦後批評のメタヒストリー──近代を記憶する場』(岩波書店、2005)、『国語教科書の戦後史』(勁草書房、2006)など。また「始まりの反基地運動 一九五〇年代ナショナリズムの多義性」(中野敏男他編『沖縄の占領と日本の復興』青弓社、2006)や「1995-2004の地層 目取真俊『虹の鳥』論」(新城郁夫編『攪乱する島』社会評論社、2008)など、「連続ティーチイン沖縄」への関わりをひとつの媒介として書かれた、「沖縄」という問いかけへの真摯な応答の文章もある。
■開催概要■
出演/今福龍太・鵜飼哲 媒介者/上野俊哉 ・佐藤泉
日程/2009年2月1日(日)
時間/15:00~18:00
場所/BOOK246店内
料金/1,000円
定員/40名(要予約)
※ご予約受付の際、整理番号を発行致しますので当日は番号順にご入場いただきます。
※場合によってはお席がご用意出来ない場合がございますのでご了承下さい。
お問い合わせ/03-5771-6899
(BOOK246)/ Email : info(at)book246.com
(メールの場合は、以下の予約フォーマットにご記入の上、上記アドレスまでお送り下さい)
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<BOOK246特別トークセッション
「いま、ここにあるもの -恩寵の刹那、歓待の歴史」参加申し込み>
お名前:
参加人数:
電話番号:
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以上、告知しといて実際は行かないということが多々ある告知詐欺常習犯からの情報でした~
なるべく行きたい!
- HarpoBucho
- By harpobucho / Jan 16, 2009 1:45 am
2008′S BEST BOOKS & iTEM
RLLの選んだ2008年のBEST BOOKSとBEST iTEMを(ようやく)発表します!
本は正直、昨年は豊作だったので選ぶのに苦労しました。
なのでRLL2008ベスト10冊にand more10冊(以上)、それにクルー3人それぞれ10冊で50冊選びました!
ひとつ前のブルータスNO.654が『「生き方」を考える本。2009年のキーパーソン30人を知る本ガイド』特集、今出ている最新エスクァイア2009年2月号が『見せたい本棚の作り方。』でした。
ですけどね、人文系や社会科学なんか全く出版されてないみたいなブックセレクト、ちょっと疎外感ありますよ。ですので世間様とは違うキャラ立ちしたセレクトになったんじゃないすかね?
RLL 2008′S BEST BOOKS
今年は都市と労働のことについて、つまり生きる環境についての本に目が行った。
1.松本哉『貧乏人の逆襲 タダで生きる方法』筑摩書房
2008年、4冊も松本哉の書籍が出版されるという、高円寺北中通りの隙間に素人の乱が生まれた当時では考えられないような異常事態が発生。やっと時代が追いついたか。その快進撃の皮切りとなったのが本書。爆弾の作り方、海賊放送、万引き、無賃乗車、身分証明書偽造などのやり方を説いた70年代イッピーのバイブル、アビー・ホフマン『この本を盗め』の現代高円寺版か、はたまたマヌケかつカゲキな現代の異形落語か。
http://www.chikumashobo.co.jp/special/binbouninnogyakushu/
2.ポール・ラファルグ『怠ける権利』平凡社ライブラリー
ハーポ部長が就活時に丁度読んでいたボブ・ブラック『労働廃絶論』にも引用されていた、伝説のバイブル復刊。マルクスの娘婿でリーゼントの黒人ポール・ラファルグに「怠けろ!」とアジテーションされたら、一気に労働教から目覚めてしまうっしょ。「労働は1日3時間までで、あとは自分の時間」なんて最高の人生!アウトノミア時代のネグリのテーゼ「労働の拒否」百年先行く斬新さ。
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/frame.cgi?page=query.cgi&series=hl
3.マウリツィオ・ラッツァラート『出来事のポリティクス—- 知‐政治と新たな協働』洛北出版
G8対抗サミットで来日してRLLのTシャツプレゼントをしたラッツァラートの初邦訳。社会学者で哲学者で活動家でもある彼の言説はタルド研究者のドゥルージアンらしく、ぐるぐると差異と反復を繰り返しながら社会科学と現代思想とアジテーションを「パッチワークとネットワーク」の思考で織り込んでいく。僕らの創造性(脳の協働)をたえず捕獲していく企業といかに対峙するかって永遠の課題だね。
http://www.rakuhoku-pub.jp/book/27071.html
http://rakuhoku.blog87.fc2.com/blog-entry-191.html
4.ジョック・ヤング『後期近代の眩暈(めまい)—-排除から過剰包摂へ』青土社
この10年あまりの価値ある社会学の英知を引用しまくって、ネオリベ10年先どる英米を活写した、アクチュアリティある一冊。後期近代というタームで解析される現在、報酬とアイデンティティの二重の非合理の中に居る僕ら。ギャングとセレブから読み解く経済的構造的排除と倫理的文化的承認の包摂、アンダークラスの境界を他者化と不可視化する自己中なダブルスタンダードにクラクラと眩暈がしてくる。とにかくマスト!
http://www.seidosha.co.jp/index.php?%B8%E5%B4%FC%B6%E1%C2%E5%A4%CE%E2%C1%DA%F4
http://book.asahi.com/review/TKY200810280098.html
5.マイク・デイヴィス『要塞都市LA 増補新版』青土社
日本初のゲーテッド・コミュニティ誕生の年に、伝説の名著に序文を加えた増補新版で復刊!光と闇のネオリベが20年先を行くディストピアを、精肉工場の工員や長距離トラックの運転手などを経た叩き上げ学者が「俺の街LA」として熱く分析。監視カメラでがんじがらめられ、職質溢れる東京の夜警っぷりに、その追随を実感せずにいられない。
http://www.seidosha.co.jp/index.php?%CD%D7%BA%C9%C5%D4%BB%D4%A3%CC%A3%C1%A1%A7%CC%DC%BC%A1
http://www.amazon.co.jp/dp/479176434X/
6.ロイック・ヴァカン『貧困という監獄』新曜社
ブルデューのお弟子のフランスでのベストセラー年末に発売!装幀は気流舎図案室。福祉国家を解体し貧困問題を犯罪に摺り替えながら、労働市場の規制緩和によって監獄まで民営化する小さな政府。貧しきは罰せよ!と押し進める狂気の刑罰国家は日本の未来か。
http://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/978-4-7885-1140-8.htm
7.パオロ・ヴィルノ『ポストフォーディズムの資本主義 社会科学と「ヒューマン・ネイチャー」 』人文書院
ラッツァラート、デビッド・グレーバー、マイケル・ハートらネグリ以降の知識人の一人、イタリアの哲学者パオロ・ヴィルノの新刊。人間的能力のすべてを労働へと動員し、その生物としての存在を剥き出しにするポスト・フォーディズムの資本主義の本質を鮮やかに分析。フレキシブルな雇用能力を常に強要され、不安定さを綱渡りで生きていかざるをえない非正規労働者必読の書。
http://www.jimbunshoin.co.jp/mybooks/ISBN978-4-409-03075-2.htm
http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9983032937
8.フェリクス・ガタリ『三つのエコロジー』平凡社ライブラリー
誰もがうさんくさいエコブームにうんざりしていたタイミングに平凡社ライブラリーから文庫化された「横断性の専門家」ガタリの1991年の名著。彼の言うエコロジーとは、環境のエコロジーだけでなく、社会のエコロジー、精神のエコロジーを含んでおり、その三つのエコロジー概念が哲学と交錯するあり方をエコゾフィーと呼ぶ。「不機嫌な職場」をサバイヴするオフィス労働者にとって、精神のエコロジー問題は切実だ。
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/frame.cgi?page=query.cgi&series=hl
https://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9983679981
9.アントニオ・ネグリ『野生のアノマリー—-スピノザにおける力能と権力』
僕らのネグリ来日中止のショックを癒してくれた、1979〜80年にイタリアの監獄内で執筆したドゥルーズも絶賛のスピノザ論。スピノザのおかげでネグリは逆境を生き延び、奇跡的復活を成し遂げたのだった。僕らの窮状も、このネグリの著作によって転覆したいものだが、なにせ分厚い哲学書なので完読できず、癒されるどころか苦境が続いているのが正直なところ。
https://www.tssplaza.co.jp/sakuhinsha/book/jinbun/tanpin/22032.htm
http://urag.exblog.jp/7646372/
10.ジュディス・バトラー『自分自身を説明すること 倫理的暴力の批判』月曜社
とうとうバトラーはフェミニズムから倫理学へ進出し、フーコーを継ぎ、そしてアドルノとレヴィナスという最上のネタへ箸を付けた。アドルノ「道徳性、あるいは道徳に関するすべての観念は、行為する「私」に関連している」、レヴィナス「迫害は迫害された者にとって責任を生み出す」、フーコー「私の問題は真理であり、真理を述べることと反省性との、つまり自己の自己に対する反省性の諸形式との関係」とを縫い付けるバトラーの主張「自分自身に根拠=責任を与えること」。これはもしかしたら、無為の(ナンシー)明かしえぬ(ブランショ)何も共有していない(リンギス)無能な(田崎)者たちの共同体をバタイユの真裏から掘り当てる作業ではないだろうか。
http://getsuyosha.jp/kikan/butlerGAO.html
その他の2008年良書
・二木信 松本哉 編『素人の乱』河出書房新社
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309244471
・毛利嘉孝『はじめてのDiY 何でもお金で買えると思うなよ!』ブルース・インターアクションズ
http://www.bls-act.co.jp/books/show/92
・フランツ・ファノン『革命の社会学【新装版】』みすず書房
http://www.msz.co.jp/book/detail/07401.html
・アンジェラ・デイヴィス『監獄ビジネス—-グローバリズムと産獄複合体』岩波書店
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/5/0224870.html
http://book.asahi.com/review/TKY200810210107.html
・アントニオ・ネグリ&マイケル・ハート『ディオニュソスの労働–国家形態批判』人文書院
http://www.tokyo-np.co.jp/book/shohyo/shohyo2008060104.html
http://urag.exblog.jp/7040171/
・シャンタル・ムフ『政治的なものについて』明石書店
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20081014bk06.htm
http://kazuyaserizawa.com/transynodos/?p=10
・佐藤嘉幸『権力と抵抗』人文書院
http://urag.exblog.jp/7468545/
・今福龍太『群島ー世界論』岩波書店
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/5/0226210.html
・田崎英明『無能な者たちの共同体』未来社
http://db1.dcube.co.jp/miraisha/search/FMPro?-db=miraisha%5fdb.fmj&-format=detail.html&-lay=cgi&-sortfield=%94%ad%8d%73%93%fa&-sortorder=descend&-op=cn&%92%98%96%f3%8e%d2=%93%63%8d%e8%89%70%96%be&-max=15&-recid=34291&-token=12737041&-find=
・平井玄『千のムジカ 音楽と資本主義の奴隷たちへ』青土社
http://www.seidosha.co.jp/index.php?%C0%E9%A4%CE%A5%E0%A5%B8%A5%AB
・栗原康『G8サミット体制とはなにか』以文社
http://news.ohmynews.co.jp/news/20080704/27012
・ブルーノ・ラトゥール『虚構の「近代」—-科学人類学は警告する』新評論
http://mainichi.jp/enta/book/hondana/archive/news/2008/08/20080831ddm015070032000c.html
∞+∞=∞ 2008年10冊
1.ウィリアム・バロウズ『裸のランチ』河出書房新社 人間の文学(1965)
突然、透明でどうしようもない衝動がやってきてフレームをぶち壊す。あらゆるものがどろどろに溶け出し、重なり合い、奪い合い、歪み、ひとりでに歌いだし、交じり合い、泣き言をぶちまける。細胞の一つ一つが独立を宣言し、その中で分子が内戦を開始し、原子とクォークがゲリラ戦をおっぱじめた。ちっぽけな、でも膨大な国や民族や皇帝や英雄や、乞食や落ちこぼれたやつらが溢れ出し、君を満たし、君は霧散する。これは決して麻薬のせいなんかじゃない。何もかもが正気だ。ライプニッツの言葉を思い出せ。「私の中にあらゆるものが入ってきて、あらゆるものが出て行く」
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0822.html
http://d.hatena.ne.jp/ziprocker/20080905
2.ヒューバート・セルビーJr『ブルックリン最終出口』河出書房新社 人間の文学(1968)
「幸福はどれもそっくりで退屈だが、悪には一つ一つ個性がある」と言ったのは、誰だったか…50年代のブルックリンのゲットーで、限りなく、だらしなく、堕落し、それでも、ちっぽけな幸福や気の遣り場や、束の間の温もりを求めて彷徨う人々を襲う、あっけなくも残酷な暴力とエロスと、死の、数々。息の長い独特の文体がスローモーションで滑り出した転落の速度を描き出し、その中でフラッシュを焚かれて浮かび上がる人々の肢体は、愛撫され、引き裂かれ、へし折られ、反吐や血や精液にまみれて動かなくなる。このいやらしくも完璧な残酷さは初期大江健三郎に、そして全てのキャラクターへの透明な愛は、織田作之助に似ている。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309460680
3.ヘンリー・ミラー『北回帰線』新潮社(1969)
畜生!!こんなにも声高に気持ちよく自分を叫びつづける男がいたなんて!!「僕には金が無い。資力も無い。希望も無い。僕はこの世で一番幸福な人間だ」言葉とほんのわずかのメロディとイメージだけを持つ者に幸あれかし!!下水道に、道端の反吐に夕陽を受けて銀河のように輝く、路上に張り付いたガムの群れに幸あれ!!クソったれな人生に、オマンコに、詩に、街灯に、言葉の爆弾を投げつけろ!「匿名で…僕達は時代を使い果すだろう。僕達以後、 1冊の本もなくなるだろう…いまや僕達は力強い生命の流れを注ぎ込むべき容器を持つにいたったのである。そいつを投げつけると、世界中がぶっ飛んでしまうような爆弾となるだろう」
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0649.html
http://www.shinchosha.co.jp/book/209001/
4.パール・バック『大地』新潮社(1954)+ユン・チアン『ワイルド・スワン』講談社(1993)
「神よ願わくは我に与えたまえ 変えられるものを変える勇気を 変えられないことを受け入れる忍耐を そして 両者を見極める知恵を 」
あまりにも複雑で巨大なシステムの中で、自分が、そして自分の親しい人々が、どうしようもなくちっぽけで無力なものにすぎないということや、この世界には、ただただ無数の、切れることの無い出来事の無辺の連続だけが存在し、人はそのわずかな部分を意識したり、解釈したり、感じたりするだけで、幸福や、不幸や、運命や偶然や必然といった出来事のちっぽけな符丁など、何も意味を成さないのだと、どこまでも意識することができた時にやってくるのは、諦めでもなく、絶望でもなく、世界への畏敬であることを、たった数時間で経験させてくれる良書。中国という混沌を少しでも噛み砕くための必読書。
http://www.shinchosha.co.jp/book/209904/
http://www.amazon.co.jp/dp/4003232011
5.多和田葉子『犬婿入り』講談社(1993)
見知らぬ男がいきなり独身女性の家の中に入ってきてパンツと下着を脱がして肛門をペロペロし、半ばちんぽを無理やり突っ込んだというのに突然作り出した野菜炒めで自分の犯した罪を贖うつもりはこれっぽっちもなく、でも、なぜか、丸め込まされてしまうという、とんでもなくありえないシチュエーションを「これなら全然ありかも!!」とばっちし納得させてくれる文体と物語構成は只者ではない芥川賞受賞作。上手く出来た手品のような作品。化かされてください。
http://uraaozora.jpn.org/akuta108.html
6.宮本常一『イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を読む』平凡社ライブラリーoffシリーズ(2002)+『バートン・ホームズコレクション 激動の明治・大正写真展「日本と世界の風俗」』読売新聞社(1987)
http://www.j-cave.com/bunko/bk110.html
http://www.amazon.co.jp/dp/4582764533
7.植村直己『極北に駆ける』文春文庫(1977)+本多勝一『カナダエスキモー』朝日文庫(1981)
異文化を理解するだとか、調査するだとか、交流するだとかぬかす馬鹿は死ねばいい。文化とは見るものでも、聞くものでもなく、生きるものだということを否応無く伝えてくれる奇書。植村直己が文化人類学者ではなく、探検家であることが、つまり、エスキモー文化を研究したり、調査するのではなく、犬橇で極地を横断するためのサバイバル方法を会得するために、エスキモー文化を身に付けるために、まったく知人も伝手も無い僻地の村へ単身飛び込んで、食べ、狩猟し、駆け、排泄し、体当たりで交わった記録。文字通り泣きながら腐りかけたアザラシの生肉を食べ、連夜の若い女性の夜襲に怯え、公然と人前で尻を出して排泄し、犬橇の鞭を犬に食べられてしまったりしながら、エスキモーへと成っていく過程は、日本人であるというアイデンティティを形作る文化の壁を越えていく過程でもあり、グラグラと激しく揺らぐ自我の境界線を踏み越えていく最もスリリングな冒険でもある。
http://www.amazon.co.jp/dp/4167178028
http://kiviak.com/weblog/blog.cgi
8.空知力『青きドナウの乱痴気-ウィーン1848年』平凡社(1985)
革命がひしひしと迫り来る1848年ウィーンの空気感を絶妙に描き出した良書。売春婦やプロレタリアート達が、政府高官や高位聖職者、暴利をむさぼるパン屋や大家を掣肘するために、家の前で鍋や太鼓を担ぎ出して夜中に大騒ぎする「シャリバリ」は1848年のサウンドデモだ!
http://www.onyx.dti.ne.jp/~sissi/book40.htm
9.アサヒグラフ編集部『にっぽんコミューン』朝日新聞出版(1979)
68、9年を頂点に盛り上がった政治の季節の挫折から、生産と再生、自治を基調としたコミューン運動が盛り上がり、この国のあちこちに新たな共同体が生まれた。(もちろん、それ以前からの共同体も紹介されているのだが)
10.井原西鶴『西鶴全集』岩波文庫(1956)
「天地は万物の激旅。月日は百代の過客。」
胎動する資本主義とエロとアンシャンレジームの非合理の美しさが生み出した人情の綾なす世界。
http://www.amazon.co.jp/dp/4003020456/
次点
11.唐沢俊一『古本マニア雑学ノート』(2000)
古本の魅力とは、まさしくエロ三行広告のように、わずかなタイトルや内容といった断片からその本を構成していた世界の全体や、辿ってきた数奇な歴史の全てを想像することにこそある。まるでミロのヴィーナスよろしく情報が欠けていることが、ほんのわずかな部分から全体を想像するというフェティッシュな行為となり、空想の全体性を完成させるという猟書行為の快楽の本質を成す。しかし、やはりそこにはスケベ心に付け込んで儲けようとする魑魅魍魎が跋扈する冥界で、ビブリオマニア達は棺桶に片足を突っ込んだミイラ盗りだ。フロベールの「愛書狂」に描かれたジャコモのように、罪作りな本は焼かれてこそ価値を生み出すのだろう。
http://www.amazon.co.jp/dp/4344400054
http://www13.atwiki.jp/tondemo/pages/74.html?PHPSESSID=d64b4fd4349529c29f37f932d7afad43&flag_mobilex=1
12.『科學畫報』新光社(1924)
科学が未だマッドでキッチュな錬金術であり、ナショナリズムと深く野合していた、あの、懐かしい時代を振り返るための資料集。
http://d.hatena.ne.jp/ziprocker/20081030
intellipunk 2008年10冊
1.そがしんいち『がちんこ農業生活 会社勤めよりは楽しいか?』ブルース・インターアクションズ(2008)
音楽出版社ブルース・インターアクションズから出版された農業本はひと味違う。同世代の一本筋の通ったトマト農家の情熱大陸より嘘のない告白。音楽ドキュメント本っぽい(?)カッコイイしんどい生き方がリアリティあっていいっす。
http://www.bls-act.co.jp/books/show/931
2.大牧冨士夫『あのころ、ぼくは革命を信じていた—-敗戦と高度成長のあいだ』編集グループ〈SURE〉(2008)
筆者の1944年16歳から1963年35歳までの個人回想録。少年通信兵〜郵便局員〜田舎の市井の共産党細胞、と連なる彼の経歴よりも印象的なのは、「世の中をよくしたい」と思いながらも世の中に巻き込まれた不安な生活するどこにでも居る若者、という趣。そのリアリズムは時代背景を抜かせば僕らに近い。
http://www.groupsure.net/index.html#kakumei
3.ポール・D・ミラー(a.k.a. DJスプーキー)『リズムサイエンス』青土社(2008)
音楽本として読むと類似書が浮かばない、レアでフェティッシュな本。人文書なら詩学(理論よか詩情が全部に勝ってしまう)になるのかな?そういう意味なら DJスプーキーはハイテクなグリッサンってことか!マジ一直線なプレカリアートな世界観とは違う、メタでサンプリングでポストモダン丸出しな世界観。だからこそ厳しい人にもっと読まれたらいいと思う、世界は豊かで音楽や文化は人を幸福にするから。 http://www.seidosha.co.jp/index.php?%A5%EA%A5%BA%A5%E0%A1%A6%A5%B5%A5%A4%A5%A8%A5%F3%A5%B9
4.入江公康『眠られぬ労働者たち 新しきサンディカの思考』青土社(2008)
こっちもある意味詩学。労働問題やネオリベラリズムに対して、詩情の〈共〉で対抗しようとするのも有効なのかもしれないと思わせた。田崎さんの『無能な者たちの共同体』のラインなのかな? http://www.seidosha.co.jp/index.php?%CC%B2%A4%E9%A4%EC%A4%CC%CF%AB%C6%AF%BC%D4%A4%BF%A4%C1
5.ジャック・ランシエール『民主主義への憎悪』インスクリプト(2008)
日本の閉鎖環境も世界と同時進行で、民主主義への憎悪が芽生えている。毎度、造本の美しい出版社インスクリプトから出版された、前作『不和あるいは了解なき了解』で提出された民主主義の定義に従い、今作では流行する民主主義への憎悪を分析する。民主主義は、多数決のための投票制度でも、代表者が集う議会制度でもない(それらは「政治的なるもの」でしかない)。民主主義とは「言葉を持たない者」とされていた他者が発言すること声を上げることだ。今ある秩序を語りはじめた人々が揺り動かすことだ。制度の外から民主主義を再起動させよう
http://www.inscript.co.jp/books/ISBN978-4-900997-18-9.html
http://book.asahi.com/review/TKY200809230080.html
6.アントニオ・ネグリ『未来派左翼 グローバル民主主義の可能性を探る』NHKブックス(2008)
ここで揶揄されるオールドスタイル左翼の固定観念から、どこまで自由になれるか。それがクリエイティブに抵抗するという未来派スタイルらしい。この時代の潮目で、固い頭をリフォームするにはすごくいい。マドリードにパリ、シアトルやブラジルやチアパス、世界各地でニュータイプが生まれている。中途半端な社民主義や古い前衛党左翼は、そのスタイルを変えるリニューアルなタイミングだよ!
http://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=0130&webCode=00911062008
http://book.asahi.com/topics/TKY200804280175.html
7.ジル・ドゥルーズ『シネマ1 *運動イメージ』法政大学出版局(2008)
やっと出た!ドゥルーズの本で残されていた最後の翻訳書。これで自分が死ぬまでには全部読める楽しみが出来た。映画を批評することはつまり、世界を解釈することに等しい。その意味でドゥルーズ哲学の応用的使用法をそこで体得出来るドゥルージアンへの入門書。
http://www.h-up.com/2008-10.html
http://urag.exblog.jp/7538370/
8.デヴィット・ハーヴェイ『新自由主義 その歴史的展開と現在』作品社(2007)
新自由主義とは、資本家階級による資本再奪還のためのミッションであったと喝破される。そのためには手段を選ばないということを、左派地理学(原蓄!)や都市社会学の研究から解き明かす。格差社会とか規制緩和とか経済問題じゃねーネオリベというイデオロギーが問題だ。これは下手な陰謀論より根が深い。
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/db2000/0500hd.htm
9.上林澄雄『日本反文化の伝統–流行性集団舞踊狂の発生根拠としての』エナジー叢書(1973)
今では講談社学術文庫にも入っているようだけど、最初この本はまんまとエッソ石油から出されている、テーマがテーマなので少しほくそ笑む。大きく日本の歴史上ずーっと、政治体制の変化や社会変動が起こる少し前から「えーじゃないか」「おかげ参り」「ぬけ参り」「伊勢踊り」「念仏踊り」「異形群舞」「一向踊躍」「奈良踏」などなどなどが起っているらしい。レイブやサウンドデモを思い出させるのも無理はなく、グッとくる。
http://www.amazon.co.jp/dp/B000J9GKCE
10.宮本常一『忘れられた日本人』岩波文庫(1984)+網野善彦『『忘れられた日本人』を読む』岩波書店(2003)
7月海外から来たサミットホッパーに仕込まれた合意形成のやりかた。それに近似した形はこの本の「対馬にて」村の寄りあいの「とり決め」が描かれている。G8対抗オルタナティブキャンプの中で読み終えたときのシンクロったら!昔の日本に住む人々の自治や人生のルールをひも解けば、驚くほどアナーキズム文化人類学に似てくる。国民国家がいかに歪んだ統治かと、その豊かな共治をみれば実感出来るだろう。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/book/kyushu100/2006/04/post_14.shtml
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0239.html
HarpoBucho 2008年10冊
1.ロイド・ブラッドリー『ベース・カルチャー レゲエ〜ジャマイカン・ミュージック』シンコーミュージック(2008)
http://www.shinko-music.co.jp/main/ProductDetail-0631455.html
2.篠原雅武『公共空間の政治理論』人文書院(2007)
http://www.arsvi.com/b2000/0708sm01.htm
http://www.econ.hokudai.ac.jp/~hasimoto/Book%20Review%20on%20Shinohara%20Masatake.htm
3.柳澤田実ほか『ディスポジション:配置としての世界』現代企画室(2008)
http://liv-well.org/disposition/
4.エドワード・S・リード『アフォーダンスの心理学—-生態心理学への道』新曜社(2000)
http://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/4-7885-0743-9.htm
5.ジル・ドゥルーズ『スピノザ 実践の哲学』平凡社ライブラリー(2002)
http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/31014855
6.ジョゼフ・W.ミーカー 『喜劇とエコロジー–サバイバル原理の探求』(1988)
http://books.livedoor.com/item/1493620
7.今村昌平『今村昌平のええじゃないか』アシーネ(1981)
8.河野哲也『善悪は実在するか–アフォーダンスの倫理学』講談社選書メチエ(2007)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4062583992_1.html
9.エドワード・W・ソジャ 『第三空間 ポストモダンの空間論的転回』青土社(2005)
http://www.seidosha.co.jp/index.php?%C2%E8%BB%B0%B6%F5%B4%D6
10.玉虫 敏子『都市のなかの絵 酒井抱一の絵事とその遺響』星雲社(2004)
http://store.shopping.yahoo.co.jp/7andy/31397413.html
RLL 2008′S BEST iTEM
・magazine『VOL 3』以文社(2008)
・magazine『K8 vol.00』こだま屋(2008)
http://www.kodama8.com/news
・magazine『オルタ 2008年9・10月号』PARC
・zine『合意形成、その促進そして解放—-合意形成プロジェクト』ロックダブコレクティブプロジェクト poetry in the kitchen翻訳部(2007)
・zine『VOL zine no.01〜06』VOL編集委員会(2008)
http://conflictive.info/contents/volzine.htm
・フリーペーパー『東京なんとか』(2008)
http://irregularrhythmasylum.blogspot.com/2008/12/20091-poetry-in-kitchen-ira.html
・画集『ブラックパンサー エモリー・ダグラスの革命アート集』ブルース・インターアクションズ(2008)
http://diskunion.net/black/ct/detail/50B080401001
・『素人の乱12号店 エンジョイ北中ホール(仮)』
http://trio4.nobody.jp/keita/shop/12/index.html
・FILASTINEの反G8アクションMIX『NO G8 ACTION JAPAN BENEFIT』(2008)
http://irregularrhythmasylum.blogspot.com/2008/01/infernal-noise-brigade-filastine-cd.html
・『Deep Root Music』1〜3(2008)
http://reggae-store.com/catalog/851-90.html
- Action
- By intellipunk / Jan 15, 2009 9:33 pm
シチュアシオニストと東映ピンキーバイオレンス
シチュアシオニストの映画といえば、ギー・ドゥボールの作品が有名だが、ボクにはルネ・ヴィエネの方が断然、親近感がある! ドゥボールの作品は退屈(「退屈は反革命的だ」と言ったのは誰か)だが、ヴィエネの作品は鼻血が出るくらいに刺激的! というか当時の東映映画が狂ってるって話。
The Girls of Kamare
http://www.ubu.com/film/vienet_kamare.html
石井輝男監督『やさぐれ姐御伝 総括リンチ』のオープニングの後に鈴木則文監督『『恐怖女子高校 暴行リンチ教室』がまるごと一本。東映最強コンビのマッシュアップ! 性描写にフランスのハードコア・ポルノをインサートする悪戯心。字幕にルネ・ヴィエネの批評性があるみたいだが、杉本美樹と池玲子に目を奪われて、頭に入ってこないよ!
シネマテーク・フランセーズのプログラマーであり『ル・モンド』のコラムニスト、ジャン=フランソワ・ロジェの関連記事
http://www.yidff.jp/docbox/21/box21-3.html#name1
実はボクも鈴木則文の『徳川セックス禁止令 色情大名』と『エロ将軍と二十一人の愛妾』を使ってマッシュアップ作品を作っていたのだった。映像編集ソフト覚えたての初期衝動。
だから、ルネ・ヴィエネには親近感があるのさ。
- HarpoBucho
- By harpobucho / Jan 15, 2009 12:12 am
完全右脚ブロック
今日、健康診断に行ったら「完全右脚ブロック」ですねー、と医師に言われた。心臓のプルキンエ線維の右脚を伝わる刺激が完全に途切れた状態らしいが、特に治療の必要ないんで心配しなくていいよ、と。なんだかサッカーの戦術か、格闘技の防御策みたいでかっこいい。病気ではないらしいが、持病リストに加えよう。
KITOU SEISHIさんの日記によると、現在、ギリシャのアスタコス港に、イスラエルに輸送途中の3000トンのアメリカ製武器を積んだ船が、ギリシャの活動家たち(反権威主義、反戦、国際主義者の団体の)によってブロックされているらしい。がんばれ完全左派ブロック。
太田莉菜、おめでた婚(akaできちゃった婚)。龍平よりも優作の遺伝子をロシアンミックスで引き継ぐお腹の子供に嫉妬する。というのは冗談ででっかく彼女の写真を貼ってみたいがために書いている。
最近、いまいちパっとしないのでスピリチュアルなものにすがってみた。テレビブロスの年間占いしか信じないポリシーだが、結果良ければそんなポリシーすぐ捨てる。
決定版 あなたの全運勢2009
http://special.fortune.yahoo.co.jp/special/unsei_2009/index.html
「今年こそ、ツイてる!」って書いてる時点で、悪いことは言われなそう。今いちパっとしない人が気分をよくして有料サービスに申し込むという幸運ビジネス。
●2009年のボク
「あなたを取り巻くものが変わりつつある今、あなたの内側でこれまで絶対だった何かを手放し、新しい強さを見つけるべき時期がやってきています。後ろを振り返らずに、自ら選んだ道を楽しみつつ進むことを目指しましょう。
2009年のあなたをながめていると、「以前よりも大人になれる」イメージが見えてきます。それはさまざまなレベルで起こり、長年和解できなかった人たち、例えば兄弟姉妹ともより良い関係を結んで、協力し合うことができるようになりそうです。こうした好ましい変化は、身近なところにたくさん起こることでしょう。
年間を通じて、あなたは包容力を広げていくための機会に恵まれる、価値観をより柔軟に持てるようになっていきます。これまで受け入れられないと思っていた物事に対して、大分気楽に構えられるようになっていくことでしょう。また、今年は旅行をする機会が増え、興味深いものごとにいっぱい出会うことができそうです。
秋くらいになると、徐々に仕事のプレッシャーなどは一段落。あなたが目指していた理想の自分の姿にも着実に近づいていけることでしょう。」
ボクが手放す「これまで絶対だった何か」とはいったい何か?
わかり次第ここで報告します。
- HarpoBucho
- By harpobucho / Jan 13, 2009 10:55 pm
カルチャー・ショッキング vol.6
カルチャー・ショッキング vol.6
「マッシュアップの作法とフリーカルチャーの実践」
日時:2009年1月17日(土) 20:00〜
場所:気流舎
ゲスト:金谷憲(ひげビジョン)
ホスト:ハーポ部長(ハーポ・プロダクション)
無料
投げ銭歓迎!
2009年、カルチャー・ショッキングついに解禁!!!!!
昨年8月、辛さと興奮のあまり2名の者が鼻血を出す(そのうち1人はホストのボクでした~)というショッキングな事態に見舞われた「真夏のトウガラシ酔狂夜話」以来、活動を自粛していたカルチャー・ショッキングですが、どうやら身体がまた刺激を求めうずき始めたので解禁することにします。
2009年の記念すべき一発目の刺激は味覚ではなく、脳と視覚と聴覚を襲います。「ひげビジョン」という「ハーポ・プロダクション」並みにあやしい名のプロジェクトをやっている金谷憲さんをゲストに迎え、「マッシュアップ」や「フリーカルチャー」について実際に映像や音源を再生しながら、わいわいがやがやと会場の雑音も同時ミックスしながらお届けします。
マッシュアップとは「2曲以上の曲を合わせて一つの曲を作る」というリミックス作法の一つで、最近ではJAY-Zとthe beatlesを混ぜたDJ DANGER MOUSEによるTHE GREY ALBUMや、色んなジャンルの音楽を縦横無尽につなぐ2 many dj’s等によってその知名度をあげ、MTVにもコーナーができるほどの人気となっているそうです。そのような娯楽性の一方で、著作権の問題に抵触することでイリーガルな領域に片足をつっこんだ極めて政治的な「フリーカルチャーの実践」として捉えることもできます。
ひげビジョンは、昨年、国際自由メディア大学にて2回にわたり、著作権や商標に挑戦する「イリーガル・アート展」やDJグレッグ・ギルズの個人プロジェクト「ガール・トーク」についてレクチャーしてきました。そのあたりの復習をさらりとしていただき、最新のフリーカルチャーの動向を追っかけながら、ボクらが自分たちで実践するための作法を学びたいと思います。なんだか難しそう!と思われるかもしれませんが、このジャンルにまったく無知な初心者の方こそ、より大きなショックが楽しめるのではないでしょうか。ご参加お持ちしております!
紹介予定キーワード
illegalart、RTMark、GirlTalk、Negativeland、JohnOswald、2ManyDJ’s、Eboman、RadioBoy、Diplo、JamieLidel、Myspace、THE HYPE MACHINE、muxtape などなど
参考サイト
▼ひげビジョン
http://d.hatena.ne.jp/Moroduub/
▼はじめてのDiY
ガール・トーク:過激なマッシュアップ・サウンドとクリエイティヴ・コモンズ
http://wwwx.fujitv.co.jp/zoo/blog/index.jsp?cid=191&tid=43
予習映像
▼Dangermouse – Encore
▼GIRLTALK Wired NextMusic
▼Eboman – 2007 – I am Eboman
- HarpoBucho
- By harpobucho / Jan 11, 2009 10:45 pm
今日のラジオは特別ゲストを招聘!!
今日のラジオは社会学者鈴木謙介と素人の乱松本哉の二人の対談を掲載し、様々なスタイルでローカルな下流ライフを楽しむ人々を取材した「さようなら下流社会」を企画、編集した二人の編集者をお呼びしてこの本の趣旨やら苦労話を聞きます。ラジオは夜10時になったら下記HPへ行くだけで聞けます。みんな聞いてね。
素人の乱
http://trio4.nobody.jp/keita/
RLLのラジオ番組紹介のページ
http://trio4.nobody.jp/keita/radio/07sun_rll.html
僕が書いた書評
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1014230796&owner_id=194631
- ∞+∞=∞
- By ∞+∞=∞ / Jan 11, 2009 9:45 am
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